野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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人工甘味料

筋肉〖 今月のつぶやきから 138 〗


奄美地方では6月19日から21日にかけて大雨に見舞われ、集落が孤立した地域もありました。
本土の梅雨はこれからが本番。
避難場所の確認や災害グッズの点検は今のうちにやっておきましょう。

ツイッターでつぶやいた医療関係の情報をピックアップして振り返る「今月のつぶやきから」ですが、
今回は10個の情報を振り返ります。


最初は腸内細菌を含む細菌関連の情報を5つです。

① 細菌だけでなくウイルスまで含まれると複雑な組合せになってしまいますが、理想のバランスがわかるといいですね。

神経性食思不振症の腸内細菌の報告はこれまであまり目にしませんでした。

人工甘味料にはネガティブな報告が多いです。

④ 傷を治すのに乳酸菌由来の物質が有用だとする報告です。


⑤ いい腸内細菌を定着させる生分解性プラスチック、興味深いです。


次は、筋肉に絡んだ2題です。

⑥ 飲酒では肝疾患や膵疾患だけでなく、筋肉にも注意する必要がありそうです。

⑦ 最近は、ビタミンDの血中濃度に着目した報告が多いです。。


最後は、個人的に興味のあった3題で締めくくります。

子宮内膜症が感染症であるという報告です。

⑨ 消化器内科の医師にも認知度が低い食物蛋白誘発性胃腸炎、甲殻類が主要な原因となっているようです。

⑩ 縮れた頭髪が人類の脳の発達に寄与した可能性を示唆する報告です。

犬と散歩〖 今月のつぶやきから 136 〗


例年よりも春の訪れが早く、サクラだけでなく、ツツジやフジなどがもう花開いてしまいました。
一方で、しまいかけた冬物をまた取り出して着るようなひんやりとした朝がここ何日か続きました。

集めた医療関係の情報の中からいくつかをピックアップして振り返る「今月のつぶやきから」。
バラバラの情報を並べてみると意外と面白いストーリーが描けました。
是非ご覧下さい。


最初は腸内細菌に関連した情報を4つですが、運動をきっかけにするといい腸内細菌のバランスが得られそうですね。

① いい腸内細菌を育てるために、運動が大事であるという報告。

② 運動した後にビールを飲むと効果的なのでしょうか。

③ 運動すると寝つきも良くなりますから、腸内細菌のバランスにも良さそうですね。

④ そもそも運動したがらない人は、腸内細菌のバランスが悪い可能性がありそうです。


次に、食の好みに関連する話題を3つ。

⑤ 売れるジャンクフードは、我々の持つ味覚の好みや脳の仕組みを巧みに操って儲かっているのでしょうね。

⑥ 人工甘味料については、ネガティブなデータが次々に出てきています。

⑦ 妊娠・子育て中の女性の味の嗜好が、お子さんにも影響を及ぼす可能性があるとは驚きです。


加齢により心身が衰えることをフレイルと言いますが、そのフレイルに関連する話題を2つ。

⑧ ペット、特に犬を飼うことでフレイルの予防になるという報告。

⑨ 犬の散歩から帰った後に果物を摂ると、更にフレイル予防効果が高まりそうですね。


最後に、便移植に関連する話題です。

⑩ 進行性核上性麻痺って一般の方々には聞きなれない疾患だと思いますが、確実な治療法がないので、便移植で少しでも症状が和らぐのなら素晴らしいことです。

⑪ 潰瘍性大腸炎に対する便移植、今回の結果次第では将来的に保険適用もあり得るでしょう。

大腿四頭筋〖 今月のつぶやきから 114 〗


普段の診療をやりながら、できるだけ多くの方々に新型コロナワクチン接種を行なっています。
その関係上、新しい医療情報にアクセスする時間が減ってしまっています。

ツイッター上でつぶやく数も減ってしまっていますが、その中から10個をピックアップしてみました。

まず、新型コロナウイルスに関係する話題を3つ。

① 65歳以上では2回目の接種後、発熱の方はほとんどいませんがご参考に。

② 後遺症として一生インスリン自己注射をしなくてはならない方も一定の割合で出てくるようです。

③ 普段からの食事の心がけは大事です。


次は、甘いものに関する2つの情報です。

④ 今後は大腸がんの方に、加糖飲料の摂取状況を必ず聞いてみたいと思います。

⑤ 人工甘味料、いいデータはありません。


次に、加齢に伴って起こる変化について2題。

⑥ 大腿四頭筋は体の中でも大きな筋肉です。衰えさせないように日頃からスクワットやウォーキングなどの運動を心がけましょう。

⑦ 免疫の加齢による変化の一端が見えてきましたが、腸内細菌が絡んでいそうです。


最後は、個人的に気になる情報を3つです。

⑧ 苦痛を伴わない検査手段は大歓迎です。

⑨ 治療開始前に調べておくといいのかも知れませんね。

⑩ SSRI、私はほとんど使いません。

メダカ〖 今月のつぶやきから 86 〗


今シーズンはややスギ花粉が多いようで、私も油断すると目の痒みやくしゃみがひどくなります。
自身を通して花粉症治療の経験は豊富ですので、ご遠慮なく相談して下さいね。

