野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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         ▶▶▶ バス路線図

経鼻内視鏡

数年ぶりに経鼻内視鏡についてです。

当院で2006年11月に導入した頃は、経鼻内視鏡がまだまだ珍しい頃でした。
今や当たり前の検査手段になってきたこともあって、積極的にアピールする機会もすっかり減っていました。
また、コロナ禍で内視鏡検査実施数が落ちていましたが、それも回復傾向にあるので久しぶりに書いてみることにしました。

経鼻内視鏡


経鼻内視鏡によるメリットは過去にもたくさん書いてきましたので、最後に貼ったリンクを参考にしていただきたいと思います。
今回は、特に強調したい点を取り上げます。

当院では、検査時に鎮静剤も胃の動きを止める鎮痙剤も用いません
  このため、検査終了後の安静を必要とせず、すぐに帰宅いただけます。

鎮静剤を使わないため、逆流性食道炎の診断が詳細に行なえます
  息を吸い込んでもらうと、食道と胃の境目の部分がきれいに観察できるようになるのです。
  また、経口と違って嘔吐反射がほとんどないので、ブレのないきれいな静止画像が得られます。

鎮痙剤を使わないので、胃の出口付近 ( 前庭部 ) の蠕動運動を観察することができます
  機能性ディスペプシアではこの運動の強さや周期に変化がみられることがあります。
  それを元にした薬の選択が可能となります。


機能性ディスペプシアについては、医療者側の理解部不十分で、適切な治療が行なわれていないケースがあります。
この疾患で不調が長く続いている方は、経鼻内視鏡による蠕動運動のチェックをおこなうと、生活の質の改善につながる可能性があります。




   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について
   ■ 自分で内視鏡をやってみました
   ■ 経鼻内視鏡、来たる
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック
   ■ 経鼻内視鏡 1年
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽
   ■ 経鼻内視鏡の合併症
   ■ 使ってみましたウーロン茶
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真
   ■ のど元で胃液が作られる !?
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査、丸8年となりました
   ■ 経鼻内視鏡、機種更新
   ■ ピロリ菌の検査・除菌には内視鏡検査が必須です
   ■ 経鼻内視鏡を導入して10年  
   ■ レーザの特殊光で胃を観察

大腸内視鏡検査本年5月末より新型コロナワクチン接種を始め、できるだけ多くの方に接種していただけるよう、土曜日の午後は最大56名の接種枠を設けました。
これに伴い、土曜日の大腸内視鏡検査を休止しておりましたが

10月30日 (土) より再開いたします

お仕事をお持ちの方には好評の検査枠ですので、是非ご活用ください。


♦♦♦♦♦


経鼻内視鏡
を導入して15年が経過しました。


口からの内視鏡検査に比べ楽に受けていただけるので当院では鎮静剤を使いません
検査終了後すぐにご帰宅いただけます。

また、胃腸の動きを止める鎮痙剤も使いません。
このため、胃の幽門部の動きを観察することができます。
先日も、胃もたれでお困りの方の胃の動きが悪いことを確認でき、適切な治療薬選択に繋がりました。

胃もたれでお困りの方も、当院にご相談いただければと思います。


≪ 過去記事ウォッチング 26 ≫


内視鏡検査新型コロナウイルスの流行で、各医療機関でいろんな検査がスムーズに受けられない状況が続いています。
胃の内視鏡検査も、患者さんから医療関係者が感染するリスクがあるため、検査を制限している施設も多いようです。

当院でも内視鏡検査数が例年よりも少ない状況が続いていますが、検査自体は行なっておりますので、ご希望の方は遠慮なくご相談下さい。
イラストには経口内視鏡のものを選んでいますが、当院では経口よりもはるかに楽に受けていただける経鼻内視鏡による検査を行なっています。

♦♦♦♦♦

さて、胃の検査を受ける場合、患者さんには普段の処方薬は服用しないように説明しています。
その理由については、4年前の記事「胃の検査前に薬を飲んではいけません」に実際の内視鏡画像を添えて書きました。

