野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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サプリメント

〖 今月のつぶやきから 94 〗


醤油10月に入るなり、インフルエンザの方が増えましたが、それも一時的でした。
恐らく、気温が例年よりも高かったからではないかと推測していますが、このところこの時期らしい気候になってきています。
体調管理には十分気をつけて下さい。

今月も様々な医療情報をツイッター上でお伝えしましたが、今回は9題を振り返ってみます。
まとめてみると、日本人の食生活ってとても健康的なのだな、と改めて思います。


最初は食事に関連する情報を5つ。

① 塩分摂取量を極端に減らすとデメリットがあることも知られていますので、何をどう食べるかは奥の深い問題です。

② 新たな抗菌薬の開発に窮している現状を打破できそうな報告ですね。

③ 魚油のサプリメントは品質に疑問があるという海外の報告もありますので、魚そのものから魚油を摂るように心がけましょう。

④ どういう機序で胆石が予防できるのか、知りたいところです。

⑤ コレステロールについて、海藻を消化できない欧米人と我々の差が見えてきたように思います。


次に、サプリメントに絡んだ話題を2つ。

⑥ サプリメントでビタミン摂取なんて、基本的に必要ないのではないかと私は考えています。

⑦ 信じられないくらい多くのサプリを服用している人がいますが、サプリに期待もお金もかけてはダメです。


最後に、運動機能に絡んだ話題を2つ。
いずれも興味深いですね。

⑧ 満腹のライオンが獲物を追いかけないのも、胃から出るホルモンであるグレリンを介して考えることができそうですね。

⑨ 香りが我々にもたらす効果は、まだまだ研究の予知がありそうです。

〖 今月のつぶやきから 93 〗


過活動膀胱今年の9月は暑かったですね。
月末になっても最高気温が30℃に達する日が続いています。
せめて朝晩だけでも涼しくなってくれたらと思うのですが。

今月も様々な医療情報をツイッター上でお伝えしましたが、今回は11題を振り返ってみます。


最初は細菌に関連する情報です。

① 口腔内の常在細菌の役割って大事なんですね。

② 腸内細菌もいいものばかりではないのですが、脂肪肝の原因になっているとは意外でした。


次に、過活動膀胱に関する話題です。

③ 過活動膀胱に対する薬で夜間頻尿などが劇的に改善するのならば、どんどん処方するのですが、副作用で長続きしないケースが圧倒的です。

④ 歩行速度と認知症の報告はこれまでありましたが、過活動膀胱とも関連があるというのはこれまた意外でした。


次は、市販薬やサプリなど、入手しやすい薬の話。

⑤ 市販薬だからって、安心はできないのです。

⑥ 検出されたのがどういう物質だったのか、その情報がないのですが、サプリメントの怖い側面がよくわかるニュースでしたね。

⑦ 若干便通が良くなるものは、すぐにダイエット効果に結びつけて売られたりします。

⑧ 今の認知機能のテストは、若干手間がかかりますが、3分でわかるのは朗報です。

⑨ 認知症の新しい治療法に繋がるといいですね。


最後に、食べ物と疾患についての話題。

⑩ 現状では、病状の進行遅らせるのが精いっぱいのCOPDに朗報となればいいですね。

⑪ ソフリート ( ソフリット ) を日常の料理に活用すると、乳がんのリスクが随分減るようです。

電子タバコ〖 今月のつぶやきから 88 〗


本日4月27日の外来診療を終わりました。
今年は長い連休が続きますが、鹿児島ではインフルエンザが再流行しています。
また、麻疹の発生が霧島市で確認されました。
2009年に新型インフルエンザが世界中を騒がせたのを思い出しますが、感染症には十分気をつけて過ごしていただきたいと思います。

ツイッター上でつぶやいた医療情報の中からテーマを絞ってお届けするこのシリーズ。
今回は9つの話題を振り返ってみます。


最初に喫煙に関する話題5つ。
長崎大学や大分大学が喫煙者を職員に採用しない方針を発表しました。
個人的には大賛成です。
国会議員などに立候補する際にも喫煙の有無を明示すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

