野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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熱中症

≪ 過去記事ウォッチング 23 ≫


ここ数日、東日本を中心に異例の暑さとなっているようで、北海道佐呂間町では39.5℃に達したとか。
熱中症で医療機関に運ばれる方も続出し、26日は2人の方が亡くなったというニュースを耳にしました。
ちなみに、鹿児島は22日以降、最高気温が28℃以上の日が続いていますが、30℃を超えたのは24日のみ ( 30.7℃ ) です。


熱中症人間の場合、高くなった体温を下げるために汗をかきます。
理論上、体重60kgの人の体表から約85mlの汗が蒸発すると体温が約1℃下がります。
外気温が高く体温が高くなり得る状況が続くと発汗が続きますが、体の中に無尽蔵に水があるわけではありません。
ある段階から、体内の水分を逃さないようにと汗が出なくなります。
そうなると深部体温が調節できず、熱中症になるのです。

熱中症に関しては10年以上前に当ブログで書いていますのでご参考に。

→ 「熱中症に十分ご注意を

また、熱中症予防のために本格的な夏が来る前に暑熱順化を成立させておくことが大事です。
これは簡単に言うと、汗腺を夏仕様に変化するよう促すことです。
梅雨の後半くらいに発汗を促すような運動などを意識して行なうと、本格的な暑さが来る前に汗腺がパワーアップしてくれるのです。
暑熱順化については、昨年の診療所ライブラリーのところでも触れていますので読んでみて下さい。

→ 「汗はすごい - 体温、ストレス、生体のバランス戦略

 ◆ 診療所ライブラリー 147 ◆


汗はすごい梅雨のまっただ中、湿度が高くて少し動くと汗ばんできます。
鬱陶しい時期が過ぎると、これまた日本独特の蒸し暑い夏が待っていて、汗をびっしょりかく機会が格段に増えてきます。

人類が独自に発達させてきた汗について細かく解説している「汗はすごい - 体温、ストレス、生体バランス戦略」。
汗という生理現象一つで、こんなに分厚い内容の本が書けるなんて驚きです。
専門的な用語が多くて、一般の方には若干わかりづらい部分もあるかも知れませんが、個人的には非常に興味を持って最後まで読み進めることができました。

発汗というメカニズムは体温調節に重要な役割を果たしていますが、その汗の機能の視点から熱中症についても詳しく書かれています。
小児や思春期までの時期は、汗の機能 ( 後述 ) が十分に発達しておらず、暑い環境の中で汗による熱放散の機能が低いんだそうです。
また高齢者、特に70歳以上では汗腺の数が減ってくるため、暑熱順化が成立しにくいんだとか。
暑熱順化とは、人体に繰返し暑熱負荷がかかると暑さに対する反応が強化されて熱放散能が強化されることを言います。
暑熱順化で大きく向上するのは汗の機能。
汗の発現が早くなり、発汗速度も上がり、最大発汗量も増えることを汗の機能の向上と言います。
しかし、空調の発達した現代ではなかなか暑熱順化が起きにくい環境にあります。
熱中症の時期にしっかり体温調節ができるよう、梅雨の時期に1日少なくとも2~3時間は外で汗をかくかとが大事のようです。
暑熱順化の成立しにくい思春期までの若年者や高齢の方は、熱中症の予防として水分補給を始めとするさまざまな対策は必須だと思います。
なお、エマルジョン入りの発泡入浴剤は暑熱順化の成立に対しての補助的役割が期待できそうです。
活用してみたいですね。

私は、3年ほど前からジョギングを始めましたが、夏の暑さにへこたれなくなってきました。
この時期にジョギングすると大量の汗をかきますが、それが日本の夏への適応になっているのでしょうね。
皆さんも、今の時期に汗をかくのを疎まずに暑い季節に備えてみましょう。


当院では、医療や介護、健康に関する書籍を取り揃え、貸し出しも行なっています。
是非ご活用下さい。( → 当院の書籍の貸出しについて )

