PianoOdyssey【診察室のBGM 157】


昨年は、映画「ボヘミアンラプソディ」の怒濤の快進撃に合わせてクイーンの曲がリバイバルヒットしました。
私も映画を見に行きましたが、ラストのライブエイドの再現場面には鳥肌が立ちました。

さて、そのクイーンと同時代にプログレッシブロックの代表格として活躍した
イエスのキーボード奏者であった Rick Wakeman が、昨年リリースしたアルバム「Piano Odyssey」の中に、何と「Bohemian Rhapsody」が収められています。

彼については11年前に当ブログ「診察室のBGM 21」で紹介していますが、身に付けたクラシックの技術を下敷きにした流麗な指捌きには定評がありますよね。
今回のアルバムでは、クイーン以外にイエス時代の曲や、ビートルズ、デビッド・ボウイ、サイモン&ガーファンクルの作品が取り上げられていて、それぞれ見事なアレンジで聴かせてくれます。
そして、リストの「愛の夢」に自分の曲を重ねたり、ヘンデルとドヴォルザークの曲をくっつけたりなどの面白い試みも。

で、「Bohemian Rhapsody」ですが、オーケストラにクワイアを加えて、格調高く聴き応えのある作品に仕上げています。
そして、後半からは何と
ブライアン・メイのアコースティックギターが加わります。
ピアノやオーケストラに重なる弦の響きは、オリジナルのギターソロとは全く違う場面に登場しますが、それもまた聴き所になっています。

あまりに見事な出来栄えなので、他の数曲と合わせて診察室のBGMに加えています。