① 英国のデータとの比較で日本人に特有な、喫煙に関する遺伝子が判明。
心血管疾患やCOPDなどの疾患の発症と相関する遺伝子もわかったようです。

② 電子タバコは、従来のタバコにはない重金属中毒の可能性や器具の破裂による死亡例が報告されていますが、これも新たなデータです。

③ できるだけ負担をかけないで楽に禁煙に導ける手段になればいいですね。

④ 人間の寿命は血管年齢で決まるとされていますが、喫煙も糖尿病も血管をいじめてしまう因子です。

⑤ 電子タバコや加熱式タバコは、海外では安全性が認められるまで販売は認めないとする所が多いのですが、日本では実害が確認されるまでは容認、というスタンスです。
こんな報告があっても販売に歯止めをかけるつもりはないのでしょうか。


次に、サプリメントなどに関しての話題を4つ。

⑥ サプリメントに副作用がないと思ったら大間違いです。
やせ薬で心筋梗塞や脳卒中など、場合によっては死に至る病気につながることも。

⑦ 英語ですが、サプリメントは健康に全く寄与しないという報告です。

⑧ サプリが食品に取って代わる物でないことや、使用することでかえって健康を害するという報告です。

⑨ 筋肉ブームの昨今ですが、ボディビル用のサプリで重い肝障害の報告があるようです。
サプリメントを使わなくても鍛えていればちゃんと筋肉はつきますからね。

歯がない〖 今月のつぶやきから 82 〗


朝晩と日中の気温差が大きい日が続いています。
風邪をひかれる方も増えていますので体調管理には十分気をつけて下さい。

ツイッター上でつぶやいた様々な情報をピックアップしてお届けする「今月のつぶやきから」。
今回は10個の話題をまとめてみました。

まずは、サプリメント関係の情報です。
健康にいいもの、と勘違いしている人が多いのですが、今回はビタミン剤服用の弊害や品質に疑問を呈する情報が目立ちました。

① ビタミンの意味も知らずに、体にいいものというイメージしか持ってない人が多いですからね。

② サプリメントなどの成分の品質、信用できないものが多いようですね。
③ 先のビタミンEもそうですが、脂溶性のビタミンを過剰に摂取するといろいろ問題が起こりますね。

④ 入っているべきものが入っていなかったり、その逆があったり、サプリメントの成分表示ってあてになりません。

次に、便利になる計測機器について2題。

⑤ 不整脈や狭心症の診断や管理に役に立ちそうな心電計ですね。

⑥ 涙液中の糖と血糖は相関するそうですが、コンタクトレンズとは考えましたね。

最後に、私が気になった情報を4つまとめました。

⑦ 除光液が乳幼児の健康に影響を与えるようです。
小さなお子様をお持ちのご家庭では注意が必要ですね。

⑧ 歯の有無が睡眠に影響を及ぼしているというのは知りませんでした。

⑨ ネットで売られている商品に問題があるのか、バイアグラそのものの副作用なのか。

⑩ 鉛に着目した理由やどのくらいの割合で存在するのか知りたいところですね。

7月6日にあすか製薬から、高血圧の治療薬であるバルサルタン錠『AAに発がん性があるとされる物質が混入していたため自主回収するという通知がありました ( → こちら ) 。
バルサルタン 大丈夫です既に問い合わせもいただいておりますが、当院で採用しているバルサルタンは別会社のものであり、問題はありませんのでご安心下さい。

後発医薬品は一般名の後に、アルファベットや仮名・漢字などで製薬会社名が記されています。
これをなぜかブランド名とは言わず屋号と呼んでいますが、
AAはかつて存在したあすか製薬の子会社「あすかActavis製薬」製品を示すものです ( → ちょっと古いですが、屋号対照表 ) 。
この屋号が異なっていれば、該当する製品ではないわけです。
なお、今回回収される製品自体は昨年9月で製造中止となっています。