飲水とても暑い日が続いています。
昨日は大分県の日田市で38.2℃を記録したとか。
熱中症には十分に気をつけていただきたいと思います。
熱中症の原因と対策については9年前に書いていますのでそちらを参考にしていただきたいのですが ( → 熱中症に十分ご注意を ) 、水分だけでなく塩分もしっかり摂ってくださいね。

さて、水分摂取を話題にしたついでに。
脳梗塞や心筋梗塞に罹り、医師から水をたくさん飲むように指導された経験がある方もいらっしゃることでしょう。
血液の粘性を下げて再発を予防しようという考えがあるのかも知れませんが、これに根拠はありません。
それどころか、2007年に日本の泌尿器科医が、水を過剰に飲んでも血液の粘稠度に影響はなく、排尿回数が増えるだけという報告をしています。 ( → こちら )
この報告の中では検証されていませんが、電解質バランスを崩す懸念もあります。

実際、この間違った指導を遵守して低ナトリウム血症を来たした症例を複数診ています。
いずれも体のだるさを自覚する程度で済んでいましたが、再発を恐れて水分摂取量をかたくなに変えようとしない人もいます。
水をたくさん飲んでも血はサラサラにならないということを理解していただくのには苦労します。
のどが渇いたときに我慢せずに必要なだけ摂る、それでいいのではないでしょうか。

熱中症予防においても、水だけの過剰摂取にならないように気をつけましょう。

≪ 過去記事ウォッチング 14 ≫


熱中症今週、急に暑くなってきた鹿児島。
ここ数年のことを考えると、まだいい方なのかも知れませんが27日頃までは最高気温34℃の予報が出ています。

例年声高に叫ばれていることですが、熱中症には十分気をつけてください。
先日も運動中に水分だけを補充していたという方を診ましたが、正しい対応を改めて確認してみましょう。


 7年前に書いた当ブログの記事 → 「熱中症に十分ご注意を
 こちらもご参考に → 「かくれ脱水」JOURNAL 


最近、冷やしキュウリが流行していますが、案外お勧めです。
キュウリやトマトに塩を振りかけて丸かじりすれば、水分・塩分を補うことができます。
なお、トマトはへたを取り払い、へたの方から吸い付けば中身が飛び散ることはありません。

熱中症昨日は暑かったですね。
24日の鹿児島の最高気温は30.2℃。
今年最も高い気温となりました。
そのせいでしょう、早くも長時間外で作業をしていたご高齢の方が脱水症で当院へ。
休憩も水分補給もしていたということですが、お話を伺うといずれも十分でなかったように思います。

これから先、熱中症に気をつけなければならない時期にさしかかります。 
今一度、どういう対策が必要かおさらいをしておきましょう。
情報が満載のサイトを見つけましたので是非参考にして下さい。

→ 「かくれ脱水」JOURNAL 

〖 今月のつぶやきから 8 〗


献血いつもなら興味深い医療ニュースに対してコメントを添えることが多い私の Twitter 上でのつぶやきですが、今月は臨床の現場で遭遇したことに思案を巡らすなど、以前と比べるとつぶやく内容に少し変化があったように思います。
その中で献血に関するものに多くのリツイートをいただきました。
それ以外にも主立ったものをいくつか掲載します。

なお、直近12回分は右側のカラムの「tweet してます」で読むことができます。







ovwnbman.gif ◆ 診療所ライブラリー 28 ◆


全国的に梅雨が明けてとてつもない暑さが続いています。
猛暑の中、気をくけなくてはならないのが熱中症
これは、油断をすると誰でもなり得る病気です。
熱中症については当ブログで既に簡単に解説してありますので、こちらを。

熱中症で息子さんを失い、この悲劇を繰り返さないようにと、テレビなどにも出演して熱中症の知識の伝授に傾注する医師の本。
熱中症についてわかりやすく解説してあることはもちろんのことです。
この本のもう一つの柱は、子どもを失った悲しさ、虚無感、そのどん底からいかにして立ち直ったかを伝えていることにあります。
熱中症に限らず、身近な人を失った人にも是非読んで頂きたい一冊です。


( ライブラリ充実のために .. ご協力いただければありがたいです )  → 熱中症―息子の死を糧にして

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