連日のようにとんでもない暑い日が続いていますし、風変わりな進路をとる台風12号の影響で天気が不安定です。
熱中症対策はもちろんですが、災害への備えもしっかり整えておきたいですね。
さて、twitter 上でお届けしている医療関係の情報を月末にいくつかピックアップしておさらいするこのシリーズ。
今回は、まず食べ物に絡んだ話題を3題。
① ニザチジンに唾液分泌促進作用があることは、先日書きました ( → ニザチジン、唾液も出すし胃腸も動かす ) 。
ドライマウスに悩む人が十分に満足の得られる薬がない現状の中、柑橘類の皮の成分が有望であるという情報です。
柑橘類の皮に含まれるd-リモネンが唾液腺の腺構造を修復。‥柑橘類の化合物は頭頸部がん患者の口渇を軽減するかも https://t.co/z0JMVOl1kQ
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月10日
② 味噌に血圧を下げる作用やインスリン抵抗性を改善する作用があることは以前にも報告されています ( → 身近な食材を摂取して睡眠をよくとれば怖いものなし !?、体にいい食材とそうでない食材を見定める参考に ) 。
塩分が多い食材とされる味噌汁ですが、ワカメ入りの味噌汁などは生活習慣病にはいいのではないでしょうか。
新しい知見に応じて、食事指導のあり方も変えていかなくてはならないと思います。
生活習慣病対策にワカメ入りの味噌汁、ですかね。‥一緒ワカメに食後血糖値の上昇を抑制する効果 白飯のGI値を低下 https://t.co/ncpz6p3Prz
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月17日
③ 最近、新しい便秘薬が次々に出てきていますが、薬価が高いのがネック。
しかし、マンゴーと比べたら安価です。
1日1個のマンゴーで便秘の解消と腸内の炎症マーカー低下。日本で1日1個のマンゴーなんてコスト的に無理だと思う。‥マンゴは腸の健康を促進するのに役立ちます https://t.co/8Ufmk29JwW
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月23日
次に、カルシウム拮抗薬と呼ばれる血圧の薬が、他の疾患に応用できそうだという話2題。
④ 最近のパーキンソン病の薬は高価な物が多いので、既存薬が効くのならありがたい話です。
イスラジピンというカルシウム拮抗薬がパーキンソン病に効くという報告は10年以上前にあったけど、米国で第三相試験やってるんですね。‥Parkinson's may soon be treated with blood pressure drug https://t.co/DTy2a7pRKZ
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年6月30日
⑤ 主に抗不整脈薬として使うベラパミルですが、インスリン分泌を担う膵臓のβ細胞を保護する役割があるようです。
但し、1型糖尿病の発症の時点から使う必要があります。
ベラパミルに新規発症した成人の1型糖尿病のインスリン治療効果を改善させる働きがあるなんて、興味深いですね。 https://t.co/GU0tJQucCf
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月10日
次に、夏の厄介者、蚊の情報を2題。
⑥ 面白い視点での研究報告で、中間所得層の住環境が影響しているのではと推測しています。
蚊の刺されやすさと所得。こんな関連性も普通は思いつかない。‥蚊に刺されやすいのは「中間所得層」だった! 世帯収入の差との因果関係は? https://t.co/XZiMNXYMdf
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月6日
⑦ いくら殺虫剤を散布しても、いくらたたきつぶしても蚊を撲滅しようなんて無理。
でもこれは有望な方法に思えます。
生殖不能となる細菌を感染させたオスのネッタイシマカを野に放って一定の成果。マダニにも応用できたらいいですね。‥不妊化した蚊の放出実験で個体数激減の成果、感染症対策 豪州 https://t.co/qz9fZjIjtp
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月11日
最後は、私が興味を持った3題です。
⑧ 運転中の喫煙までは考慮できていないようですが、目を離したり片手運転になったりするのが影響するのでしょうか。
喫煙と交通事故による死亡の関連を調べてみようという発想がすごい。‥1日20本以上たばこを吸う男性は交通事故による死亡リスクが高い傾向 https://t.co/8zx86OxF0K
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月6日
⑨ 私もそうですが、世の中の多くの夫は妻の作る料理に依存しています。
夫の健康は妻次第、ということでしょうか。
夫はBMIに関わらず、妻のBMIが30の場合、妻のBMIが25の男性に比べて2型糖尿病の発症リスクは21%高かった。妻の食の好みが影響するんでしょうね。‥夫婦は糖尿病発症リスクを共有する https://t.co/kXfV8qSxuv
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月17日
⑩ 女性では靴のヒールの高さが問題になることがありますが、男性ではネクタイが健康に影響を及ぼしている可能性がありそうですね。
ファッションとどう両立させていけばいいでしょうか。
ネクタイ着用者のうち1/3で脳への血流が少なくとも10%低下。‥California Mayor Wants to Forbid Neckties at Work | National News | US News https://t.co/k78o7HtwXH
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2018年7月20日