災害このお盆の期間は、台風10号の情報にやきもき。
鹿児島市は雨も風もそれほどひどくなかったのですが、西日本の多くの場所で雨や風の影響が大きく出ました。
徳島の阿波踊りは14日と15日が中止となり、山陽新幹線も15日は新大阪と小倉の間で終日運転取り止めとなりました。

これらの対応に批判的な考えを持っておられる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、台風の被害を数多く被ってきた鹿児島では、早い段階でイベントの中止の判断することは当たり前です。
結果として、大した天候の変化がなく開催可能であったとしても、誰も咎めたりしません。
ぎりぎりまで判断を先延ばしして、準備や撤去に余計な労力をかけるよりも賢いのです。
新幹線だって、15日に天候が悪化してから立ち往生や運休が発生したら、かえって大混乱してしまいます。
職員の出勤・帰宅の安全性も担保できません。

昔、神戸で勤務医をしていた時代、近くに台風が上陸したのに、外来を閉めたり職員に早退を促すなどの措置をとらないことに強い違和感を覚えました。
テレビで台風の情報を見たり、窓の外の状況を見ながら、この位なら大丈夫だろうとヘラヘラ笑ってばかりなのです。
鹿児島出身の私からしたら、考えられないことでした。

ここ数年の大規模な気象災害から、早めの備えの重要性が認識されてきました。
今後も似たようなことが必ず起きると思います。
最悪を想定した判断や行動は、空振りを恐れず、他人事と思わないことが大事です。