野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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禁煙

妊婦の喫煙〖 今月のつぶやきから 78 〗


昨日、6月27日に東京都の受動喫煙防止条例が成立しました。

公共施設や飲食店での禁煙は、もはや世界のトレンドです。
今年のゴールデンウィークに行った
ハンガリーの2016年の喫煙率は男性が32.0%、女性が24.8% ( 日本はそれぞれ 33.7%、10.6% ) ですが、閉鎖空間は全て禁煙。
なので、一度も飲食店で不快な思いをすることなく食事を楽しめました ( オープンテラスは別でしたが ) 。
厚労省の推計によると、受動喫煙による死者は年間1万5千人、かかる医療費は3000億円超となっています。
死者は東日本大震災の犠牲者並みの数なのです。

しかし、東京オリンピック開催に向けて取り組まなければいけない課題であるのに、世界保健機関 ( WHO ) も日本の受動喫煙対策を最低ランクに位置づけているのに、国の対応はひどいものですよね。
先日の衆院厚生労働委員会で、自民党の穴見陽一議員が参考人に対して「いい加減にしろ」とヤジを飛ばしたのは許し難いと感じています。


さて、twitter 上でお届けした医療関係の情報を月末にピックアップしておさらいするこのシリーズ。
今回は、まずタバコに絡む話題から4つ。

① 禁煙すると肺がんのリスクが低下するという報告。
意外と知られていないのですが、口腔・口唇・副鼻腔・咽頭・喉頭・食道・胃・肝臓・膵臓・膀胱などのがんの発症にもタバコが絡んでいるとされています。

② 吸わないに越したことはありませんね。
一酸化窒素は血管が緩んで拡張するのに必要な物質です。

④ 妊娠中の喫煙は、胎児の肺の発達への影響や肝臓へのダメージ、将来の肥満のリスクになる等の報告もあります。

次に、個人的に興味があった7つの情報です。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影 ( ERCP ) の検査の後に急性膵炎を起こすことがあり、その治療に使う蛋白分解酵素阻害薬を膵炎の予防目的で使う場合があります。
しかし、その効果には疑問が呈されていました。
また、ジクロフェナクやインドメタシンの坐薬の有効性が示されていたのですが、副作用の問題もあり、まだ推奨されるレベルにはありません。
しかし、今回の報告ではなかなかいい結果が出ていますね。

⑥ 現在のところ風邪を根本的に治す薬はありませんが、これは期待したい報告です。

⑦ 私は、夕方にコーヒーを飲むと夜眠れなくなります。
なのでCYP1A2が弱いものとばかり思っていました。
しかし、CYP1A2が弱いと眠気が強く出るであろうテルネリンを服用しても眠くなりません。
カフェインに弱いのは別のところに原因がありそうですね。

⑧ 抜けた歯を牛乳に浸しておくといいというのは初めて知りました。

⑨ 時々、予期せぬ薬の使い方をされる方に遭遇しますが、メプチンエアを一度に100回も吸入とは驚きです。
こういうことが起こらないよう、服薬指導は徹底したいと改めて思いました。

アルツハイマー型認知症の原因がヘルペスウイルスにあるとしたら、ワクチンで予防ができる可能性がありますね。

腐食性食道炎はとても厄介ですが、内視鏡で原因物質を除去するまでにハチミツを使うのが良さそうです。

2011042616464529475.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 40 〗


当ブログのお知らせ欄で不定期に更新している「医療情報Pick Up」。
今月お届けしたのは以下の二つです。

・交通騒音10dB/上昇するごとに/脳卒中リスク/14%上昇/デンマークの研究で ( Eur Heart J. 2011 Mar;32(6):737-44.)

・公共の場の/全面禁煙で/小児の喘息の/入院減少/スコットランドで ( N Engl J Med 2010; 363:1139-1145.)
 

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ご自身の生活習慣からもたらされる疾患はご自身の努力次第で何とか修正することが可能ですが、周囲の環境ばかりは一人の努力で改善できるものではありません。
交通騒音や公共の場での受動喫煙等は、みんなで考えていかなくてはならない問題です。
福島第一原発事故は大騒動になっているわけですが、身近にある健康を害する環境問題にも日頃から注意を払っていく必要があるのでしょうね。

そういえば、関東地区を中心とした麻疹の流行も大きな問題です。
予防接種後進国の実態が表面化してきたわけで、海外の人からは原発より嫌がられるのではないでしょうか。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  39

201011301325496069.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 35 〗


今月の医療情報 Pick Up で紹介した情報は以下の通りです。

・筋トレの後に/牛乳を1L飲むと/筋肉増加、脂肪減少 ( Med Sci Sports Exerc. 2010; 42: 1122-1130 )

・受動喫煙も/聴力低下と関連 ( Tob Control. 2010 Nov 15 )


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今月、牛乳に関しては行政刷新会議の事業仕分けの中で学校給食用牛乳等供給推進事業交付金なるものの削減を判定されていましたし、たばこに関しては値上げ後の禁煙を断念する人が既に2割に達したとか、受動喫煙による死者が世界で年間60万人に達するなどという報道がなされましたね。

さて、前者の情報について補足しておきますが、対象はカナダの若い女性で、脂肪なしの牛乳で確認されたものです。男性については既に報告があるようです。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  34



