野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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         午後 14:30〜18:30
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    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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ロコモティブシンドローム

 ◆ 診療所ライブラリー 158 ◆


医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本患者さんに運動を促す機会はよくあります。
でも、短い診療時間の中で個々に応じた具体的なメニューを指導するのは難しいものです。
体の痛みや家族の介護など様々な理由を抱えていて、かけられる負荷や時間などが一人一人異なるのが最大の理由。
そこで、ウォーキングから始め、それを習慣づけること。
習慣づいてきたら距離や負荷を増やしていくこと、などを勧めています。
しかし、その一歩すら踏み出せない方が実に多いこと‥。

今回紹介するのは、青山学院大学陸上部の指導で有名になった著者の本。
パラパラめくると、他の本に比べてエクササイズのイラストが少ないな、というのが第一印象なのですが、QRコードがあってウェブで動画にアクセスできるようになっています。
静止画よりも動画の方がそれぞれの動きのポイントを把握しやすいですよね。

前回紹介したロコモティブシンドロームなどにも言及がありますし、普段運動していない人に対してはいきなり強い負荷をかけるとあちこち傷めやすいので軽い運動からステップアップすることなども促しています。

体を動かすことは、生活習慣病の改善だけでなく予防にもつながります。
どうしても不十分になりがちな私の運動指導を具体的に教示してくれるお勧めの一冊です。

 ◆ 診療所ライブラリー 157 ◆


日本一わかりやすい筋肉の本世の中、筋肉ブーム。
特に、若い女性がダイエットの延長で、ボディメイクと称して美しい体作りのために筋トレを取り入れているように思います。

2007年に日本整形外科学会から「ロコモティブシンドローム」( 通称「ロコモ」) という概念が提唱されました。
これは、運動器の障害によって移動機能の低下した状態を言い、進行すると介護の必要性が高くなると指摘されているものです。

ロコモの中で、筋力が衰えることをサルコペニアと呼びます。
握力や歩行速度の低下は日常生活にも大きな支障を生じるだけではありません。
握力が5kg低下すると率が16%増えるとか、歩行速度の低下は認知症のリスクであるなどの報告もあるのです。

筋肉は体を動かすのに必要なだけではありません。
血糖や中性脂肪の調節にも大事な役割があります。

50歳代に入ると筋力が衰えが目立ってくると言われています。
私がジョギングを始めたのも、お尻や太ももがしぼんできたのが一番の理由。
職業柄、ロコモから介護が必要になった方や、運動しないために糖尿病や脂質のコントロールが悪くて大きな疾患に繋がっていった方を多くみてきています。
メタボを指摘された方やアラフィフ以上の方は、将来を見据えて少なくとも下肢の筋力だけは衰えさせないようにして下さいね。

今回紹介するのは、体の主だった筋肉の働きや鍛え方を簡潔にイラスト入りで解説してある本です。
自分の体の働きを理解するとともに、いつまでも活動的でいられるように、是非参考にしていただきたいと思います。

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