野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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トマト

まご〖 今月のつぶやきから 77 〗


26日に梅雨入りした鹿児島。
26日は結構強い雨が降りましたが、その後は28日に少しぐずついた程度でまずまずの天気が続いています。
今後の予報を見ても、当分は連日雨が降るような感じではなさそうですね。


さて、twitter 上でお届けした医療関係の情報を月末にピックアップしておさらいするこのシリーズ。
毎回、複数のテーマを選んでいますが、今回は、テーマを一つに絞りました。
それは食べ物です。
12個の情報を拾い上げましたので、一つずつみていきましょう。


① は黄身にコレステロール含有量が多いため、敬遠されがちだった食材ですが、復権の気配です。

アクリルアミドはかなり古くから動物実験レベルで発癌性を疑われているのですが・・。
③ 果物はジュースやスムージーにせず、そのまま食べることをお勧めします。
例えば、温州ミカンを食べると血糖値が下がるという報告がありますが、ジュースにすると食物繊維が少ない分、吸収が早くて逆に上がってしまうのです。

④ 広島の特産のレモンを科学しようという地元大学プロジェクトです。
静岡ではお茶、愛媛ではみかん、鹿児島では焼酎、といった具合に各地で地元の特産物について産学官の共同研究がなされていますよね。

⑤ 先に、
①や③で卵や果物のツイートをしましたが、夕食時に食べるのはインスリン抵抗性の観点からは好ましくないようです。

牛乳を飲むと骨粗鬆症になる、というデマがあります。
根拠としているのは、酪農国の北欧で骨粗鬆症が多いからというものなんですが。
高緯度に位置している北欧では、冬季の日照時間が短いことがビタミンDの欠乏を招いて骨粗鬆症の発生に関わっているのです。

⑦ シソは日本で古くから活用されているハーブ。
調べていくとまだまだ知られていない有益な働きがありそうですね。

⑧ 調理したトマト過敏性腸症候群の治療にも有望な可能性があります。
過敏性腸症候群の患者さんを数多く受け持っているので、参考にしてみたいと思います。

⑨ 視力を維持するためにチョコレートを食べ続ける必要があるのなら、現実的ではありませんね。

⑩ これも卵に関する研究報告ですが、毎日食べている方が心血管リスクが低いというのは少々驚きでした。

アーモンドの抗糖化作用・LDLコレステロール低下作用・抗酸化作用・体重減少などの働きについてまとめたものですが、1日25粒を続けるのは大変です。

⑫ 最後に、フランスからカボチャによる急性の脱毛の報告です。
わずか2例のレポートに過ぎませんので、もっと多くの症例の集積を待ちたいところです。

〖 今月のつぶやきから 2 〗
学校

駅弁「かれい川」・緑茶・健康食品・魚・トマトジュース・高カロリー食・赤ワイン...。
今月の Twitter でのつぶやきを振り返ってみるとインフルエンザのことは当然として、どういうわけか食べ物に関するツイートが多かったですね。

今月は Twitter を始めて以来、最も多くリツイートされたつぶやきがあります。

Annals of Internal Medicine という医学誌に掲載された論文に対するものでした。
カナダの学者の論文で実際に学校閉鎖をしたわけでなく、たまたま夏季休暇に入ったらインフルエンザの患者が減ったのを科学的に検証したものです。( http://www.annals.org/content/156/3/173.abstract )
日本で2009年の新型インフルエンザ騒動の際に、5月に神戸の高校生で国内第一例が確認された後速やかに一斉休校の措置がとられたのですが、7月に患者が急増するまでに患者数が小康状態を保ち時間稼ぎができて行政や医療機関の体制が整えられたとされています。
感染症に対する予防接種への関心が低い日本にも世界に誇れるいい仕組みがあるということですね。 

201106271453163579.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 42 〗

今月「医療情報 Pick Up」では以下の3つの情報をお届けしました。
このうち 2つは身近にある食べ物の話題でしたけれども、いずれも興味深いですね。


・女性のしわと/骨密度に逆相関関係/米国の研究で ( 2011 米国内分泌学会発表演題 )

・トマトに含まれる/リコピンに/コレステロールを/低下させる作用 ( Maturitas 2011; 68: 299-310.)

・リンゴの皮の/ウルソル酸が/筋肉成長を促す/マウスの実験で ( Cell Metab. 2011 Jun 8;13(6):627-38.)
 

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さて、最初の話題が正しいとすると、骨粗鬆症を医学的な検査ではなく外見である程度予想できることになります。
「医療情報 Pick Up」ではお届けしていないのですが、思春期においては BMI よりも手首囲を測定するほうがインスリン抵抗性をより反映するという報告も最近ありました。
しわの数や手首のサイズなどは医療機関でなくても簡単に調べることができ、これが骨折やメタボを予測する指標に活用できる可能性があるということになります。
また、こういう研究を積み重ねていくと、患者さんが診察室に入ってきた瞬間に外見からその人の体でどういうことが起こっているのかある程度分かってしまうという時代が来るのかも知れませんね。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  41

nzwpdwzm.gifページ左側にちょっとした情報を流す告知板を設置していますが、
先月から「医療情報 Pick Up」を加えているのをお気付きの方も多いかと思います。

雑誌、ネット等で最新情報に目を通しているのですが、その中にはこれは専門家でなくても興味を引くのではないか、という記事も見かけます。
そういった面白そうなものを載っけていこうと思っています。
更新は不定期です。
当BLOGへお越しの際は是非そちらの方にも目を通して、健康な生活にお役立て下さい。

極めて短い文に要約しますので、場合によっては内容に正確性を欠くことがあるかも知れませんがご容赦を。


ちなみにこれまで紹介した記事を列記しておきます。

・トマトの蛋白質に/動脈硬化の予防効果/マウスの実験で (Leuter Health 07/11/13)

・合成着色料や/食品添加物で/子供の多動性が増加/3歳、8~9歳児において (Lancet 07/11/3)

・睡眠時間の短い子は/現在及び3年後の/過体重と関連/米国小児で解析 (Medscape 07/11/28)

・小児の上気道感染の/夜間の咳や睡眠の質に/ハチミツが有効/米国の2歳から18歳で (Medscape 07/12/3)

・公共の場の喫煙禁止で/非喫煙者の/心筋梗塞による入院が/70%低減 (Journal of Drug Education 07/12/11)

・大豆製品摂取で/脳梗塞・心筋梗塞の/リスクが著明に軽減/日本人閉経後女性で (Circulation 07/11)


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