◆ 診療所ライブラリー 151 ◆


健康診断本年4月から日本人間ドック学会の判定区分の改定が行われました。
2014年には独自のとんでもない基準範囲の値を公表し、医療現場に混乱をもたらしました ( → 健康な人の基準値が変わると聞いたけど… ) 。
しかし、今回の改定では、国の特定健康診査の基準や各学会で定めた基準に準じたものに概ね落ち着いていますね。

人間ドック学会に準じるものであれば、どの判定区分とするかは数値が示されています。
しかし、健保組合の健診などでは依頼している医療機関によって基準値が異なり、判定区分の数もまちまちで、どの区分にするかが医師によって判断が異なることがあります。

この前も、ある健診でアミラーゼが基準範囲をほんのわずか上回っているだけで、要精検との判定が下され、外来受診された方がいました。
毎年、基準範囲をちょっと超えていて、その中でも今回の数値は一番低く、極めて基準範囲に近かったのです。
過去の判定は経過観察程度だったのに、今回は逆に判定が厳しくなっていました。
恐らく判定した医師が異なったからでしょう。
私だったら、自覚症状や他の項目の数値、過去の受診データがあるのならその数値との比較を行って最終的な判断を下すところですが。

今回紹介する本書の中でも、統一されていない基準についての言及があります。
どこで受けても同じ判定が下されるようになるといいのですが。
そんな中にあっても、B判定の中には将来様々な疾患につながる可能性が潜んでいると指摘し、生活習慣を改め本来の健康を取り戻すための様々な情報が盛り込まれている一冊です。

人間ドックや健康診断で大事なのは、受けっ放しにしないことと、定期的に受けることだと思います。