収集した医療情報を備忘録代わりに Twitter 上でつぶやいたものを、月末にいくつかピックアップしてお届けしている「今月のつぶやきから」。
今回で120回を迎えました。
ということは、このテーマも10年続けていることになります。
今月は9つの話題について振り返ってみます。
先月に引き続き、今月も最初は腸内細菌に関する情報です。
① ウコンである種の腸内細菌が減って脳や脊髄の炎症を抑制。多発性硬化症に使えそうという話題。
多発性硬化症など神経難病の治療に使える可能性。‥ウコンの含有成分が腸内細菌を介して脳・脊髄炎を抑制、マウス実験で判明-近大ほか https://t.co/Onjczr9h6H
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 6, 2021
② 粉末化ブドウ摂取で腸内細菌の多様性が増え、コレステロール低下に繋がるという話題。
面白い報告ですが、粉末化ブドウというのは入手しやすいものなんでしょうか。‥ブドウは腸内細菌叢とコレステロール代謝に有益 https://t.co/pkO3UwjSKA
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 10, 2021
③ 薬剤は腸内細菌との相性があるようです。糖尿病治療薬のメトホルミン投与の初期に見られる下痢もその一つ。でも腸内細菌が変化して落ち着いてしまうんですよね。
効果の差に腸内細菌が関わっていることを解明。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 14, 2021
研究対象とした山梔子 (クチナシの実) は長期投与で腸間膜静脈硬化症を起こすことが知られてるけど、それも腸内細菌絡みでしょうか ?
漢方薬「茵蔯蒿湯」の薬効に腸内細菌が関連-名大ほか - https://t.co/gaOtUpjMrj
④ 温泉湯治の効能効果が腸内細菌の変化にありそうだとする、ちょっと驚きの報告でした。
湯治で腸内細菌が変化するとは興味深いです。海外の医学部には温泉学の講座を持つ所もあるので、温泉大国日本でも是非。‥温泉入浴で腸内細菌に変化 九州大、別府での研究を中間報告https://t.co/P3NC0XN1Ay
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 16, 2021
次に、個人的に興味を持った報告を5つです。
⑤ 明け方に喘息発作が起きやすい理由にメラトニンがあったとは。
メラトニンが気管平滑筋の収縮を増強。また、喘息治療薬であるアドレナリンβ2刺激薬の気管支拡張作用を弱めることを明らかに。夜間に喘息発作が出やすい原因がメラトニンにあるとは。‥メラトニン、夜間の気管支喘息症状の増悪・治療抵抗性に関与-東北大 - https://t.co/agH0pR9qZ2
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 30, 2021
⑥ 過活動膀胱の治療にロキソプロフェンが効くこともある、というのは一部で知られていましたが、理論的に裏付けられたのではないでしょうか。
これ読むと、過活動膀胱にロキソニンがやっぱり使えるじゃん、となりますね。‥過活動膀胱の新規治療ターゲット候補分子を発見-東邦大 - https://t.co/i4DlC211Jx
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 8, 2021
⑦ 生活習慣でFGF21に変化があるとは興味深い話題です。
抗肥満作用を有するFGF21の血中濃度が「朝食をあまり食べない」「毎日飲酒する」「喫煙習慣がある」などで変化。‥抗肥満因子FGF21血中濃度、朝食抜き・毎日飲酒・喫煙などの生活習慣で変化-阪大 https://t.co/KtJFP7sHjm
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 16, 2021
⑧ バイアグラに新たな脚光が。
動物実験では記憶力の向上も認められたようです。‥バイアグラ服用者は非服用者に比べてアルツハイマー病の発症が69%少ない-米研究 https://t.co/VjRClAZAmS
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 17, 2021
⑨ 自慢じゃないですけど、牛乳はほぼ毎日飲んでいます。温泉に入って、湯上がりに牛乳を飲みましょう。
牛乳の消費拡大を後押しする情報ですね。‥牛乳を毎日1杯飲むと脳卒中リスクが低下 認知症リスクも低下 牛乳に血圧を下げる効果が https://t.co/XoLvXAcK53
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) December 21, 2021