野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

         ▶▶▶ アクセスMAP
         ▶▶▶ バス路線図

低ナトリウム血症

≪ 過去記事ウォッチング 25 ≫


水を飲む女性熱中症にならないようにと、ほとんど室内で過ごしているご高齢の親に水を1日3リットルも飲ませているという話を聞いてびっくりしました。

脱水状態であれば水を補わなければどうしようもありませんが、あまり飲み過ぎても低ナトリウム血症を招き、倦怠感や食欲不振、頭痛などの症状が出てしまいます。

このことは、既に当ブログで何回かお伝えしており、言いたいことはそちらの方に書いてありますので是非参照して下さい。
水は、発汗量などに応じて塩分などと共に適切な量を補うようにして下さいね。


→  「水をたくさん飲め」という指導の間違い
無理をしてまで水をたくさん飲まないで



最近ネットで見つけたこの記事もとてもよくまとまっていますので、参考にして下さい。


「水の飲み過ぎ」に注意 多量の汗には塩分補給

のむこのところ、立て続けに低ナトリウム血症の患者さんを診ました。
聞けば、意識して水分を取るようにしていると答える方がほとんど。
テレビなどで1日に1.5 ~ 2リットルは飲めと言ってるから、と判を押したような返事が返ってきます。
テレビの影響というのは本当に大きいですが、血液中のナトリウムが薄まってしまうくらいの飲水は明らかに過剰。
中には、倦怠感など低ナトリウム血症の初期の症状が出ている人もいます。

そして、多くの方が血液がサラサラになると勘違いをしています。
脱水になればヘマトクリット値 ( 血液中に占める血球の体積の割合 ) が大きくなるのですが、水分を補ってヘマトクリット値が落ち着けば、それ以上低下することはないのです。
この点については 2年前の記事で解説していますので参照して下さい。( → 「水はたくさん飲め」という指導の間違い )

そもそも水分の必要量は、体格や運動の有無、気象条件によっても異なってきます。
体に水が不足したら、「のどが渇く」という体に備わった仕組みでちゃんと知らせてくれます。
無理をしてまで飲む必要は全くありません。
そのような指導の結果、ナトリウム値が回復して倦怠感もなくなった方、多いですよ。

↑このページのトップヘ