◆ 診療所ライブラリー 161 ◆


隠れぜんそく風邪をひいた後に、いつまでも咳だけが続く…。
こういう方を診る機会は案外多いのですが、咳喘息という疾患の念頭において診察・治療を行ないます。
咳喘息であれば、風邪が長引いているわけではないので、一般の風邪薬は無効です。
気管支喘息に準じた治療薬を使えば、なかなか止まらなかった咳が落ち着いてくるのです。
風邪の後に限らず、特定の時間帯や特定の環境下で咳が出る場合は、咳喘息を疑う必要があります。

一般に「隠れ喘息」とも呼ばれている咳喘息を患っている方は意外と多く、今回紹介する本の著者は、日本人の3~4割ほどいるのではないかとさえ言っています。
この本は、著者の長年の豊富な経験に基づき、分かりやすい平易な文章で気管支喘息や咳喘息の一般的な症状、原因、治療法を解説してあるので、もしかしたら自分も咳喘息 ? という気づきがあるかも知れません。
慢性的に咳でお悩みの方は、一読をお勧めします。

さて、既に気管支喘息や咳喘息の診断を受けている方へのお願いです。
本書にもあるように、症状が軽くなると治療を中断してしまう方が結構いらっしゃいます。
鹿児島県は気管支喘息の患者さんが多い上、十分に治療を受けていないため、喘息死が多いことも統計上わかっています。
我々の努力が足りないのかも知れませんが、定期的な医療機関への受診を怠りないようにして下さいね。