問題となっている製品は中国企業の原薬を使っていたようですが、それに「N-ニトロソジメチルアミン」という物質が混入していたと、スペインから厚労省に情報が寄せられたそうです。
欧州やカナダなど22か国でもバルサルタン及びバルサルタンを含む配合剤の回収が始まっており、スペインでは100以上の銘柄に及ぶようです。( → 資料 1資料 2 )
N-ニトロソジメチルアミンは、タバコの煙や薫製製品などに含まれることがある物質ですが、なぜそのようなものが混入したのか、原因究明が待たれます。

コスト面のメリットから中国製品が使われるケースがあると思いますが、ちゃんとした成分が入っているのか、余計な物が含まれていないのか、独自に調べてみなければ何もわからないなんて恐ろしい話です。
今回は、医薬品だからこそこのような事実が判明したし、それに対して適切な対応がなされていると考えます。

問題は、皆さんが安易に手にするサプリメント。
その多くが中国に発注をかけているのですが、注文通りの成分が規定量含まれているのかどうか、調べる体力は発売元にはありません。
アミノ酸の原料が人毛であったり、鉄剤として鉄粉が入っていたりしてもわからないのです。( → 参考 サプリメントの正体 )
ましてや、考えもしない不純物が入っていたとしたら・・。
実際、某アスリートが表示には記されていなかったにもかかわらず禁止物質を含んでいたサプリをネットで購入して服用し、ドーピング違反に問われた事件もあります。( → 参考 サプリメントの危険性 アスリートは肝に銘じて
サプリメントの宣伝文句を盲目的に信じて服用していたら、体にどんな悪影響があるかわかりませんし、競技人生を棒に振ることだって起こり得るのです。
サプリメントに期待もお金もかけてはダメです。

国は少しでも医療費を削減しようと、ジェネリック医薬品の使用を推奨し、その薬価にも厳しい要求を課しています ( 先発品の4割から5割の価格 ) 。
ジェネリックの製薬メーカーも競争が激しく、利益を上げるために安価な中国メーカーの製品に手を出さざるを得ないのかも知れません。
アセトアミノフェンに、無届けで中国製のものを混入させていた問題も昨年起きましたね。
医療費抑制の至上命題は理解できますが、サプリメント並みに安全性の低い医薬品が出回るような事態だけは何としても避けてほしいものです。

( 大原薬品工業のバルサルタン80mgも、問題の中国企業から原薬を仕入れているようですが、大丈夫でしょうか ? → 資料 ) 。

miso〖 今月のつぶやきから 68 〗


8月にツイッター上でお届けした医療に関する情報を振り返ってみます。
今回は、睡眠・サプリメント・身近な食材というテーマに絞ってまとめてみました。

最初は睡眠に絡む情報を3つ。
しっかりと睡眠時間を確保するのはとても大事ですね。
私は6時間程ですが、あと1時間は何とか確保したいなと思いました。



次に、サプリメントに関する情報を3つ。
健康食品やサプリには期待もお金もかけてはダメ、と繰り返し主張してますけど、改めて口にするのは怖いと思いました。



最後は、日本人にとって身近な食材などについて。
特に味噌に関する情報は注目です。
味噌と醤油は日本人の塩分摂取量の中でかなりのウエイトを占めていますが、食事指導のあり方は今まで通りでいいのでしょうか。
また、緑茶に関しては海外から次々にいい報告がなされています。
なぜ日本の研究者は注目しないのか不思議でなりません。




 ◆ 診療所ライブラリー 119 ◆


健康食品のこと先日、タイから個人輸入したサプリメントで体調を崩し入院した20代女性の症例がニュースになっていました。( → こちら)
今日は、インターネットで調べてきたサプリについて通院中の患者さんから相談がありました。
根拠が希薄、あるいは皆無なのに、巧みな宣伝文句で人々を翻弄して金もうけをたくらむ商品が後を絶ちません。
そういう製品に安易にすがってしまう人が多いから成り立つ商売なのですが、正体の知れない物に手を出す勇気とお金は私にはありません。

