〖 今月のつぶやきから 102 〗


冬眠梅雨に入って、連日のように雨が続いている鹿児島。
新型コロナウイルスがまだくすぶっている現状で、避難先でどのように感染対策を行なうかが課題となっています。
大きな災害が起こらないことを願うばかりです。
月末にはツイッター上でつぶやいた医療情報を振り返っていますが、今回は12の情報をまとめてみました。



最初は、細菌やウイルスに対する新しい薬剤の可能性についての4題。

① 薬剤耐性菌も、新型コロナ同様治療手段がないのと同じようなものですから、今までにない機序を持つ抗菌薬には期待が大きいですね。

② サトウキビの搾りかすを有効活用する道が更に開けそうです。

③ 鹿児島大学から、世界を救う新薬が生まれるかも知れません。


④ アボカドにも抗ウイルス作用を持つ成分が。私がつぶやいた後、記事の表記が変更されたのはうれしいことですが、まだ一ヶ所だけ「アボガド」が残っています。


次に、腸内細菌に関する4題。
今回は非常に興味深い情報が続きました。

⑤ 肝臓が腸内細菌の情報収集を行なう働きを持っているという非常に興味深い報告で、人体と細菌の共生の奥深さがうかがい知れます。

⑥ 塩分の摂取による血圧上昇の一因に腸内細菌が絡んでいるというのも面白い発見です。

⑦ 海綿状血管腫は脳の血管の奇形の一種ですが、もしかしたら腸内細菌がこの疾患の原因になっているのかも知れません。

⑧ 糖尿病の治療薬であるメトホルミンも腸内細菌の変化をもたらすようですが、スタチンも影響を及ぼすようですね。


最後は、個人的に興味を持った4題です。

⑨ 治療に難渋する脳腫瘍の一種に抗マラリア薬が補助的効果を示すようです。

⑩ 私の所属した神戸大学の教室からメトホルミンの新しい作用機序発見の報告です。古くからあるメトホルミンはまだまだわからないことが多いですが、報告があるたびに驚きます。

⑪ ヘルペスウイルスが作り出す物質が、うつ病の原因になっている可能性がありそう。根本的な治療法に繋がるといいですね。

⑫ 筑波大学の睡眠の研究には膨大な労力を要していると思いますが、成果も素晴らしいです。