○○ 学会レポート2018 その1 ○○


消化器に関連するいくつかの学会がまとまって学術集会を開く、日本消化器関連学会週間 ( JDDW ) も今年で26回目を迎えました。

プレゼンテーション久しぶりの参加で一つ気になった点があります。
米国や欧州の DDW のような国際的なイベントにしようという一環で、2014年から演題発表の際のスライドについて、英語表記が義務づけられるようになったのですが‥。

パワーポイント等でプレゼン資料を作成する際に、わかりやすさや見やすさが求められます。
でも、医学系の学会や講演会で示されるスライドは、実験結果や検査画像などの多くの情報を一枚に詰め込み過ぎていたり、配色のテクニックが稚拙で視認性・可読性に欠けていたりするものが多いです。
それでも、年を追うごとに自分のスライド作りに大いに参考になるシンプルで美しい物も増えてきています。
しかし、今回の学会で聴講した際の英文スライドに感心できるものは一つもありませんでした。
あまりにも冗長な英文が多く、ビジー過ぎて美しさの片鱗もありません。
示したい情報を英語にするのに必死なのでしょうか、わかりやすさや見やすさへの配慮が全く後手に回っています

自分の成果を多くの人に示す貴重な機会に、印象に残らないようなスライドを羅列し、制限時間に囃し立てられるような早口で発表されても、聴く方は退屈なだけです。
臨床や研究で時間がないのは十分にわかりますが、スライド作りにもしっかりと時間をかけて欲しいものです。

私が初めて学会で発表した時は、スライドはシンプルになるように心がけ、色使いや文字の大きさ等にも腐心しました。
しかし、研究室のボスが、発表原稿の文章をそのままスライドに詰め込むようにと指示してきたのです。
かなり抵抗したのですが、結局私が折れて指示通りのごちゃごちゃしたスライドで発表しました。
随分昔なので、リバーサルフィルムをスライドマウントにはさみ込むやつで、今でも手元にあるのですが、そのスライドだけは絶対に見たくありません。
自分の思いとは全くかけ離れてしまったスライドを見ると、その時の悔しさが込み上げてくるからです。


JDDWには現在5つの学会が参加していて、年々参加人数が増えているからでしょうか、開催できる都市が限られてきています。
2011年以降は、東京・神戸・福岡以外で開かれたことはなく、しかも今年から2021年まで4年続けて神戸開催が続きます。
個人的には、20年過ごして勝手知ったる神戸で開かれることは嬉しいですが、ややいびつな気もします。