野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
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咽喉頭異常感症

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咽喉頭異常感症という疾患はかつては神経症の一種とみなされていました。
先月診療所ライブラリで紹介した「心療内科がわかる本」の中でも精神科・心療内科領域で扱う疾患として取り上げられています。
しかしすべてではないにしても
胃食道逆流症の周辺症状として咽喉頭異常感をとらえるようになり、咽喉頭酸逆流症という呼称も生まれました。

4c99fdd2.gif2010年に書いた胃食道逆流症
というシリーズの第8回のど元で胃液が作られる !?」においては、私が内視鏡を始めた頃から注目していた食道入口部異所性胃粘膜 ( inlet patch ) を取り上げました。
内視鏡医もそれほど重要視する人は多くなかったのですが、2009年に Gastroenterology という雑誌にこの部分を焼灼してしまう治療法が一定の成果を上げることが紹介されたのは大きなインパクトがあったと思います。
詳しくは「のど元で・・・」を読んで下さいね。

なお、経鼻内視鏡で inlet patch の観察がしづらくなったのは近接してしまうせいだとこの記事の中で書きましたが、先日借りた視野角140度の最新機種では容易に観察することができましたのでこれまでの経鼻内視鏡のやや狭い視野角が問題だったようですね
。 
訂正しておきます。 

心療内科が ◆ 診療所ライブラリー 72 ◆ 


一般かかりつけ医と精神科・心療内科の先生との連携強化を目的とした「不眠ネットかごしま」という事業が準備段階にあります。
そんなこともあって今回ご紹介するのは「心療内科がわかる本」。
心療内科という診療科を正しく理解してもらうことを目的に書かれた本で、文章が重々しくないので単に読み物としても楽しめる内容になっています。 
心療内科で行われるカウンセリングの手法の一つ、交流分析について多くのページが割かれていますが、これは普段の社会環境の中での対人関係を築くのにも役に立つのではないでしょうか。

この本の中では具体的な疾患について心療内科の治療が奏功した例が多く提示されています。
しかし、書かれているもの全てが心療内科で治るとは限らないことは注意しておきましょう。
例えば、過敏性腸症候群 ( IBS )。
ストレスとは関係なく腸管の感染を起こした後にこの疾患に特徴的な症状が出ることがあるのです。
これを感染後過敏性腸症候群 ( Post infectious IBS ) と言い、研究者も注目している病態です。( 参考 → 過敏性腸症候群の治療薬 )
また、咽喉頭異常感症という疾患についても胃食道逆流症との関連が考えられるようになってきています。( 参考 → 胃食道逆流症の治療2のど元で胃液が作られる !? )
内科と心療内科が協調して疾患に悩む人たちが救えるようになるといいですね。

 → 心療内科がわかる本

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