サプリメントなども含めて、健康食品とはどういうものなのかを詳細に記した『「健康食品」のことがよくわかる本』。
ちょっと難しい内容も含まれるのですが、たくさん掲載されている具体的な「事例」を読むだけでも大変勉強になると思います。
赤ワインで有名になったレスベラトロールを広く知らしめた研究者の論文は不正だらけ、に始まる事例。
スターフルーツやアマメシバ等の食品やダイエット目的のサプリやハーブなど、多岐にわたる具体例について読み進めるだけで、摂取するのが恐ろしくなってきます。

抗酸化物質が体にどのようにいいのか科学的根拠がないという記載もあるのですが、最近認知が広まりつつある水素水に対しても警鐘を鳴らすものと思って下さいね。

 → 「健康食品」のことがよくわかる本

常套02ちょっと気になっている患者さんがいるのですが、カルテをめくってみると ( 当院はまだ紙カルテです ) やはりここ4ヶ月ほど来院されていません。
最後の診察の時に、サプリメントの販売員に「飲んでいる薬が多いからやめるべきだ、と言われた」といった内容のこと話していたのが頭の片隅に残っていたのです。
私は極力薬を出さないようにしていますが、血圧も糖尿病もそれぞれ複数の薬を使ってようやくコントロールできていた方で、とても減薬できるような状態ではありません。
医療から切り離して、儲けさえすればいいという悪徳業者の常套句だという説明もしていたのですが‥。

病院に行けば、血圧測定や血液検査で病気がコントロールが出来ているかどうかは一目瞭然です。
薬をやめれば病院に通わなくなり、そういうデータを取ることもありません。
体調が悪化しても「好転反応」なんていう言葉を使います。
これは、サプリによる副作用や体調悪化を誤魔化すために使われる用語だと思っていいでしょう。
漢方薬を使用する頻度が多いのですが、確かに一時的に普段と違う症状が出現することがあります。
私自身が花粉症に対して小青竜湯という漢方薬を初めて服用した時に、2~3日の間、胃に違和感を覚えました。
これを瞑眩 ( めんげん ) と言いますが、どうもこの現象を好転反応を言い換えたものなんじゃないでしょうか。
瞑眩ならば本当に2~3日で消えてしまいますよ。

糖尿病のある私の遠い親戚でも次のようなケースがあります。
あるスポーツをやっていて体を痛めてしまい、思うように治らずにいた時に、ある知人からトレーナーを紹介してもらいました。
そのトレーナーに付いてもらったところ、体の不具合も改善してきたためすっかり心酔。
ところがです。
数ヶ月して、あなたの糖尿病はこういうトレーニングをすれば治るから病院に通うのはやめなさい、と言われたのです。
言われるがままに内服をやめ、トレーナーの勧める高額なサプリや機器を購入して過ごすこと2年。
その間にどんどん痩せて細っていったのです。
どうしても気になって病院に行ってみたら、血糖がとんでもないことになっていたのでした。
通院を再開して、今では元気に過ごしていますが、親戚はこの経験をおおいに反省しています。

病気やけがに付け込んで、巧みな言葉で近づいて信頼を得てから、一儲け。
途中で体調の異変があっても、すぐに発見されないようにこれまた口八丁手八丁で医療と切り離してしまうのです。
サプリメントや健康食品で病気は治りません。
健康と財布の中身を奪われないように、皆様もくれぐれもお気をつけて。


サプリある高齢の方にある薬を処方しようとしたら、副作用のことを気にされると同時にサプリメントとの飲み合わせは大丈夫か、と聞いてこられました。
種類を尋ねたところ、たくさん飲んでいるらしく全部答えられませんでした。
ただ年に何十万円ものお金をサプリメントにつぎ込んでいるという話でしたので、こちらから質問してみました。
「いろんな勧誘の電話やダイレクトメールが来るんじゃないですか?」
図星でした。

