野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
         ▶▶▶ アクセスMAP
         ▶▶▶ バス路線図

メタボリックシンドローム

〖 今月のつぶやきから 91 〗


高校生のアイデア平年に比べると10日、昨年との比較では15日も遅れた今年の九州南部の梅雨明け。
明けてみると、蒸し暑い日が続いています。
夏バテしないよう、しっかりと対策して下さいね。

今月は、事情があってツイッターでのつぶやきが十分にできませんでした。
少ない中からピックアップして、今月は9題の医療情報を振り返ってみます。


最初は腸関連の情報を4つです。

① 昨年の西日本豪雨のボランティア活動を通して、避難所で便秘に悩む人が多いことを知り、高校生が食物繊維の多い保存食を開発したというのは本当に素晴らしいことです。

② おならの音とにおいを消すパンツの開発に取り組む高校生の話。
実用化につながるかどうか、とても楽しみです。

③ 腹部膨満感の一因として、塩分が絡んでいるとは予想だにしませんでした。

④ カルシウム拮抗薬と呼ばれるタイプの降圧薬は、平滑筋を緩める働きがあります。
この作用が大腸憩室の成因に絡んでいるのかも知れませんね。


次は、メタボに絡んだ情報を3つ。

⑤ メタボリックシンドロームの診断に腹囲測定は必須ですが、首の周囲径を測るのはより簡便です。
もっと多くのサンプル数で検討してほしいですね。

⑥ 働き方改革が、メタボの減少につながるといいですね。

⑦ 朝食を摂らない人に肥満の人や血糖コントロールの悪い人が多いのは、経験上感じています。


最後に認知症に絡んだ話題を2つ。

⑧ 過活動膀胱に対する薬のうち、抗コリン作用を有するものは口の渇きや便秘などの副作用が目立ち、肝心の夜間頻尿などには微々たる効果しかありません。
長期に継続する人が少ない治療薬です。

⑨ 効率的な足の運び方を知らずに、むやみに歩幅を広げようとすると故障の原因になることがあります。
ウォーキングに慣れてきてから、少しずつ強度を強めていって下さいね。

〖 今月のつぶやきから 90 〗


腹囲測定鹿児島のこの先の天気予報を見てみると、傘マークがずっと続いています。
大きな災害が起ることがないように願いたいです。

ツイッター上でつぶやいた医療情報を月末にテーマを絞ってお届けしているこのシリーズ。
今回は11の話題を振り返ってみます。


最初は腸内細菌を中心とした情報を4つです。

① 我々が使うαGIと呼ばれる糖尿病治療薬と似た働きをする乳酸菌。
カイコの実験でわかったようですが、カイコと言えば桑。
桑に含まれるデオキシノジリマイシンという成分にも同じような働きがあります。

② 口腔内を清潔にすることで脳梗塞が防げるのなら、副作用のある抗血小板薬もお役ご免になるかも知れませんね。

③ 血液中の全てのA型抗原を確実に取り除けなければ、実用化は難しいと思いますが。

④ あらゆる一流アスリートの腸内細菌を調べて応用すると、世界記録が次々に塗り替えられるかも知れません。


次は、体重関係の話題を5つ。

⑤ 寝室のテレビや照明をつけたまま寝る女性は、調査期間内に体重が5キロ以上増加する確率が17%高かったという報告。 メラトニンというホルモンが乱れて、体内時計や食事摂取に影響したのではと推測しています。

⑥ 地中海食に関しては様々な報告がありますね。

⑦ 腹囲の数値が最優先事項になっているメタボ健診のあり方に一石。

⑧ 糖尿病の新たな治療薬開発に繋がるといいですね。

⑨ 子供の肥満は、親の生活習慣や食育に対する関心度を反映していることがアンケートから見えてきました。


最後は、痛みに関する情報を2つ。
副作用の少ない鎮痛薬開発に繋がるといいですね。

⑩ 嗅覚を刺激して鎮痛効果が得られるとは驚きです。

⑪ TRPチャンネル ( → 参考 ) をコントロールするのが究極の痛み止め、と言われています。
しかし、なかなか臨床応用まで進んでいません。

 ◆ 診療所ライブラリー 99 ◆


減らしたい人がメタボリックシンドローム絡みの本はたくさん出ててますが、これはお勧めの一冊。
理由の第一は税別 600円と値段が安いこと。
そして、医学の常識から外れず、分かりやすくコンパクトにまとまっていることです。

中性脂肪が高い場合に、脂肪分を取りすぎないようにしましょうと指導をする医師がいたりして呆気にとられることがあります。
実際のところは糖分やアルコールの摂り過ぎや遅い時間の食事に起因するのですが。
そういうことが見開きで、イラスト入りで楽しく学べてしまいます。

最近話題の低炭水化物ダイエットについても少し触れられています。
理論的なことは本書に譲るとしますが、確かに効果がある方法なのですけれども、個人的には短期間に留めるべきだと思います。
過剰な内臓脂肪蓄積が様々な疾患を招くことは本書に書かれている通りですが、減量して脂肪が減ればそのリスクは小さくなります。
後は元の体形に戻らないよう留意しつつ、バランスの良い食事を心がけること。
低炭水化物ダイエットって長続きするものではないですから。

 → 内臓脂肪を減らしたい人がまず最初に読む本 (病気を防ぐ!健康図解シリーズ)

↑このページのトップヘ