イーロン・マスク氏がツイッター社を買収して、日々いろんなニュースになっています。
この迷走でどのような方向に向かうのか見当がつきませんが、これまで通りに医療情報を効率的に収集できる手段であれば、と願っています。
今回は、4つのテーマで合計9つの情報を振り返ってみます。
最初は、心房細動に関連した2つの情報です。
① 白血球数と心房細動に意外な関連性があるようです。
白血球数の多い人は心電図をとってみる必要があるのかな。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) October 27, 2022
白血球数が高いと心房細動罹患リスク「高」、女性でより顕著-国循 https://t.co/Ype6QlDKgb
② メトホルミンには多彩な作用が知られていますが、心房細動にも有効とは驚きです。
メトホルミンが心房細動の治療に有用である可能性。https://t.co/7nKb6YFXMy
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 1, 2022
次に、うつ病に関する2つの情報です。
③ うつ病は明確な診断基準がないのですが、マーカーがあると診断しやすくなりそうです。
尿検査で高齢者のうつや不安症を検出できそうだという報告。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 4, 2022
高齢者のうつ・不安症を検出する尿中新規バイオマーカーを発見-京都産業大ほかhttps://t.co/hXNHE7xtO9
④ 果物を多く摂取しているとうつ病になりにくいという情報です。
野菜の摂取量とうつ病との間には関連がみられなかったようです。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 17, 2022
果物/フラボノイド豊富な果物の摂取量が多いほど、うつ病発症リスク低減-国がんほか https://t.co/1FMQEN8o20
次は、大腸がんと腸内細菌に関する話題を2つ。
⑤ 大腸がんと腸内細菌の関連性は罹患後も大事な大事なようですし、鉄の摂取も絡んでくるようですね。
歯周病の原因菌フソバクテリウム・ヌクレアタムが腸内に感染した大腸がん患者で鉄量が多いと生存率が低下するんですね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 10, 2022
特定の腸内細菌と鉄の過剰摂取で、大腸がんの生存率が下がるメカニズム解明-熊本大 https://t.co/AxbbAwCeiU
⑥ 運動によって腸内細菌のバランスが変化して生存率が高まるようです。
大腸がんに罹患した患者についての報告。身体活動が活発な患者は、より多様な腸内細菌叢を持ち、大腸がんを促進する細菌の量が少なく、大腸がんから保護する細菌の量が多かった。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 21, 2022
運動は腸内細菌を介してがん患者の寿命を延ばす https://t.co/ZLuwuRJR5L
最後に、期待が得られなかった薬剤やサプリメントの情報です。
⑦ 薬を使って中性脂肪を下げても心血管イベントは減らなかったという報告です。中性脂肪治療の意義が問われそうです。
私は中性脂肪を積極的に治療してませんが、ペマフィブラートで中性脂肪が26%低下したが、5年間にわたって心臓発作・脳卒中・心血管死の発生率は低下せずという報告がNEJMに。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 10, 2022
中性脂肪を下げても心血管死のリスクは下がらない? https://t.co/O6lJNVeqgU
⑧ アスピリン服用による厄介な副作用である消化管出血、ピロリ菌除菌でリスクが低下するのは2年ほどというちょっと驚きの結果です。
英国からの報告なのでアスピリンと酸分泌抑制薬は併用がなされていると思うけど、除菌後2.5年以上経過すると非除菌群と出血リスクに差がなくなってしまうという不思議な結果。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 15, 2022
アスピリン関連出血、ピロリ除菌で短期効果 https://t.co/4L1qEdsfcD
⑨ 悪玉コレステロールを下げるとするサプリメント、下げないばかりか逆に上昇してしまうものがあるようです。
調べた6種類のサプリ、いずれも効果なし。逆に悪玉コレステロールが上昇したり、善玉コレステロールが低下したりするものもあったという散々な結果。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 23, 2022
サプリメントはコレステロールを改善しなかった https://t.co/dQPYUdcebj