かつて胃に絡んだ研究をしていたので、直接研究対象としていなかったピロリ菌とか非ステロイド解熱鎮痛薬などは、多くの発表や論文を見聞きする機会が多くありました。
今でも情報収集は欠かせません。
今月は twitter でつぶやいたものの中から、まずはピロリ菌に関するものから。
ピロリ菌は幼少時の家庭内感染がほとんどとされてきたが、就労環境によっては成人感染することを示唆する看過できない結果。特に言語聴覚士の感染率高い。認識を改めないと。‥リハビリ職員のH. pylori陽性率は職労年数とともに上昇 http://t.co/05QW6PQSBM
— 野口内科副院長 (@washi_omu) 2014, 7月 1
培養ができないので研究が遅れがちなピロリ菌のお友達。MALTリンパ腫や鳥肌胃炎はもちろん、動脈硬化に絡む種類もあるようだ。‥H. pylori以外のヘリコバクター属の研究の現状 http://t.co/CvO8pqor34
— 野口内科副院長 (@washi_omu) 2014, 7月 27
次に、解熱鎮痛薬についての話題です。
アスピリンの癌抑制効果は大腸癌・卵巣癌等で知られているが、今回は20年以上の使用で膵癌リスク6割低下との報告。消化管出血のリスクは伴いますが。‥低用量アスピリンの膵がん予防効果。 http://t.co/TxChAAeml5
— 野口内科副院長 (@washi_omu) 2014, 7月 4
両者押さえるもののCOX1よりCOX2を強く阻害するナプロキセンでも心血管イベントが増加。消化管の副作用が少ないと重宝されるCOX2阻害薬だが、PGI2が作れなくなり動脈硬化が進む。‥高齢女性の心疾患リスクを増大させる鎮痛薬 http://t.co/w986wugDU2
— 野口内科副院長 (@washi_omu) 2014, 7月 25
最後に食品に関しての情報です。
チーズ製造過程でできるホエイにGLP-1分泌刺激作用が動物実験で確認され、実際糖尿病患者の血糖も改善。‥朝食前のホエイプロテイン摂取で2型糖尿病の食後高血糖が改善 http://t.co/o5POgKHRsz
— 野口内科副院長 (@washi_omu) 2014, 7月 11
ナイアシンは日本では「栄養機能食品」の表示が認められているが、肝機能異常・出血リスク・痛風や糖尿病の発症などあり、全死因が増加という報告。‥コレステロール治療にナイアシンは危険 http://t.co/8xWcuoPr5I
— 野口内科副院長 (@washi_omu) 2014, 7月 22