野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
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熊本地震

熊本地震の前震から20日ほどが経ちました。
阪神淡路大震災を教訓として、大規模災害時の対応は進歩を遂げています。
しかし、まだまだ不十分な点もあるように思います。
そのうちの2点について考えます。

今回は、震度7に二度襲われた益城町を始めとして熊本城や南阿蘇村など、絵になる場所に報道が集中しています。
救援物資の供給やボランティアなど支援の偏在が問題となっていますが、この報道の偏りに因るところが大きいと思います。
先日、大分県竹田市の方と話す機会がありました。
自宅の離れの物置が半壊状態になったり食料品などが一時不足したりがあったそうですが、全く見向きもされない状態に少々憤りぎみでした。
阪神淡路大震災の時も、被災地は広いエリアに及ぶのに長田区にばかり報道が集中していた気がします。

トイレまた、避難所のあり方もどうでしょう。
地震による災害では多数の方が損壊した自宅に簡単には戻れず、長期にわたる避難生活を強いられます。
プライバシーへの配慮もなく空調設備もない硬い床の上で身を寄せあって過ごすのは、かなりのストレスとなるのはわかりきったこと。
そして仮設のトイレ。
私も阪神淡路大震災の経験しましたが、びっくりしますよ。
排泄物とほぼ同量の紙が便器から溢れるように山盛りになっていたりします。
臭いもひどく、とても用を足す気にはなれません。
水分摂取が十分でない女性が多いのも、ノロウイルス集団感染が出たのも、劣悪なトイレ環境に起因するのではないでしょうか。

今後も起こるであろう大規模災害に向けて、このような課題への対策を考えておくべきです。
被災者をサポートする立場の人たちもまた被災者です。
起きてからの対応が後手後手に回ってしまうことは極力避けたいものです。

だんそー4月14日から続く熊本を中心とした一連の地震で、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
余震の回数が半端ではなく震源域が今後も広がっていく予想もあるため、落ち着かないでしょうし、復旧の妨げとなる懸念もありますね。

九州の南部に位置する鹿児島でも物流がやや滞りがちで、店に行くとミネラルウォーターやパンが品薄になる一方で、地元新聞によると普段はほとんど売れないヘルメットが1日に100個も売れたとか。

阪神淡路大震災を経験した私は、このブログでも災害について触れることが何回かありました。
伝えるべきことを伝えても、それを備えにつなげてくれる人が多くないのは常に残念に思っていました。
大きな災害が身近で起こって慌てて準備に走り、欲しい物が入手しづらい状況を目の当たりにして青ざめても遅いのです。

一人暮らしを始めた時の懐中電灯とラジカセとマッチとろうそくが手元に置いた最初の防災グッズ。
94年の琵琶湖の渇水に伴う取水制限時にポリタンクを買ったのですが、そこまでする必要はないと周囲に嘲笑されたものでした。
でも、これが翌年に起きた阪神淡路大震災の時に大助かりだったのです。
その後、事あるごとに様々なグッズを買い増しており、昨年はヘルメットを購入しました。( → 東日本大震災から4年 )
家族が最低3日間過ごせる分の水や食料も常に維持しているのですが、今回の熊本地震の様子を見ていると3日では不十分のような気がしてきました。
防災への備えを更に充実させたいと思っています。

被災された人たちに何らかの手を差し伸べることは大事です。
それと同じくらい、自分たちはどう備えるべきなのかを改めて考え直す機会にしていくことも大事なのです。

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