市原ひかり【診察室のBGM 164】


あれれ、 市原ひかり ってヴォーカルもやるんだ、と意外に思ったのが、2017年に開催された第一回鹿児島ジャズフェスティバルでのこと。
もちろん、彼女のトランペットを楽しみにしていたのですが、歌声もなかなかのものでした。

彼女が久しぶりにリリースしたアルバム
「SINGS & PLAYS」は、初めてヴォーカルをフィーチャーしたものになっています。
前回紹介した横田明紀男のアルバムジャケットは彼の描いた作品でしたけど、今回のイラストも市原ひかり自身の手によるものなんだそうです。

アルバム内容はスタンダード曲ばかりで、彼女のヴォーカルとトランペット・フリューゲルホルンの他はピアノとベースのみ。
市原ひかりの魅力を存分に味わうことができます。

ちょっと珍しい選曲だなと思ったのが、セサミストリートのカーミットが唄う
「Bein' Green」
様々な色にあこがれつつも、自分自身が緑色であることに誇りに思うという複雑な心境が歌詞に込められた隠れた名曲です。
アルバムの中で彼女のヴォーカルが一番活かされている曲ではないかと思いますし、哀愁を帯びたトランペットのソロも見事です。

カーミットといえば「The Rainbow Connection」も有名ですよね。