「サプリ」と「名簿」というキーワードでググってみてください。
高額のサプリの購入者の名簿が出回っているのがわかります。
テレビなどで繰り返し流れる巧妙な宣伝文句を信じてしまい、健康のためにと思って老後の蓄えを切り崩すことを繰返しているうちに個人情報が晒され、追い剥ぎの格好の餌食になるのです。

私は、日頃からサプリメントについての情報を集めるようにしております。
何らかのアドバイスが出来ると思いますので、外来で遠慮なく疑問をぶつけていただいて構いません。
ただ「サプリメントには期待もお金もかけるだけ損」ということはこのブログでも何度かお伝えしてきたことですからね。

それにしても今回の患者さん、サプリメント同士の飲み合わせについては懸念することがなかったのでしょうか。
処方薬には警戒をするのに、サプリメントには抵抗感がないなんて本当に危険なことです。

 ◆ 診療所ライブラリー 100 ◆


サプリメント事典当院の待合室などに置いてある書籍を紹介するこの「診療所ライブラリー」も100回目を迎えました。

今回は、診察室の書籍棚に並べて私が常に活用している「サプリメント事典」についてです。
これまでもサプリメントについては当ブログや twitter などで言及してきましたが、患者さんで服用している方は多いので、私も日々知識を蓄える努力をしなくてはなりません。
その時役に立つのがこの本です。
我々が使う漢方薬も項目に含まれていますが、約1000種類の成分について分かりやすく解説がなされています。
ただし、基本的に利点しか書いてありません。
そこで、私が拾い上げることのできた新しい知見などについて書き込みを加えています。
今日も書き込みを加えたところなんですが、患者さんから相談を受けた時などに適切な情報提供ができていると自負しております。
頻繁に活用しているため、この本は貸出しには対応しておりませんのであしからず。

サプリメントや健康食品については間違った安心感を持たれている方が多いように思います。
宣伝文句を盲信せず、成分について自分でしっかり調べてから購入するかどうか判断する習慣をつけていただきたいと思います。
でも、ネットの情報、とくにメーカーのサイトは商品に誘導するものが多いので注意してくださいね。

 → サプリメント事典 第4版

 ◆ 診療所ライブラリー 91 ◆


サプリメントサプリメントを愛用されている方も多いと思いますが、是非一度目を通していただきたいのが今回紹介する本です。

成分の効能や効果を解説する本が数ある中で、世の中に出回っているサプリメントの宣伝文句やクオリティに怪しいものが多いことをえぐり出した画期的な前半部分は、業界事情を知らないと決して書けない内容です。
ほとんどの原料が中国で作られ、アミノ酸の原料が人毛であったり、ソフトカプセルの構成成分のゼラチンに含まれるアミノ酸を成分表示の中に丸め込んだり、鉄剤として鉄粉が入っていたり・・・。
読んでいるだけでも嫌になってしまいます。
成分表示自体、医薬品と違ってしっかりと品質管理がなされていないので結構いい加減なものみたいですね。

さて、後半は症状別にお勧めのサプリメントが書かれているのですが、ここは少し問題があります。
例えば脳卒中にEPAを勧めている点。
脳卒中といっても血管が詰まる脳梗塞には有効かも知れませんが、脳出血は逆に助長させてしまう可能性があります。
それと、いろんな分野でやたらにマルチビタミンを勧めているのですが、私はよほどの偏食がない限りビタミンなんて摂る必要はないと考えています。
普通に食事をしていたらビタミンなんてしっかり摂れているものなのです。

昔は加工の段階でゴミとして捨てるだけだった甲殻類の甲羅やニワトリの頭が、今やサプリメントの材料としてお金に化ける時代。
皆さんが健康になることを第一に考えているのではなく、健康指向に上手に付け込んで商売がなされている現状の一端を知っていただきたいと思います。


当院で書籍の貸し出しを始めて丸7年が経過しました。
これまで多くの人に役立っていただけてものと思いますが、これからもライブラリのさらなる充実を図ってまいります。

 →  サプリメントの正体

座位〖 今月のつぶやきから 21 〗


今月はリツイート78件、お気に入り登録27件という、新記録を打ち立てたつぶやきがありました。
何でこんなツイートが、と思うようなものに多くの反響があったり、逆にもっと広まって欲しいのに無風であったりするところが、twitterの面白いところでもあり難しいところでもあります。
今回はリツイートの多かったものだけ並べてみましたが、その内容、如何なものでしょう ?