要約すると

・溶けた薬の成分が胃の壁にへばりついて観察の妨げとなる
・胃炎の原因になる
・検査中に吸引されてしまうため、その日は薬の効果が十分に得られない

ということになります。
検査が終わってから、服用しましょうね。

 ◆ 診療所ライブラリー 172 ◆


シニアの逆流性食道炎胃・十二指腸の潰瘍や胃がんをどう治療していくか。
私が医者になって内視鏡をいじり始めた頃は、それが大きな課題でした。
命に関わるような潰瘍やがん治療に明け暮れていた昔は、逆流性食道炎なんてたかが胃液が食道に逆流してくるだけの話ではないか、と多くの消化器医はあまり問題にしてきませんでした。

ピロリ菌の除菌療法が普及すると景色は大きく変わり、逆流性食道炎に悩む方は本当に増えています。
胸やけだけでなく、のどの違和感・咳・虫歯・中耳炎・不眠などの原因になりうる疾患で、日常生活に支障をきたしている方も多くいらっしゃいます。
胃酸を抑える薬の内服が治療の基本になりますが、それだけでは症状が落ち着かないケースもあり、そこは消化器医の腕の見せ所になります。
逆流性食道炎の診断には経鼻内視鏡が適していますし、今の治療に満足していない方も含めて、是非私に相談して下さい。
一緒に日常の質を改善していきましょう。

10年前になりますが、逆流性食道炎について9回シリーズで書いたブログ記事がありますので、こちらも参考に。〔 → 胃食道逆流症 (逆流性食道炎) 

 
♦♦♦♦♦

さて、今回の本紹介の本は、そんな逆流性食道炎についてまとめてある本です。
シニアの方にも読みやすいように、大きな字で 図版も多くとてもわかりやすいですよ。

花粉ずっと寒い日が続いており、例年なら2月の初めから飛散するスギ花粉も鳴りを潜めていました。
しかし、ここ数日は気温も緩み今日は日差しが暖かく感じられました。
まだ花粉は多くないようですが、そろそろ対策が必要でしょうね。
鹿児島では2015年以来、花粉が少ない傾向が続いています。
今年は昨年よりもやや少ない予報ですので、花粉症の方にはありがたい話ですね。

私も花粉症持ちなので、これまで試行錯誤してきた薬の使い方のノウハウを蓄積しております。
お困りの方は是非ご相談下さい。
また、花粉症の時期は経鼻内視鏡をやめておけ、と説明する医師がいるようです。
しかし、前処置に使用する血管収縮剤が、花粉症にはプラスに働き鼻の通りが良くなります。
ただ花粉症の症状がある期間は若干出血しやすい傾向にはある印象です。

花粉症の情報はこちらから。( → こちら )
21日以降は急に増える予報です。

本年2月より導入した内視鏡システムには、LCI ( Linked Color Imaging ) という特殊光色彩強調機能がついています。
2種類のレーザー光を用いて、赤色をより赤く、白っぽい色をより白くして、粘膜の色のわずかな違いを強調するものです。

経鼻内視鏡のLCI画像富士フイルムの内視鏡にはこの他にも FICEBLI と呼ばれる画像処理の仕組みがあり、これらを上手に活かすにはどうしたらいいか悩ましく感じていました。
しかし、先日聴いた講演会で、可視光ではなくこの LCI を普段の観察に使うのが有効ではないかという話を聞きました。

そこで早速 LCI を優先的に使ってみることに。
太めの血管などは、可視光とは違って紫色の成分が増えてくるのですが、赤い部分が強調されてくっきりと浮き上がるため、胃粘膜の変化が遠目からでも気付きやすいですね。
FICE や BLI、他社の NBI だと緑色や茶色の色調主体になるのに比べて、粘膜の自然な色合いに近いので違和感が少ない点も優れていると思います。

