2010081813324223552.gif聴診器で肺の呼吸音を聴くときに私は必ず
「息を大きく吸ったりはいたり繰り返してください」
とお願いしています。
ほとんどの方はそれに従って、ラジオ体操の最後の深呼吸のようなペースをとって吸気と呼気を繰り返していただけるので大変ありがたく思っています。
しかし、中にはこんな方もいらっしゃいます。

・息を吸うのに10秒以上かける方・・・がんばっいてただくのはありがたいのですが、聴診にそれなりに時間がかかります。

・大きな吸気呼気が一度きりの方や息を吸ったまま止めてしまう方・・・私のリクエストが全く伝わっていないわけですね。

別に腹を立てているわけではなく、同じ問いかけに対する人の受け取り方が一様でないことを興味深く思っているのです。
普段の診療の中での病状説明や生活指導の際に、こちらが説明したつもりでいても 100% 患者さんに伝わっていないのだろうなということをある程度念頭に置いておかないといけないということです。
この短いやり取りでさえスムーズに行かないことがあるわけですから、療養上大事なことはしつこいくらい繰り返して説明する必要があると考えています。