薬〖 今月のつぶやきから 11 〗


たまたまなんでしょうけど今月はサプリメントに関して3回ツイートしました。
そのいずれもに多くのリツイートをいただいております。
ご覧いただきましょう。





それ以外にリツイートされたつぶやきの中からいくつか紹介します。
まず、ワクチンの「副反応」のことを「副作用」と表現していることに対して。
朝日アピタルから「新聞としてはこちらの方が一般的に分かりやすいと考え、この用語を使っています」という回答をいただきました。
しかし、正しい用語を伝えることも新聞の役割ではないかと思います。

スタチンには本当に多くのことが期待できますね。

郷土料理、捨てたものではありません。

201110302246598623〖 医療情報 Pick Up おさらい 46 〗

医療情報 Pick Up」で今月お届けしたのは2つ。

・ビタミンEの/サプリメント摂取で/前立腺癌リスク増加 ( JAMA. 2011;306(14):1549-1556. doi: 10.1001/jama.2011.1437 )

・緑茶を飲む小学生で/インフルエンザ/40-50%減 ( J Nutr. 2011 Oct;141(10):1862-70. )  

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風邪の予防にお茶でうがいをするという話は聞いたことはありますが、飲用も有効のようですね。

さて、サプリメントに関してはフィンランドから別の報告も。( Arch Intern Med 2011; 171: 1625-1633)
高齢女性において、マルチビタミン・ビタミンB6・葉酸・鉄・マグネシウム・亜鉛・銅のサプリメント服用で死亡率が上昇するというもの。
特に鉄は容量依存性に死亡率が高くなる傾向にあるようです。
一方でこの報告においては、カルシウムはリスクの低減が認められたとしていますが、以前紹介した報告では、心血管病変のリスクが増えるというのがありました。

私はほとんどのサプリメントについてお勧めしていませんが、例外的なものがω3系不飽和脂肪酸。
今月も心的外傷後ストレス障害(PTSD)予防に有効ではないかという報告がありました。
いずれ、EPAやDHAなどのω3系不飽和脂肪酸についてブログで考察できれば、と考えています。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  45

2009070316150518387.gif先日、当院馴染みの患者さんに蕁麻疹が出ました。
最初は蕁麻疹に対する一般的な治療をしていたのですが、徐々に悪化。
そのためいろいろ尋ねてみたところ、肩の痛みにいいと思ってサプリメントを飲み始めたことがわかりました。
それが蕁麻疹の出始める数日前からだったので服用をやめてもらったところ、たちまち良くなりました。

当院では、初診の方には問診票にサプリメント服用の有無まで書いていただくようにしています。
この患者さんのように体にマイナスに働いている可能性もあるからです。
蕁麻疹はともかく、サプリメントや健康食品で様々な健康被害が報告されています。
効果や副作用が十分に検証されないまま出回っていたり、売らんがために何種類も成分を混ぜ込んでいたり。
製造工程は安全なのか、製造ロットによるばらつきはないのか。
そういうことを考えると、とても恐ろしくて私は口にするなんてことは出来ないのですけどね。

多くの方が使っておられ、無視することができないのでサプリメントの効用などのチェックもできるだけ勉強するようにしていますが、そもそも飲む必要性がどれほどあるのでしょうか。
よく考えていただくために、下記ホームページなども是非参考にして下さい。


  □参考  健康食品の安全性有効性情報
       怪しい健康情報の見抜き方
       検証! がんと健康食品

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