野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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2009112112484116308.gif ◆ 診療所ライブラリー 44 ◆


医療関係者向けサイトで連載中の、子育てをしながらハーバード大に留学している女性のブログに次のような文がありました。
『アメリカ人のお子さんたちのお弁当は、ほとんどがリンゴ、サンドイッチ、マカロニ&チーズ、割けるチーズ、カップ入りアップルソース、ゼリー、グリンピースとコーンを混ぜたもの…といった、日本でいうおやつのような内容です。私が毎日「彩りとバランスとを工夫して」と考えているのがばからしくなるほど、とっても簡単で、素手でつまんで食べられるものばかりです。』

ちょうどこの挑発的なタイトルの本を読んでいた最中だったので興味深く読みました。
虐待にうるさい米国人なのにこれを食生活上の虐待とは思わないのでしょうか。

歪んだ食生活は致命的な疾患に繋がっていくのですが、和食、それも昭和40年代の日本の食生活は塩分摂取量以外は理想的なものだと以前にもこのブログで書いたことがあります。
和食と並んで地中海式ダイエットなるものも心疾患や心血管病による死亡率を低下させる点で注目されています。
地中海に面した某国を旅した時、現地の人にこのように言われました。
「私たちは日本人と同じように米も食べるし、魚も食べる。タコも食べるよ。」
オリーブオイルをふんだんに使う点が大きく異なりますが、地中海の食材は日本人に抵抗なく受け入れられるものばかりです。
地中海まで出向かなくても、鹿児島には長寿を育んだ安くておいしい食べ物が豊富で本当に感謝しています。

食生活がどんどん欧米化している日本の現状に警告を発し、和食の素晴らしさを再認識してもらうのに格好の一冊。
食習慣を悪化させないためにも是非ご一読を。
当院の書籍の貸し出しも大いに活用してください。


□ 過去の関連記事
 ・デブの帝国 ― いかにしてアメリカは肥満大国となったのか



( ライブラリ充実のために .. ご協力いただければありがたいです )  → 医者からの警告 食生活だけは絶対にアメリカを見習うな

atgom2vv.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 3 〗


この一ヶ月で告知板に掲載した「医療情報 Pick Up」の記事は以下の通りです。

・小児の塩分摂取減で/ソフトドリンク摂取が減少し/肥満、高血圧などを/予防できる可能性 (Hypertension 08/2/20)

・高齢者の日中の/無意識な居眠りで/脳卒中のリスクが/4倍以上に増加 (Medscape 08/2/29)

・魚を食べる頻度に応じ/心拍変動が減少/米国成人で (Circulation 08/3)

・中年期から適量の/飲酒を始めると/心血管系疾患リスクが/非飲酒者より4割低減 (Am J Med 08/3)

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さて一昨年当ブログでネタにしたことが今月半ばに一部の新聞で報道されました。
新聞に書かれていることは、彼が鹿児島に来た時におおまかに聞いていました。
しかし、発表前だったので先のブログでは内容には触れないようにしておりました点はあしからず。
次のステップはサルを使っての研究。
また話が聞けることでしょう。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  2


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