天気のいいゴールデンウィークの前半、皆様いかがお過ごしでしょうか。
Twitter上でつぶやいた医療情報を振り返り、月末にいくつかをまとめてお届けしている本シリーズ。
今回は11題です。
まず最初に、普段とは毛色の異なる動物や昆虫に絡んだ話題から。
野犬、吸血害虫、アリ、セミ、ハエ、ヒツジと珍しく6つも集まりました。
① エキノコックスは肝臓に巣食う厄介な寄生虫で、基本的に手術での治療になります。
複数の野犬への感染が確認されたようです。拡がって欲しくないですね。‥北海道以外で初…寄生虫『エキノコックス』愛知・知多半島で感染拡大 うつると重い肝不全も https://t.co/x8lOV3bGPm
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年3月28日
② ヌカカって初めて知りました。
こんな虫がいるとは知らなかった。‥吸血害虫ヌカカ被害相次ぐ 奄美大島、加計呂麻島など https://t.co/czE37LOwqa
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月13日
③ 社会性昆虫の役割分担はすごいな、と思わせる自爆アリの話題。
体を収縮して自分の外殻を破裂させ毒性の分泌物を噴出。そこまでして組織を守ろうとするアリに複数の官僚の姿が重なる。‥敵を道連れにする「自爆アリ」の複数種 ボルネオ島で発見 https://t.co/MG9GfKm7PM
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月23日
④ 11年や19年の素数ゼミっていないのでしょうか。
私の興味は、どうやって13年ゼミと17年ゼミの個体を集めたかということ。タイミングを外せば気長に待たなきゃいけないんじゃないかと。‥素数ゼミ、221年に1度の交雑確認 大発生の謎に迫る https://t.co/5Ir8bJnqLg
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月23日
⑤ ハエが体温調節をしているというのは非常に興味深いですし、その方法もすごいですね。
興味深いですね。‥消化液で泡膨らますハエ、体温調節が目的 https://t.co/p3kB55YwMr
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月24日
⑥ 成因のはっきりしない多発性硬化症は、ウェルシュ菌が作る毒素が原因となるという報告が数年前にありました。
ヒツジに感染するウェルシュ菌が作る毒素に対する抗体が多発性硬化症の患者に多いという報告。‥Sheep disease toxin shines a light on multiple sclerosis https://t.co/BjP5B2hZrp
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月25日
次に、妊婦が口にする物の胎児への影響についての2題。
SSRIという抗うつ剤と加糖飲料、どちらも脳への影響があるみたいですね。
⑦ 抗うつ薬の主流となってきたSSRIですが、問題点も次々に表面化しています。
胎児期のSSRIへの暴露は感情処理に関連する胎児の脳領域の発達に影響。似たような報告が続きますね。‥Prenatal SSRI Exposure Associated With Fetal Neurodevelopmental Changes https://t.co/l4BjigvAxu
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月19日
⑧ 世界と比較すると日本の加糖飲料の消費量は少ない方ですが、甘いものが好きな女性は要注意です。
妊娠中の女性とその子供が砂糖類を多く摂取すると、子供の認知機能(特に記憶と学習)が悪くなる可能性。加糖飲料は健康を蝕むだけ。‥妊娠中の加糖飲料は子の認知機能を悪くするかも:世界の最新健康・栄養ニュース https://t.co/3p4oWziBnb
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月27日
最後に、個人的備忘録としての3題です。
解熱鎮痛薬がアルツハイマー型認知症の予防になる可能性が報じられましたが、毎日服用するリスクも看過できませんからね。
SGLT2阻害薬の炎症性腸疾患リスクも、鉄サプリの大腸がんリスクも気になるところですね。
⑨ 安価な解熱鎮痛薬でアルツハイマー型認知症の予防ができれば・・、でも消化管の副作用は無視できません。
イブプロフェンなど解熱鎮痛薬を毎日飲んでいるとアルツハイマー型認知症の予防に!? 更なる報告を待ちたいです。‥Ibuprofen could stop Alzheimer's, say researchers https://t.co/nQ1V3f1MXG
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年3月29日
⑩ SGLT2阻害薬で、潰瘍性大腸炎やクローン病のリスクが増えるのですね。
2型糖尿病患者の炎症性腸疾患発症リスクは、それ以外の糖尿病治療薬を使用している患者の1.75倍。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月10日
SGLT2阻害薬の中でSGLT1も阻害するカナグリフロジンのみ消化管のがんリスク85%低減という報告もあります。
興味深いです。 https://t.co/yc8RiXQ8iU
⑪ 鉄のサプリメントの研究で、処方薬としての鉄剤への言及はありません。
今度は鉄のサプリで大腸がんリスク上昇という報告。‥Two common iron supplements may cause cancer https://t.co/CxyAbZ2f07
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年4月17日