野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して42年の野口内科です。
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大腸ポリープ

<< 出血をきたす消化器疾患 第7回 >>

これまでは上部消化管の疾患を取り上げましたが、これからは下血につながる大腸疾患をみていこうと思います。

で、今回スポットを当てるのは大腸ポリープですが、大腸ポリープからの出血はそれほど頻度の高いものではありません。
ポリープが小さいうちはまず問題なることはありませんけれども、ある程度大きななってくると表面が傷つきやすくなり出血する場合があります。
それでもご自身で気づくほどの下血につながることは多くありません。

ただ、稀なケースとなりますが、大きくなったポリープの一部または全部がポロリと剥がれ落ちてしまうことがあります。
私の経験例では30代の方でかなりの下血があったため、内視鏡検査をしたところ頂上付近がえぐれたような形をしたポリープを直腸で発見。
これ以外に明らかな大腸病変を認めなかったため、ポリープの一部が脱落して下血に繋がったと判断しました。

11_10_29また、写真に示したのは下血して時間がある程度経過した例ですが、S状結腸にあったポリープの頂上付近に窪みがあって一番凹んだ部分に白っぽい変化があるのが分かると思います。
この部分も恐らく一部が脱落した跡ではないかと思われます。( 青い矢印 )

胃も含めてポリープが剥がれて脱落する瞬間を捉えることはまず不可能ですから、臨床経過と併せてポリープの形状を観察して推測するに留まりますが、内視鏡検査をするからこそ何が起こったかを知ることができるのです。

2011022810145031366.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 38 〗


今月お届けした「医療情報Pick Up」は 2つでしたが、掲載中、最初の情報において「薬指」と「人差指」の文言が逆になっていたことをおわびします。

・薬指より/人差指が長いと/前立腺癌のリスクが/3分の1 ( Br J Cancer. 2011 Jan 4;104(1):175-7 )

・睡眠時間/6時間未満は/7時間以上に比し/大腸ポリープリスク/50%高い ( Cancer. 2011 Feb 15;117(4):841-7 )  

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胎児の時に子宮内でテストステロンというホルモンにあまり暴露されないと人差指が長くなるのだそうで、これを元に指の長さと前立腺癌のリスクを調べた結果、人差指が長いと1/3リスクが低下することがわかったようです。
私は残念ながらリスクが高いほうに属します。

大腸癌のリスクファクターの一つに肥満があり、予防因子に運動があります。
大腸癌のほとんどはポリープからできますので、運動もあまりせず睡眠不足というライフスタイルの方は便潜血反応検査や大腸内視鏡検査をお勧めします。
このブログでは経鼻内視鏡の記事が多いのですが、私が得意とするのはむしろ大腸内視鏡の方。
お任せください。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  37

xribppn3.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 9 〗


・高血圧の喫煙者で/多量のコーヒー摂取で/動脈硬化進行の可能性 (日経メディカルオンライン 08/9/3)

・6ヶ月間の/運動プログラムで/記憶障害の成人の/認知機能がやや改善 (JAMA 08/9/3)

・仲間はずれにされると/熱いコーヒーやスープ/等を好む傾向/疎外感で寒さを感じる/可能性 (Psychol Sci 08/9)

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以上が今月「医療情報 Pick Up」で紹介した情報。

糖尿病、膵癌、脳梗塞、子宮体癌などの疾患において、コーヒーに予防的な効果があることが次々に報告されていることはご存じかと思います。
が、今回報告されたのが、コーヒーと喫煙では動脈硬化が進行してしまうということ。
これとは別に、βカロチン摂取と大腸ポリープの関係をみた研究があり、非喫煙者には効果がありそうだが、喫煙者では逆に増えてしまうとする報告もあります。

禁煙することが何よりも健康維持の第一歩なのです。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  8


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