photo-3_1.gif先日、群馬の老人施設で火災がありました。
犠牲となった方の多くがはるばる東京からの入所者であったという点は、今の福祉や介護の現場の問題点を改めて考えさせられるものとなりました。

都会では例えば、特別養護老人ホームに入所を希望してもすぐには入ることができません。
5年待っても順番が来ないという話も聞きますが、これは施設そのものの不足だけではないようす。
入所者 3人に対して職員を 1人配置しなければならないのですが、そのスタッフがいないのです。
そのため折角ベッドがあるのに、基準上全部埋めることができないということが生じているのです。
なぜ働くスタッフが少ないかというと賃金が安いからに他なりません。

一方、医療の側においても療養型病床の削減を厚生労働省が推進しています。
特に介護型の病床は2011年度末に廃止する方針でいます。
介護施設や家庭での受け入れを促すつもりなのでしょうがこのままではうまくいくとは思えません。
厚労省の中で医療と介護の施策がばらばらで、統合的に行われていないのが最大の問題点です。
制度で賄い切れない部分をついた怪しいビジネスが成り立っている現状をしっかり認識していかなくてはなりません。

我々の老後の辿り着く先は一体どんなところなのでしょうか。