野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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アルツハイマー病

 ◆ 診療所ライブラリー 120 ◆


ACE今回紹介する「実はすごい! ACE阻害薬」は、一般の方向けでなく高血圧の治療にあたっている医師に是非読んでもらいたい本です。

多くの医師が降圧薬を最初に選択する場合、カルシウム拮抗薬ARB ( Angiotensin II Receptor Blocker ) と呼ばれるジャンルの中からチョイスすることがほとんど。
ARBは複数の合剤もあって便利な面もあるのですが、私はARBを第一選択薬として使うことはありません。
欧米でACE ( Angiotensin Converting Enzyme ) 阻害薬が使用される機会が多いのはなぜだろうと思って調べているうちに、その実力に捨てがたいものがあることを再認識したためです。
ARBがACE阻害薬よりも勝っている面をほとんど見いだせないことは、この本を読んでいただければ十分理解していただけると思います。

私が好んで使うACE阻害薬は海外と同じ用量で使えるペリンドプリルイミダプリル
特に前者ではT/P比が0.87~1で24時間安定した降圧効果があること、様々な臨床試験で優れたデータが出ていること、脳への移行性があってアルツハイマー病の認知機能低下抑制効果も期待できることなどが使う決め手となっいます。
たくさんのメリットが報告されているのに、何で循環器の先生が積極的に使わないのだろう、と不思議に思えてなりません。
( ※ T/P比 : 降圧効果最小時の降圧度 ( Trough値 ) を降圧効果最大時の降圧度 ( Peak値 ) で除した値 )

専門用語の多くて一般の方には分かりにくい文章になってしまい、申し訳ありません。
ただ、私が患者さんに薬を処方するときの気構えをちょっと理解していただければありがたく思います。

  → 実はすごい!ACE阻害薬

大腸〖 今月のつぶやきから 39 〗


収集した情報を twitter 上でコメントを添えていち早く流しています。
今月もいろんなことをつぶやき、反響の大きかったものもありますが、テーマを絞って振り返ってみたいと思います。

まずは、糖尿病に絡んだ話題。




次に、潰瘍性大腸炎にまつわるもの 2題。


最後に、個人的に興味をひいた情報を 4つまとめておきます。


かるかん〖 今月のつぶやきから 30 〗


様々な医療に関する情報を出来るだけ幅広く得るために twitter を活用していますが、その中から一般の方にも興味を持っていただけそうなものに自分のコメントを添えてつぶやくというスタイルを基本としています。
ブログの右側のカラムでご覧になれますので、そちらも時々覗いてみて下さいね。

今月も多くの分野についてツイートしましたが、飲み物に関するものを3つおさらい。



次に鹿児島を絡めたツイートを3つ。



オウバク〖 今月のつぶやきから 27 〗


今月も溢れる医療情報にコメントを添えていろいろとツイートしました。
その中から月末に 5 ~ 6個に絞ってブログ上でまとめていますが、今回は欲張ってテーマ別に 8個紹介します。

まず、既存の薬の別の活用法。


次に、漢方薬に絡んだツイート。



最後は、将来への期待。



2011092920402921334.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 45 〗

この一ヶ月でお届けした2つの「医療情報 Pick Up」はいずれも糖尿病に絡むものでした。


・チョコレート消費の/多い人は/心血管疾患や脳卒中/更に日本人では/糖尿病リスクが低下 ( BMJ 2011; 343:d4488 doi: 10.1136/bmj.d4488 )

・よく噛んで食べると/インスリン分泌を/刺激するGLP-1の/濃度が上昇 ( 第47回欧州糖尿病学会発表 )
 

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GLP-1 とは聞きなれないものだと思いますので解説します。
食べ物を摂ることで小腸から分泌され、膵臓に働き掛けてインスリンの分泌を促す物質です。
同じ量のブドウ糖を経口摂取するのと注射するのを比較すると前者のほうがインスリンの分泌がいいため、消化管から何か刺激する物質があるのではないかと以前から推測されていたのですが、最近ようやく臨床にも応用されるようになってきました。
そのGLP-1 も噛むという動作をすればするほど分泌量が増えることが今回わかったわけです。

以前、糖尿病とアルツハイマー病の関連性について書きました。( → こちら )
今月は歯の噛み合わせとアルツハイマー病についての報道もありました。
噛むという動作を意識することだけでもいくつかの疾患が防げる可能性があるということですね。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  44

img1.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 21 〗


いつもお届けしている「医療情報 Pick Up」。
この 1ヶ月で紹介したものは以下の 3点でした。


・運動時間に関わらず/座位時間が長いと/インスリン抵抗性が/高い (Diabetes 2009;58:1776-1779.)

