野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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カノコユリ

 ★ 診察室のデスクトップ 71 ★


診察室のモニター画面の写真はセミの抜け殻にしています。
写真を入れ替えて既に1ヶ月近く経つのですが、ブログでの紹介が遅くなってしまいました。

昨年訪れた薩摩川内市の藤川天神の境内の所々にカノコユリがありました。
花が既に落ちていた株の一番小さな葉にセミの抜け殻が2つ。
他にもいっぱいスペースがあるのに、この場所を選んだ理由があるのでしょう。
兄弟なのか、恋仲なのか、同時にここに来たのか、時間差を置いているのか・・。
シンプルな構図に仕上がりましたが、いろんな物語が想像できる写真ではないでしょうか。
なお、藤川天神には西郷隆盛の愛犬、ツンの銅像もあります。

セミやヘビの抜け殻は、もぬけの殻とも言います。
スジアカクマゼミの抜け殻は蝉退 ( せんたい ) と呼ばれる漢方薬の原料となり、エキス製剤では皮膚疾患に使う消風散に含まれています。
有益な物なのに、もぬけの殻と呼ばれてしまうのも気の毒に思います。

一方のカノコユリ、自生地として同じ薩摩川内市の甑島は有名で、市花にも制定されています。
我が家のカノコユリも、ちょうど今、庭で咲いています。
シーボルトが持ち出したカノコユリは、オランダで他の日本品種と交配が重ねられ、ユリの女王「カサブランカ」が産み出されます。

入院のお見舞に、香りの強いユリは相応しくないと言われています。
それよりも、英国では花の水に細菌が多いことや看護師の仕事量が増えるといった理由で、花の持ち込みを禁止にしているようです。( 参考 → ベッドサイドの花 )
病室で花を飾ることに関しての個人的な意見も、そちらで述べていますので読んでみて下さい。



セミの抜け殻

 ● 薬の説明書のイラスト 143 ●


今回のイラストにはカノコユリを選んでみました。

この時期、ちょっと田舎の山に行くと所々でカノコユリが咲いているのを見ることがあります。薩摩半島の西方に浮かぶ甑島はカノコユリの自生地として名高い場所でこの時期見ごろを迎えますが、一度も行ったことがありません。

選んだイラストと違って本物は花が下向きに咲きます。
鹿の子模様の美しい花弁を思いっきりくるりと反転させ、雌しべと6本の雄しべが作る造形は東京タワーのようです。


ゆり

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