野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療・健康に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。

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体内時計

12月1日に城西地区学校保健研究協議会という会合が武岡小学校にて開催されました。
今年は武岡小学校が担当で、研究主題としている「健やかな生活習慣づくりに取り組もう ~ 早寝・早起き・朝ごはんを通して ~」の取り組みと成果についての発表がなされた後、パネルディスカッションにパネリストとして壇上に上がらせていただきました。
その時の内容を簡単にまとめておきます。

私が事前に与えられたのは、早寝・早起き・朝ごはんが定着しないことや睡眠不足によるリスクについての解説。
食事と腸内細菌と体内時計が密接に関わっていることを、ここ1~2年の間に報告された論文の中からいくつか紹介しました。( こちらも参考にしてみて下さい → 「高脂肪食で体内時計が乱れる」 )
その時に提示したスライドの一部を下の方に掲載しておきます。( クリックで拡大します)

スライドに記したもの以外にも
・朝食をとることで成績が良くなる可能性、インスリンは記憶や学習に重要な役割がある
・よく噛むことで、インスリン分泌を促したり食欲を抑えたりする役割のあるGLP-1という物質が増える
・噛む回数を増やすために食事に一工夫を
と言った話をさせていただきました。

朝食をとることや睡眠の重要性を理解していただき、今後のご家庭や学校での取り組みに参考になれば幸いです。

010203

なっつ〖 今月のつぶやきから 71 〗


今月は寒い日が続きましたね。
今週に入ってやや穏やかな天候が続いており、今日の最高気温は20℃を超える予想が出ています。
気候の変動についていけずに風邪をひかれる方が多いので、体調管理には十分気をつけてください。

さて、ツイッターでお届けした情報の中からいくつかピックアップしてお届けしている月末恒例の「今月のつぶやきから」ですが、今回は11題を3つのテーマに分けて振り返ります。

最初は、ますます便利になる医療機器について3題。

① 耳の軟骨部に振動を与えるという新しいタイプの補聴器です。

てんかんの予測が出来るシャツ、なかなか面白い発想ですね。

③ 痛くないデバイスは歓迎です。


次は、食べ物に関すること5題。

④ いくら肥満対策とはいえ、マッシュルームばかり食べ続けるのも苦痛でしょうね。

⑤ 女性にはメリットが多いイソフラボンは、男性には前立腺がんのリスクなのですか。

全粒穀物腸内細菌に働き掛けそうな気もするのですが、別の機序もあるのですね。

ナッツ類ピーナッツにはいろんな効果がありますね。

⑧ 今回の報告に限らず、フルーツはジュースにしないでそのまま食べること。


最後は、個人的に気になる情報を3題。 

ビタミンDには本当にいろんな作用がありますが、熱傷にも。

⑩ 予防接種は午前中に打つと効果的という報告がありますが、体内時計をうまく活用した疾患治療が必要になってくるかも。

⑪ 口腔内の細菌由来の物質が血管にも影響するんですね。

武岡小学校の学校保健委員会での講話のまとめ、2回めです。

2. 起立性調節障害

・朝起きれなくなる疾患として起立性調節障害がある
・思春期にみられる交感神経と副交感神経のバランスの乱れに起因。遺伝的要素 ?
・朝、交感神経の働き始めるのが遅いことで様々な症状が
・立ちくらみ、めまい、起立時の気分不良や失神
・熱いお風呂が苦手、乗り物酔いしやすい
・一日の中では午前中、春や秋などで症状が出やすい
・なお、視床下部の体内時計の親玉は、効果ん神経を介して全身の体内時計を補正している
・修学旅行中の入浴で亡くなる事故があったが、この疾患の可能性あり

・治療として昇圧剤。交感神経を高めるが、次第に効果が薄れることがほとんど
・抗うつ薬が使われることも。副交感神経を抑えるが、血圧低下や中途覚醒など逆効果となること多い
・漢方薬が有効なこと多く、早起きや立ちくらみが楽に
・代表的な半夏白朮天麻湯 ( はんげびゃくじゅつてんまとう ) には漢方で唯一、麦芽が含まれる
・麦芽で腸内細菌が変化することが知られているが、起立性調節障害の症状改善との関連は不明
・起立性調節障害を正しく理解し、漢方薬を活用して生活リズムの改善を


ふらふら
 

先日、武岡小学校の学校保健委員会にて私が話したことを2回に分けて箇条書きにまとめてみます。

1. 食事と生活リズム

・腸内細菌の研究がここ数年で急速に進む
・偽膜性腸炎という疾患に健康な人の便を移植する方法で高い治癒率を得たという報告
・様々な疾患に対する便移植の研究が始まる
・オランダでは糞便バンクが開設される
・なお、コアラは母親が自分の便を子に食べさせることでユーカリを食べられるようになる
・偽膜性腸炎の便移植で太った症例、便の提供者が肥満だった

・高脂肪食で体内時計が乱れるという報告
・これは高脂肪食で腸内細菌が変化することが原因
・高脂肪食を摂っていたマウスの便を通常食のマウスに移植しても体内時計が乱れる
・脂肪を多く含む食品について ( 図を提示 : このブログでは略 ) 
・魚油摂取や起床1時間以内の朝食で乱れた体内時計はリセットされる
・東北大学より1975年型の日本食は健康有益性が高いとの報告あり、食生活の参考に


脂肪
 

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