鹿児島市の黎明館で開催中の「華麗なる薩摩焼 ~ 万国博覧会の時代のきらめき ~」に行ってきました。
国内外に散らばっている19世紀を中心とした薩摩焼が里帰り。
エルミタージュ美術館やオーストリア応用美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館などが所蔵しているものも一堂に会しています。
薩摩焼の逸品がこれだけ集まることは恐らく二度とないでしょう。
非常に素晴らしい企画展です。

鍾馗個人的に非常に興味を引いたのは、十二代沈壽官の作品の一つ「錦手鍾馗像」。
鍾馗 ( しょうき ) は中国の伝承上の人物で、日本においては厄除けの神として知られています。
江戸時代には麻疹が流行した時に、家の戸口に鍾馗が描かれた錦絵を貼ってお守りにしたとか。
また、五月人形としても知られますし、青森のねぶたの題材にも使われることも。
鬼を踏んづけた勇ましい鍾馗の姿を薩摩焼で表現した十二代の作品、見事でした。

日本では、昨年の春ごろから麻疹や風疹の発生が目立ってきています。
昨年末には「医薬に依存しない健康を重視する」という宗教団体の研修会に参加した29人が麻疹に罹り、感染が今なお拡大中でもあります。
海外でもワクチンに対する理解不足から、接種しない人が増加傾向にあるようです。
先月末には米国ワシントン州で非常事態を宣言しています。( → こちら )
死に至ることのある麻疹の厄介さについては、昨年4月に当ブログに書いてありますので参照して下さい。 ( → 強力な麻疹 ( はしか ) の感染力 )

今でこそ厄除けには「厄」の字を使いますが、昔は「疫」を使っていた可能性があります。
「疫」は流行病ですよね。
ワクチンは現代の「厄 ( 疫 ) 除け」なのです。
防げる病気はしっかりと防ぎましょう。