野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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うつ病

 ◆ 診療所ライブラリー 152 ◆


うつ病記医療情報は日々新しくなっていくので、発売からある程度の年数が経過したものは当院のライブラリから除外するように心がけています。
今回紹介するのは2007年に発行されたものですが、内容に古さを感じさせません。

著者がうつ病になる経過や闘病生活の様子を、自分自身の心の整理のつもりで綴ったという漫画。
絵本を出版した経験もあるというだけあって、山あり谷ありの顛末をほのぼのとした作風の絵で描いています。
しかし、体の不調の原因がうつ病にあると診断が下るまでの様子、休職中の家族との関わり、復職後の周囲の接し方、再び休職した時の経済的な問題など、当事者ではなくてはわからない状況や心の葛藤などがしっかり語られています。
普段いろんなストレスを背負っている人はもちろん、我々医療関係者にとっても、うつ病という疾患を逃さないためのヒントがちりばめられた参考書のように思います。

最近、有給休暇が10日間追加されるごとにうつ病発症のオッズが3割ほど低下するという調査報告がありました。( → こちら )
今回の著者のうつ病の発症には、多忙を極めた仕事に原因があります。
労働力不足が問題化していますが、ゆとりのある働き方も考えてうつ病発症の回避も努力しないと、案外大きな経済的損失につながるのではないでしょうか。




2010022717015731379.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 26 〗


皆様に興味を持っていただけそうな医療関係の情報をブログの左側のカラムにて「医療情報 Pick Up」としてお届けしていますが、今月紹介したものは以下の 3点でした。


・果物等に含まれる/ペクチンで/腸の善玉菌が増加/ラットの研究で ( BMC Microbiol. 2010 Jan 20;10(1):13. )

・ネットの過剰依存で/中等度から重度の/うつ病発症率が上昇 ( Psychopathology. 2010;43(2):121-126. Epub 2010 Jan 23. )

・炭酸飲料を多く飲むと/膵癌の発症リスクが/87%上昇 ( Cancer Epidemiol Biomarkers Prev February 2010 19:447-455 )


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ちょっと気になる 3番目の情報についてもう少し解説します。
中高年以上の中国系シンガポール人 6万人強を14年間追跡調査したところ、週に2回以上炭酸飲料を飲む人は、全く飲まない人に比べ膵癌の発症リスクが87%高かったというもの。
ただ、果汁摂取とは関連がなかったそうです。
炭酸飲料による血糖値の上昇とそれによるインスリンの増大が、膵臓細胞の異常な分裂を促進するのではと推測しているようです。

また、以前も紹介しましたが、コーラには塊になった食物残渣を溶かす作用があるそうです ( →こちら)。
炭酸飲料で消化管の動きが活発になるとも言われており、これらを合わせて考えると、胃の内容物が早く腸に押し流され、炭酸飲料そのものの糖分と相まって急激な血糖上昇が起こるのかも知れません。

西洋の食文化の影響で食後のデザートというのが当たり前になってきて余計な糖分の摂取が増えているわけですが、私は緑茶があれば十分です。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  25

2009102813294922192.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 22 〗


鹿児島では10月をピンクリボン月間と定め、乳がんの早期発見・早期治療の重要性をアピール。
検診を受けていただくことが何よりも大切なのですが、日本での受診率は10%台前半に留まります。
欧米では70-80%台であることを考えるといかに低いかがわかります。
乳がんは私の専門外領域ですが、ついこの前、大腸がん検診で 3年続けて便潜血が陽性なのに精密検査を受けずにおられた方がおりました。
ようやく大腸内視鏡を受けていただいたところ、進行がんが見つかりました。
検診を受けてもその後やるべきことをやらなくては何の意味もありませんのでご注意を。

症状のある方は病院を受診するでしょうが、検診は自覚症状のないうちに病気を拾い上げるためにあるもの。
元気だから検診を受けなくても大丈夫と考えずに、検診で健康体であることを証明してやろうじゃないか、と積極的な姿勢を持つことが大事です。

今月左側のお知らせ欄でお届けした「医療情報 Pick Up」は以下の三点です。


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・腿の細い中高年は/心血管疾患や死亡の/リスクが高い/デンマーク男女の調査 ( BMJ 2009;339:b3292 )

・乳がんによる死亡者の/4分の3は定期的に/マンモグラフィでの/検査を受けず/米国女性の調査で ( 2009 Breast Cancer Symposium )

・緑地の近くに住む人は/鬱病や健康上の問題が/少ない ( WebMD 09/10/14 )



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  21

2009082916443924928.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 20 〗


今月、左側のお知らせ欄の「医療情報 Pick Up」で紹介したのは以下の 3点です。


・中年期に/独り身になった人は/アルツハイマー病の/発症リスクが 3倍 ( BMJ. 2009 Jul 2;339:b2462. doi: 10.1136/bmj.b2462. )

・TVやコンピュータの/画面に向かう時間が/多い小児ほど/血圧が高い ( Arch Pediatr Adolesc Med. 2009;163(8):724-730. )

・うつ病患者は/減量すると/うつ症状も有意に改善 ( presented at the Annual Meeting of the Society for the Study of Ingestive Behavior )


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今回の情報から推定すると、友達と遊ばず、TVゲームばかりしている子どもはそのうち高血圧となり、ろくに運動しないでいるうちに太ってきてうつ症状も出てくるし、やがてアルツハイマー病にもなる、と言えなくもありません。

小さい頃から適度に外で遊んで人との触れあいを絶やさないことがメタボリックシンドロームを始めとした色々な病気を防ぐのだとしたら、これほど単純明快な健康法はないのですが、少子化の上、子供たちだけで遊ぶのもままならないのが現代社会。
ますます病気を生んでいきそうです。

GWに旅行したチュニジアでは、道中の小さな村にも子供たちがいっぱいいて楽しそうに遊んでいました。
これが人間のコミュニティの本来の姿だよな・・・、彼らの愛らしい笑顔をうらやましく思いました。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  19

photo_2-2.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 14 〗


今月「医療情報 Pick Up」 でお届けした情報はテレビに関するものが続きました。


・10代での/TV視聴時間が長いと/成人後/ジャンクフードを/多く摂取/食品CMで影響か (Int J Behav Nutr Phys Act. 2009 Jan 30;6:7)

・10代でテレビなど/電子メディアへの/曝露時間が長いと/若年成人期に/うつを発症しやすい (Arch Gen Psychiatry. 2009 Feb;66(2):181-8)

このほか、2月15日付けのCNNにて、高齢者の転倒事故防止のため Wii を使った平衡感覚訓練の効果の研究をイギリスにて取り組み中であることが報道されました。
( http://www.cnn.co.jp/science/CNN200902150013.html )

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さて、以前にもいくつかテレビに関する話題を読んだことがあります。
例えば、テレビ番組の内容が面白いほど見ている間に摂る間食のカロリーが多い、という内容のものがあったと記憶しています。
また、子供でテレビ視聴時間が長いと野菜・果物の摂取量が減少するという報告もありました。

テレビを視聴している間は基本的に運動しません。
やみくもに余計なカロリーを摂りながらおいしそうなお菓子のCMを見てしまい、今度あれを買って食べてみようとなるわけで、ひいてはメタボへの悪循環に陥るのです。

テレビを30分でも消して外へ出てみましょう。
すると、カロリーを消費するのはもちろん、お菓子に手に付けないことや節電により家計にもいいではありませんか。
自身の健康管理にも、お財布にも地球にも優しいことに繋がるのです。


あと、Wii に関して次のようなサイトをご紹介しておきます。
( → 目的別 Wii Fit トレーニングプログラム )



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  13


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