RA ◆ 診療所ライブラリー 71 ◆ 


最近立て続けに関節リウマチの患者さんを診る機会があったので当院のライブラリ用に購入した本。
原因や症状、治療薬等について一般向けにとてもわかりやすく書いてあります。

私が医者になった頃は関節リウマチは治せない病気だったせいかどんな病院でも診る機会が多かった、というか患者さんの行き場所がなかったのですが、有効な治療薬が次々と開発されると専門の医師の所に集まるようになったので、受け持つことがめっきり減ってしまったのです。
治療薬として我々が潰瘍性大腸炎に使うのと同じ成分の薬や悪性リンパ腫などに随分古くから使われていた抗がん剤等が使われ始めた時は面食らったものです。
さらに生物学的製剤が加わり、昔はよく見た教科書的な関節の変形に至る患者さんもめっきり少なくなったように思います。
本当にここ十年余で劇的に治療の進歩した疾患ですよね。 

そういうわけで、この本を読みながらこれまでの歴史を振り返って感慨にふける私でした。 

 → ササッとわかる最新「関節リウマチ」治療法