・職場でいじめに遭うと/睡眠障害になる確率が/倍以上 (Sleep 2009;32:1211-1219.)

・アルツハイマー病の/原因物質/アミロイドベータが/睡眠中に減少 (Science Online 2009;Sept 24.)


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先日、たまたま「インスリンで認知予防 ?」という記事を書きました。
ちょっと難しくなるので詳しい説明をしていなかったのですが、末梢でのインスリン抵抗性が高まると、脳内のインスリンが減り、これが認知症につながっている可能性があるという話の続きだけしか書いておりませんでした。

さて、今月紹介した情報を並べてみると・・・
デスクワーク中心の職場でいじめに遭いながら仕事をしていると、インスリン抵抗性の増加や睡眠不足となり、やがて認知症になっていくかも知れませんね。
先月のおさらいでもそうだったのですが、たまたまランダムに紹介した医療情報を繋ぎ合わせることで面白い推測が出来ますね。

睡眠に関しては〖医療情報 Pick Up おさらい 13〗でもいくつか紹介しています。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  20

2009082916443924928.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 20 〗


今月、左側のお知らせ欄の「医療情報 Pick Up」で紹介したのは以下の 3点です。


・中年期に/独り身になった人は/アルツハイマー病の/発症リスクが 3倍 ( BMJ. 2009 Jul 2;339:b2462. doi: 10.1136/bmj.b2462. )

・TVやコンピュータの/画面に向かう時間が/多い小児ほど/血圧が高い ( Arch Pediatr Adolesc Med. 2009;163(8):724-730. )

・うつ病患者は/減量すると/うつ症状も有意に改善 ( presented at the Annual Meeting of the Society for the Study of Ingestive Behavior )


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今回の情報から推定すると、友達と遊ばず、TVゲームばかりしている子どもはそのうち高血圧となり、ろくに運動しないでいるうちに太ってきてうつ症状も出てくるし、やがてアルツハイマー病にもなる、と言えなくもありません。

小さい頃から適度に外で遊んで人との触れあいを絶やさないことがメタボリックシンドロームを始めとした色々な病気を防ぐのだとしたら、これほど単純明快な健康法はないのですが、少子化の上、子供たちだけで遊ぶのもままならないのが現代社会。
ますます病気を生んでいきそうです。

GWに旅行したチュニジアでは、道中の小さな村にも子供たちがいっぱいいて楽しそうに遊んでいました。
これが人間のコミュニティの本来の姿だよな・・・、彼らの愛らしい笑顔をうらやましく思いました。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  19

cj1qqarx.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 5 〗


今月の医療情報 Pick Up で取り上げた話題は以下の通りです。


・喫煙をやめた女性は/5年以内に心血管死の/リスクが有意に低下/米の女性看護師を/対象とした研究で (JAMA 08/5/7)

・肥満で標準体重者より/アルツハイマー病の/リスクが80%上昇 (Obes Rev 08/5/9)

・大気汚染で/深部静脈血栓症の/リスクが大幅に上昇 (Arch Intern Med 08/5/12)

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最初の喫煙に関する話題について補足説明です。
禁煙後、血管系疾患のリスクは5年でほぼ半減しますが、肺癌は30年経過しても過剰なリスクが消えないとのこと。
また喫煙開始年齢が早いほど、全死亡率呼吸器疾患死亡率、喫煙関連の癌の死亡率が高いこと。
そして、1日の喫煙本数の増加とともに死亡リスクが上昇することもデータで示されています。

いずれにしても、喫煙しないことが肝要ですね。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  4


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