cello【診察室のBGM 96】


このシリーズでは原則として同じアーティストを取り扱わないようにしてきましたが、7年半にも及ぶ連載でさすがに限界を感じてきました。
やはりいいものは採り上げなければなりません。

BGMとして一番多くの曲を使わせてもらっているのが、
溝口肇
私が学生の頃からからずっと聴き続けていますが、「診察室のBGM 3」でお気に入りの曲を紹介したのは2006年のことでした。
昨年末に発売となったアルバム「Cello Bouquet」はすべてチェロの五重奏で、多くの人になじみの曲を収録しています。
中規模のホールでの一発録りなんだそうですが、複数のチェロの紡ぎ出す音色に浸るひとときは非常に贅沢です。

その中の一曲
「Englishman in New York」は、言わずと知れたスティングの大ヒット曲。
意味深い歌詞と
ブランフォード・マルサリスの美しいソプラノサックスが楽しめる原曲も大好きですが、今回の収録曲には恐れ入りました。
溝口肇の主旋律に続き見事なアレンジで次々に絡まるチェロの一つ一つが、心地よくホール全体に響いているのが手に取るようにわかるのが味わいを深くしています。
特にピチカート部分のふくよかな余韻が何ともたまりませんね。

このアルバムからは全部で 5曲選んで診察室で流しています。