ただ、記録に残す場合は従来の可視光のものを優先しています。
患者さんを紹介する時など、どうしても通常の画像が必要な場面がありますので、LCIで大まかに観察して、気になるところを可視光と LCI の両方の画像を残すようにしています。
若干検査時間が延びますが、この点ご了承下さいね。



これまで経鼻内視鏡について当ブログで綴ってきた記事は以下の通りです。
ご参考までに。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について
   ■ 自分で内視鏡をやってみました
   ■ 経鼻内視鏡、来たる
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック
   ■ 経鼻内視鏡 1年
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽
   ■ 経鼻内視鏡の合併症
   ■ 使ってみましたウーロン茶
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真
   ■ のど元で胃液が作られる !?
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査、丸8年となりました
   ■ 経鼻内視鏡、機種更新
   ■ ピロリ菌の検査・除菌には内視鏡検査が必須です
   ■ 経鼻内視鏡を導入して10年

当院に経鼻内視鏡を導入して早いもので丸10年が経過しました。
かつてのような話題性には欠けるかも知れません。
でも、それは経鼻内視鏡が市民権を得てごく当たり前の検査になったからだと思います。

現在使用している機種は3代目となります。
最初の機種に比べて、画質も操作性も何もかも随分進歩してきました。
特にレーザー光源を用いた特殊な画像処理は、消化管の表面構造の観察に大いに役立っています。

これまで当ブログで繰り返しアピールしてきましたが、経鼻内視鏡は経口に比べてとても楽に検査を受けていただけます。
おなかの調子やピロリ菌感染が気になるけど、内視鏡を受けるのはちょっと抵抗があるという方、経鼻内視鏡による検査を是非お勧めします。

鼻


これまで当ブログで綴ってきた経鼻内視鏡に関する記事は以下の通りです。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査、丸8年となりました
   ■ 経鼻内視鏡、機種更新
   ■ ピロリ菌の検査・除菌には内視鏡検査が必須です

胃の内視鏡検査をするにあたってよく受ける質問の一つに「胃カメラの前にいつものお薬は飲んだ方がいいのでしょうか ? 」というのがあります。
答えはNO
なのですが、検査の紹介元の先生が「血圧の薬だけは飲んでいきなさい」などと指示されるケースもあって困ってしまう場合があります。
なぜ困ってしまうのか、これから説明したいと思います。

 溶けた薬が観察の邪魔に。そして吸引される運命に


薬が付着した胃壁提示した写真をご覧ください。
白いものが胃の壁にべったりと付着しているのがわかると思います。
これは検査前に服用してしまった薬が、胃の中で溶けたものなんです。
胃の壁の様子をつぶさに観察する妨げになっています。
粘液や食べカスが付いている場合は、内視鏡の先端から水を吹きかけて洗い流し、そして吸引して胃壁をきれいにします。
でも、薬を吸い取ってしまえば、その日は薬の効果を十分に得られないことは容易に想像つくと思います。
私は、病変の見落としを懸念しつつも、できるだけ吸引しないように心がけています。
しかし「きれいな写真を撮れ」と教育されていて、これが薬だと気づかない内視鏡医は徹底して除去してしまうのです。

 判断に迷う胃粘膜の変化が


そして、もう一つ問題があります。
白っぽい付着物の他に、小さな赤黒い斑点が散らばっていますよね。
これは、ヘマチンと呼ばれているもので、胃の表面からじわりと血が滲んだもの。
血液は胃液と反応すると黒っぽく変化します。
ヘマチンがあると胃炎と診断することになります。
これが元々存在していたのか、空腹の胃の壁に薬が張り付いた結果として生じたものなのか、判断するのは極めて困難です。
後者ならば様子をみていれば問題ないと思うのですが、胃炎と診断されてしまい、必要のない胃薬を受け取る羽目になるケースも実際にあるのです。


例えば、昔の降圧薬などは1日2~3回服用する必要があり、薬を切らすとすぐに血圧が上がってしまうこともありました。
今は1日1回の服用でも長時間にわたり作用するものが多いので、朝飲む時間が多少ずれても血圧のコントロールが極端に乱れることはありません。
それよりも、せっかく飲んだ薬が観察の邪魔になって、吸引されて、胃炎の診断を受けてしまって‥、となる方が厄介じゃありませんか。

