珍しく、6日ぶりのブログ更新となります。
単にネタがなかっただけで、体調が悪かったわけではありませんのでご心配なさらないで下さい。
Twitter 上でつぶやいた医療情報の中からいくつかをピックアップして月末にお届けしているこのシリーズ、今月は10個の話題を振り返ります。
最初は市販の鎮痛薬についてです。
日本で市販されている解熱鎮痛薬の中には、副作用や習慣性があることが使用が禁止されている「アリルイソプロピルアセチル尿素」「ブロモバレリル尿素」という成分が含まれているものがあります。
なぜ野放しにされているのかさっぱり分かりませんが、成分表示を見て自衛するしかありません。
① 頭痛は原因に応じた適切な薬を使う必要がありますが、少なくとも自己判断で上記成分の含まれている薬を連用しないように注意しましょう。
薬物乱用頭痛についての解説ですが、日本の市販の鎮痛薬には副作用や習慣性に懸念のあるアリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素など海外では使われない成分が含まれているものも。‥片頭痛ですぐ痛み止め…はもっと厄介な頭痛を招く恐れがある https://t.co/uPDxeTdOZG
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 16, 2022
② 経済学の視点から書かれた記事ですが、厄介な成分を入れて高価格で売る節操のない商売って何とかならないのでしょうか。
「プレミアム」や「DX」等の表記の頭痛薬には、アリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素という成分が。習慣性や副作用の観点から海外では使用禁止です。使いすぎで依存性を生じ乱用してしまう危険性もあり。‥目薬や頭痛薬「プレミアム」増殖 価格は定番品の2倍https://t.co/4awmgVHD0z
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 19, 2022
次に、ウォーキングや筋トレの適切な運動量についての情報。
③ 年齢に応じた1日の至適なウォーキング量が示されました。
60歳以上では早死のリスクは1日あたり約6,000-8,000歩で横ばいに、60歳未満では1日あたり約8,000-10,000歩で横ばい‥メタ分析が年齢別の長寿のための1日の歩数を明らかにする https://t.co/piRDAPHYwd
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 7, 2022
④ 1週間当たりの至適な筋肉トレーニング時間についての情報で、やり過ぎは良くないようです。
週に約30~60分の筋トレを実施した場合に全死亡・心血管疾患・全がんのリスクが最も低く、週に130~140分を超えるとリスクが上昇。‥筋トレで死亡リスク低下、やり過ぎ効果なし https://t.co/fWnYgJDhRg
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 23, 2022
今度は、心房細動についての2題。
⑤ 心房細動治療の最大の治療目的は大きな血管が詰まる疾患を予防することですが、今一般的に行われている抗凝固療法でも不十分という報告です。
心房細動で抗凝固療法を行っていたにもかからず、5.5%で2年後に脳梗塞が検出され、8割以上が無症候性だったにもかかわらず認知機能低下と関連。‥心房細動の脳梗塞予防、抗凝固薬では不十分 https://t.co/kZHxRZNzD6
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 6, 2022
⑥ 日本人の睡眠時間は短いですからねぇ・・。
寝不足は血圧にも影響しますしね。‥適切な睡眠時間が心房細動の予防に重要 https://t.co/ND1TVJpDJG
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 14, 2022
認知機能に関する話題も2つ。
⑦ ヒトとペットの繋がりも認知症予防に一役買うみたいですね。
ペットを飼っていない人に比べ試験開始から6年後時点での認知機能総スコアが平均で1.2点高かった。‥ペットを5年以上飼っている人は、飼っていない人より認知機能低下スピードが遅い https://t.co/pyilPZnP4I
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 7, 2022
⑧ 新型コロナはただのカゼ、なんて言う人がいまだにいますが、後遺症に苦しむ人達の声にも耳を傾けてみて下さいね。
60歳以上を対象に、新型コロナ感染後、退院1年間の認知機能の経時的変化を検討。特に重症感染が長期的な認知機能低下リスクの増加と関連。 https://t.co/0LGUSOt4mp
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 17, 2022
最後に、脂質に関係する情報です。
⑨ 中性脂肪を下げる薬の成分を点眼して、失明を防げる可能性が出てきました。
マウスでの実験段階ですが、期待したいですね。‥フェノフィブラートナノ点眼薬で糖尿病網膜症・黄斑浮腫を予防できる可能性 https://t.co/bs1UZYXWAM
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 8, 2022
⑩ 悪玉コレステロールを下げるスタチンと呼ばれる薬については、外来で口を酸っぱくして説明していますが、服用するメリットがたくさんあるのです。
スタチン服用が後のパーキンソン症候群発症リスク低減に繋がるという報告。https://t.co/bGuRs4F2hi
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) March 25, 2022