200908202300507804.gif ◆ 診療所ライブラリー 41 ◆


この本の著者は大学の大先輩にあたる方。
学生時代に買った著者の心電図の本は今でも本棚に並んでいます。

この本では、50年以上医療に携わってきた経験を基に、医師と患者の信頼関係が医療の原則であること、そのためには上手にコミュニケーションをとることが大切であることを説いています。

タイトルからわかる通り、患者さんやそのご家族向けに書かれた本ではありますが、医療関係者にも刺激を与えるものとなっています。
例えば、第三章「信頼できるドクター」とは ?
コミュニケーション上手で、社会的良識や知識を持っていて、きちんと説明してくれて、喫煙もせず自ら生活管理をし、癒しの心を持っていて・・・。
いやはや耳に痛い言葉が並んでいます。
鹿児島に帰ってきて診療所を手伝うようになり相当注意を払っている部分ではありますが、この本を読むとまだまだ修業が足りないなと思ってしまいます。

しかし、ざっと読み終わって考えてみるとここに書かれてあるのはごく当たり前のこと。
わざわざ本に書き起こさなくてはならない程に今の日本人のコミュニケーション能力がうまくないのか、あるいは落ちているのかとちょっと寂しい気分にもなります。


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