野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
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コーラ

〖 今月のつぶやきから 6 〗


illust3190最近、Twitter の方では医療に関係する記念日などをつぶやくようにしました。
今月は「むちうち治療の日」「緑内障を考える日」「世界献血者デー」「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」「国際麻薬乱用・不正取引防止デー」などがありました。

今月はまた、食に関する話題が多く、それらに対してたくさんのリツイートをいただきました。
下のつぶやきを日頃の食生活の参考にしてみて下さいね。
医食同源という4文字には深い意味が込められているのだと改めて考えさせられます。









2010022717015731379.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 26 〗


皆様に興味を持っていただけそうな医療関係の情報をブログの左側のカラムにて「医療情報 Pick Up」としてお届けしていますが、今月紹介したものは以下の 3点でした。


・果物等に含まれる/ペクチンで/腸の善玉菌が増加/ラットの研究で ( BMC Microbiol. 2010 Jan 20;10(1):13. )

・ネットの過剰依存で/中等度から重度の/うつ病発症率が上昇 ( Psychopathology. 2010;43(2):121-126. Epub 2010 Jan 23. )

・炭酸飲料を多く飲むと/膵癌の発症リスクが/87%上昇 ( Cancer Epidemiol Biomarkers Prev February 2010 19:447-455 )


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ちょっと気になる 3番目の情報についてもう少し解説します。
中高年以上の中国系シンガポール人 6万人強を14年間追跡調査したところ、週に2回以上炭酸飲料を飲む人は、全く飲まない人に比べ膵癌の発症リスクが87%高かったというもの。
ただ、果汁摂取とは関連がなかったそうです。
炭酸飲料による血糖値の上昇とそれによるインスリンの増大が、膵臓細胞の異常な分裂を促進するのではと推測しているようです。

また、以前も紹介しましたが、コーラには塊になった食物残渣を溶かす作用があるそうです ( →こちら)。
炭酸飲料で消化管の動きが活発になるとも言われており、これらを合わせて考えると、胃の内容物が早く腸に押し流され、炭酸飲料そのものの糖分と相まって急激な血糖上昇が起こるのかも知れません。

西洋の食文化の影響で食後のデザートというのが当たり前になってきて余計な糖分の摂取が増えているわけですが、私は緑茶があれば十分です。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  25

pr82g0sp.gifウーロン茶が内視鏡検査に活用され始めたことはこのブログで何回かとりあげましたが、今度はコーラについての話題が出てきました。

胃を手術で一部を切除した方では約 1割に胃の動きが鈍くなって食べた物がいつまでも残っていることがあり、内視鏡検査の妨げになる場合があります。
検査前にコーラを飲んでもらうとその問題が解決するらしいのです。
毎年 5月に米国で開催される Digestive Disease Week という消化器病関連の学会において、韓国の医師が発表しました。

以前よりコーラの泡が塊になった食物残渣を溶かすという報告があったそうで、胃切除後の方に内視鏡の前にコーラを700ml 飲んでもらうとほとんど胃の中に残渣がみられず、胆汁の逆流もなかったとのこと。
下部消化管の検査にも応用が効くのではないかとも考えられているようです。

ただし、研究対象がたまたまコーラであっただけで、他の炭酸飲料でも有効な可能性があります。
それに胃の小さくなった人に700 ml の炭酸飲料はちょっとつらいのではないでしょうか。
ともあれ、興味ある報告です。

検査の際だけでなく、胃の術後で食べ物がいつまでも残ってしまう人には食後にコーラを一杯飲むように勧めている医者もいるとか。
でもコーラにはかなり糖分が含まれていて、その含有量は 10% 強といわれています。(参考)
700 ml だと 75 g は含まれている勘定です。
血糖の高い方はもちろん、一般の方も十分に注意する必要があります。


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