野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して42年の野口内科です。
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慢性腎臓病

こうないえん〖 今月のつぶやきから 70 〗


今月は二週続けて、しかも週末に台風が鹿児島に接近しました。
至る所にいろんな影響が出ましたが、皆様におかれましては大きな支障はなかったでしょうか。

さて、月末にお届けしている「今月のつぶやきから」ですが、今回は2つのテーマに絞ってまとめてみました。

まずは、意外な傾向・意外な関連。

① カルシウムの代謝に必要なビタミンDを活性化するのに紫外線が必要なので、高緯度地域では不利とされているのですが。

② 腸内細菌と血圧の関係に新たな知見です。

③ 便秘と腎機能、関連付けに気づきにくいところですね。

④ 皮膚が高血圧にからんでいるというのも気づきにくい視点です。


次は、薬に関わる情報、あれこれ。

⑤ ピオグリタゾン、捨てがたい薬です。

⑥ 第3世代経口セフェム、必要ないです。

⑦ 風邪の症状に対して効果があると認められているのは去痰薬くらいなもの。

⑧ ケナログ、さようなら。これも必要ないです。

⑨ 諸外国に比べて、日本の向精神薬の使い方は尋常ならざる点がありますからね。

d7mn47cn.gif「こんないい加減なことでいいの ? 1」の続きです。


いわゆるメタボ健診でもう一つ問題になっていること。
それは検査項目から血清クレアチニンが外されたことです。
これはとても大事な検査項目なのです。
慢性腎臓病という概念が提唱され、年齢と血清クレアチニンからおよその糸球体濾過量を計算することで早期に腎臓の機能低下を拾い上げていこうというのが世界的な流れ。

メタボ健診の草案段階ではこの血清クレアチニンは検査項目に挙がっていたのですが、尿検査がありませんでした。
その点を指摘したら尿検査は復活したものの、代償として血清クレアチニンが外されたという顛末らしいのです。

ここで見え隠れするのは要するにコストの問題。
前回指摘した腹囲計測も含めて、国民の健康を真剣に考えているのか疑問といわざるを得ません。

外すならBUNという項目ではなかったでしょうか。
BUNと尿蛋白だけで、どう患者を指導していけばいいか現場では非常に難しい判断を迫られています。

ちなみに日本人のGFR推算式 (eGFR) が新しくなります。
6月からはこちらが使われるようになります。

eGFR = 194 × (年齢の -0.287乗) × (血清クレアチニンの -1.094乗)
    女性はこれに × 0.739


相変わらず難しい式です。


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