ツイッター上で医療情報をいち早くお届けしていますが、今月のつぶやきの中から10個を選んでまとめてみました。


まずは、何でも摂り過ぎは良くないという話題5つ。

① フライドチキンを毎日なんて日本では考えられませんが、米国ではあり得る話です。

② 食べ放題・飲み放題のランチバイキングで、コーヒーを10杯以上飲んで中毒になった方もいらっしゃいましたが、アルコールに強い人・弱い人がいるように、カフェインも代謝に個人差があります。

③ 海外では、緑茶飲料も甘く味付けしてあることがほとんど。なぜそんなに甘いものを欲しがるのでしょうか。

④ 2年ほど前には乳児が食塩入りの飲料を与えられて死亡する事件がありましたが、今回は水族館のペンギンです。

⑤ 人工甘味料はメタボに繋がることが知られてきました。ダイエットできないばかりか健康を損ねます。


あとは、個人的に興味のあったものを5題。

⑥ 検査手段が乏しく診断が遅れがちになる膵臓がんが、簡単にわかるようになるかも知れませんね。

⑦ インフルエンザを契機に、血管イベントが増えるという報告なので、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症などの基礎疾患がある人は気をつけたいです。

⑧ 欧米人は痛みを極端に嫌いますから、こういうデバイスが産み出されるのでしょうね。

⑨ 光をコントロールすることで、食欲をなくしたり血糖を下げたりできないものでしょうか。

⑩ 日本でもそれほどメジャーではない食材ですが、それを海外のラボが研究対象にしたのは少し悔しいですね。

しぼう〖 今月のつぶやきから 60 〗


2015年の当院の外来診療も本日13時まででした。
個人的にはとても忙しい年末で、いつもなら余裕で終わっている仕事がいくつも残っています。
ブログを更新するのも、twitterでつぶやくのもままならない状態です。

そんな中、この1ヶ月でつぶやいた中から、まずは認知症などに関連する話題を 3つ。
① 高インスリン血症とアルツハイマー型認知症の関係は以前から指摘されてましたが、脂肪もですか。

② 内服薬だけでは十分な治療効果は得られない現状、いろんなアプローチがあっていいと思います。

③ ローズマリーは自宅にも診療所にも植えてありますので、活用しなくては。

次は、腸に関連した4題です。
④ 便秘と腎疾患、意外な関係です。

⑤ 人工甘味料は耐糖能以上を引き起こすという報告もあり、もはや使うべきではありません。

⑥ 憩室炎、抗菌薬は必要なさそうですね。

⑦ 腸内細菌は、体のいろんなところに働き掛けていますね。

最後は、よく使用される薬剤についての 3つの情報を。
⑧ 日本の高尿酸血症の治療は欧米とはだいぶ異なっていて、高いというだけですぐ薬が処方されてしまいます。

⑨ ベンゾジアゼピン眼症、頭の隅に入れておきたいですね。

⑩ 痛み止めの安易な使用は避けたいですよね。


それでは皆様、よいお年を。

2010103023473624036.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 34 〗


だいたい 3日に一度の記事更新を目標にしている当ブログですが、実際はそれより多く書いてきました。
しかし今月は意識したわけではないのですが見事に 3日ごとに記事が並びました。
どうでもいい話でした。

今月の医療情報 Pick Up で紹介した情報は以下の通りです。

・人工甘味料入り/炭酸飲料を/1日2杯以上摂取で/腎機能低下リスクが/上昇 ( Clin J Am Soc Nephrol. 2010 Sep 30 )

・低用量アスピリンで/大腸がんの発生率が/70%低下/20年の追跡調査で ( Lancet. 2010 Oct 22 )


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甘味料については、この春に加工食品の甘味料を多量にとると善玉コレステロールが低下し、中性脂肪が上がるというデータが示されています。( JAMA 2010; 303: 1490-1497)
糖だけではなく脂質系や腎臓の働きにも影響を及ぼすわけですから、甘いものを摂り過ぎることのないように十分気をつけましょう。

また、解熱鎮痛薬を用いた大腸がんの予防については 3年前に当ブログで詳しく解説しています。 ( → こちら )
安価なアスピリンで癌がある程度予防できるのですが、一方で胃潰瘍や腸からの出血という時に命取りになる大きなリスクも背負うことになるので十分留意する必要があります。



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