<< 武岡の街路樹 16 >>


今回は武岡三丁目第7回で紹介したクロガネモチのある道の南側に平行する道の街路樹を紹介します。

武岡の街路樹は基本的に交通量が多い大きな道に植えられています。
しかし、ここは距離も短く道幅も広くないので中央に白線が引けない道。
この道の北側には東から
小さな商店モール、保育園、そして武岡西公園が並んでいます。
東から西南に向けて緩やかにカーブを描きながらの下り坂になっています。
団地を造成した鹿児島市は、この付近を三丁目のにぎわいの中心に据えようとした場所なのかも知れません。
それで街路樹を植えることも計画されたのでしょう。
しかし、モールで実働している店は現在一軒だけのようですし、保育園の送り迎えの時間帯以外は閑散とした場所になっています。

保育園付近


道の北側には歩道がしっかり整備されており、街路樹としてクスノキが15本植えられています。
多くの道では、住宅に車庫が設置されて車の出し入れに差し障りが生じると街路樹が撤去されてしまうので、クスノキが等間隔に並んでいるこの場所は珍しい部類になります。
低木はアベリアサザンカです。

クスノキ


保育園の東側には南北方向に短い緑道があり、そこにはサツキが植えられています。
鹿児島市の低木群としてサツキは3番目に多い植物です。
日当たりの関係か、他の場所に比べて花が遅く、取材した日に咲いていたのは南側のほんの一部分だけでした。

サツキ
この付近に拠点がないと、なかなか利用することのない道かも知れません。
でも、武岡下公園付近と絡めて散歩してみるのも案外楽しい場所ですよ。