野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
         ▶▶▶ アクセスMAP
         ▶▶▶ バス路線図

吉村昭

2011021621190622223.gif先日、日本で初めての心臓移植を行なった和田寿郎氏が死去したことが報道されました。
この「和田移植」に対しては様々な論議があるのですが、吉村昭の「神々の沈黙」は世界初の心臓移植にこの和田移植を絡めて淡々と綴られた小説です。
独特の綿密な取材に基づき事実を伝える文章は、感情を抑えているものの行間からは読む人の心に突き刺さるような強いメッセージを感じることができます。
興味のある方はご一読を。

なお、拒絶反応を抑える技術が進んだ現在でも移植した心臓は長くても20年ほどしか持たないということは皆さんに知っておいて欲しいことです。


さて、同じ日にこんな記事も目にしました。

サプリで肝障害、挙式中止…エステを賠償提訴

サプリメントって決して安心できるものではないことを肝に銘じてくださいね。


   □参考 「内視鏡を題材にした小説 」・「検証! がんと健康食品

ab85t8i4.gif7月31日に亡くなった作家の吉村昭氏の作品には、
医学分野を扱ったものがいくつかあります。

今や世界中の医療現場に欠かせないものとなった消化管内視鏡は、
日本人の手によって作られた事を皆さんご存知だったでしょうか。
「光る壁画」は、その胃カメラの開発過程を描いた小説です。

吉村氏は驚くほど綿密な取材を基にして、
決してくどくなく、ノンフィクションでもない、確かな表現手法で優れた小説をたくさん作り上げています。
人類の貴重な財産となった内視鏡がどのようにして作られたか、希代の小説家の文章を通して楽しんでみてはいかがでしょうか。

医学分野を扱ったものには「ふぉん・しいほるとの娘」「日本医家伝」、心臓移植を扱った「神々の沈黙」、解体新書の成立過程を描いた「冬の鷹」などがあります。

どれも面白いですよ。


↑このページのトップヘ