2009112919085323895.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 23 〗


いつもお届けしている「医療情報 Pick Up」。
11月に入り、新型インフルエンザの患者が増え、ワクチンへの対応も忙しく情報の更新がやや疎かになりました。
紹介したものは以下の 2点に留まりました。


・喫煙・高血圧・/高コレステロールが/みられる中年男性は/寿命が10年短い/英国公務員対象の調査 ( BMJ. 2009 Sep 16;339:b3513. doi: 10.1136/bmj.b3513 )

・米国にて/禁煙ワクチンの/治験開始 ( CNN 09.11.10 )


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喫煙絡みの情報が続きました。
禁煙のためのガムや貼付剤、内服薬などが開発され応用されていますが、思うように実績が上がっていません。
ワクチンという着想は面白く、今後に期待したいと思います。

ところで、政権が変わって医師の年収格差の問題とか、タバコの増税などが議論されていますね。
医師よりもタバコ農家の年収が高いとしたら皆さんどう思われるでしょうか。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  22985


t79q57tz.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 11 〗


・禁煙は/慢性関節リウマチの/症状緩和に有効 (日経メディカル 08/10/28)

・男性に比べ/女性のてのひらに/多様な細菌が生息 (PMID 08/11/3)

・妊婦の1日2杯の/コーヒー摂取で/胎児の発育遅延の/リスクが上昇 (BMJ 08/11/3)

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左側のカラムで紹介している「医療情報 Pick Up」の情報、今月は 3つでした。

3番目に関しては、コーヒーに限らずカフェインが問題なようで、1日200mg程度でも影響があるとか。


「医療情報 Pick Up」に取り上げませんでしたが、最近ビタミンに関するデータが次々に出ていますのでこの数ヶ月分をまとめて見出しだけ紹介します。
サプリなどでビタミンを補充するメリットがあるのか無いのか・・・、幅広く情報を得てご自身でご判断を。

・ビタミンE・Cどちらも心血管疾患予防(50歳以上男性)に効果なし (JAMA 11月12日号)
・一般的な栄養サプリメントは女性の癌を予防しない (JAMA 2008年11月5日号)
・ビタミンEには心血管イベントの予防効果はない (BMJ 2008年11月1日号)
・ビタミンBはアルツハイマー病の認知低下抑制の効果なし (JAMA 2008年10月15日号)
・冠動脈疾患患者の2次予防にビタミンBは無効 (JAMA 2008年8月20日号)
・ビタミンB類と葉酸では、うつ症状の発生率と重症度が軽減しない (J Clin Psychiatry 8月号)

・ビタミンB12が高齢者における脳体積の縮小を防ぐのに役立つ可能性 (WebMD 2008年9月8日)
・ビタミンC投与でがん半減 マウス実験で (PNASオンライン版 2008年8月4日号)
・ビタミンKの補充で高齢男性のインスリン抵抗性の進行が抑えられる可能性 (Diabetes Care オンライン版 2008年8月12日)


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  10


xribppn3.gif 〖 医療情報 Pick Up おさらい 9 〗


・高血圧の喫煙者で/多量のコーヒー摂取で/動脈硬化進行の可能性 (日経メディカルオンライン 08/9/3)

・6ヶ月間の/運動プログラムで/記憶障害の成人の/認知機能がやや改善 (JAMA 08/9/3)

・仲間はずれにされると/熱いコーヒーやスープ/等を好む傾向/疎外感で寒さを感じる/可能性 (Psychol Sci 08/9)

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以上が今月「医療情報 Pick Up」で紹介した情報。

糖尿病、膵癌、脳梗塞、子宮体癌などの疾患において、コーヒーに予防的な効果があることが次々に報告されていることはご存じかと思います。
が、今回報告されたのが、コーヒーと喫煙では動脈硬化が進行してしまうということ。
これとは別に、βカロチン摂取と大腸ポリープの関係をみた研究があり、非喫煙者には効果がありそうだが、喫煙者では逆に増えてしまうとする報告もあります。

禁煙することが何よりも健康維持の第一歩なのです。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  8


nzwpdwzm.gifページ左側にちょっとした情報を流す告知板を設置していますが、
先月から「医療情報 Pick Up」を加えているのをお気付きの方も多いかと思います。

雑誌、ネット等で最新情報に目を通しているのですが、その中にはこれは専門家でなくても興味を引くのではないか、という記事も見かけます。
そういった面白そうなものを載っけていこうと思っています。
更新は不定期です。
当BLOGへお越しの際は是非そちらの方にも目を通して、健康な生活にお役立て下さい。

極めて短い文に要約しますので、場合によっては内容に正確性を欠くことがあるかも知れませんがご容赦を。


ちなみにこれまで紹介した記事を列記しておきます。

・トマトの蛋白質に/動脈硬化の予防効果/マウスの実験で (Leuter Health 07/11/13)

・合成着色料や/食品添加物で/子供の多動性が増加/3歳、8~9歳児において (Lancet 07/11/3)

・睡眠時間の短い子は/現在及び3年後の/過体重と関連/米国小児で解析 (Medscape 07/11/28)

・小児の上気道感染の/夜間の咳や睡眠の質に/ハチミツが有効/米国の2歳から18歳で (Medscape 07/12/3)

・公共の場の喫煙禁止で/非喫煙者の/心筋梗塞による入院が/70%低減 (Journal of Drug Education 07/12/11)

・大豆製品摂取で/脳梗塞・心筋梗塞の/リスクが著明に軽減/日本人閉経後女性で (Circulation 07/11)


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