20100119154524467.gif ◆ 診療所ライブラリー 46 ◆


野菜、果物、豆類、魚介類、肉類、調味料・・・。
日常の食材の長所や短所をコンパクトにまとめた本。
倭名類聚鈔や本草綱目などの古典からの引用もあるのですが、肩がこらずにさらりと読めて、いろいろな知識が身に付きます。

この本では食べ物の種類により体を冷やすもの、温めるものがあることも言及しています。
どういうメカニズムなのか解明されていませんが、食べ物によって体が温まるもの、冷えたるものがあります。
このバランスも食事も大切になってきます。
例えば、寿司屋に行くとします。
シャリ、ネタ、アガリなどは体を冷やしますが、唯一ガリが体を温めるのです。
ガリ、すなわち生姜には体を温めて他の食材とバランスをとるだけでなく、食中毒や寄生虫を防ぐ作用もあるとされます。
単なる添え物ではないわけですね。

最後にこの本に載っていないトマトに関する小ネタを一つ。
トマトを丸かじりするときお尻の方ではなく、ヘタの方からかぶりつくと中身が飛び散らずに済みます。
お試しあれ。


  → 食べ物のメリット・デメリットがまるごとわかる本―治す、防ぐ、若返る…「食材」の秘密