 ウーロン茶は是非飲んで


検査の前に水分を摂るのはOKです。
検査中に吸引してしまえばいいのですから。
ご高齢の方では、暑い時期に検査時間がお昼近くと遅い場合などで脱水が懸念されますので、むしろ飲む方が無難です。
水分を摂るにあたっては、胃の壁に付着する粘液を落として観察を容易にしてくれるウーロン茶をお勧めしています ( → 参考 ) が、いつもの内服薬は飲まないようにして下さいね。

HPヘリコバクター・ピロリ ( 以下 ピロリ菌 ) の検査や除菌について、お問い合わせをいただくことがあります。
今回は、ピロリ菌の検査法と除菌の際の注意点について述べてみたいと思います。

検査法には

血液による抗体検査
尿による抗体検査
便による抗原検査
④ 検査薬を服用して前後の呼気を比較する尿素呼気試験
⑤ 生検組織を用いる迅速ウレアーゼテスト
⑥ 生検組織を病理医に顕微鏡でチェックしてもらう鏡検法 
⑦ 生検組織を使って培養する方法

などがあります。

① ~ ④ の方法は内視鏡を用いることなく感染の有無を確認することができます。
ピロリ菌がいるとわかった場合、除菌療法を行なうことになりますが、除菌をするにあたっては次のようなルールがあります。
ピロリ菌の感染診断および除菌治療の対象は『内視鏡検査によってヘリコバクターピロリ胃炎の確定診断がなされた患者』と決められているのです。
ですから、内視鏡はしたくないけどとりあえずピロリ菌に感染しているか簡単な方法で知りたい、というご要望にお応えすることはできません。
人間ドックなどで、採血だけでピロリ菌が陽性であったと来院される方もいらっしゃるのですが、そういう場合でも、内視鏡検査が必須であるということを十分理解していただきたいと思います。


当院では、経口よりも楽に受けていただける経鼻内視鏡を積極的に行なっています。
現在用いているフジの製品は柔らかく先端の径が均一なので、鼻にとてもやさしい内視鏡です。
他社製のものを使ったことがありますが、硬いため鼻の奥の痛みを訴える方が多く、不均一な径のため鼻の粘膜をガリガリこすって出血させやすいです。
私自身は他社製のものでは絶対に検査を受けたくありません。

これまでの経験を駆使して、苦痛をできるだけ起こさせない内視鏡操作も心がけております。
ピロリ菌のことが気になる方は、是非当院の経鼻内視鏡をご利用下さい。

Lasereo10日より、最新の経鼻内視鏡による検査を始めています。
これまで使っていた機種は2008年末に鹿児島で2番目に導入したというのが自慢でした。
しかし、その後経鼻内視鏡の進化は目覚ましいものがあり、性能的に見劣りするのも早かったです。

今回導入した内視鏡はこれまでのものと比べて、省エネ長寿命のレーザー光源・画質や画角の向上・観察を容易にする独自の画像処理・鉗子口径の拡大などのアドバンテージがあります。

世界的に活躍する俳優が人間ドックで早期の胃がんを発見したというニュースが最近ありましたが、楽に受けていただける経鼻内視鏡で是非検査を受けてみて下さい。


   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査、丸8年となりました

内視鏡当院の内視鏡などの検査は曜日の制限を設けさせてもらっておりましたが、来年1月より全ての曜日で検査が可能となります。

木曜日の午後は休診のため大腸内視鏡検査もお休みとなりますが、他院ではあまりやっていない土曜の午後も大腸内視鏡に対応しておりますので是非ご活用下さい。

詳しくは「野口内科 診療のご案内」にてご確認下さい。




 

内視鏡当院で経鼻内視鏡による検査を始めてから丸8年が経ちました。

この間、様々な工夫を加えてきています。
前処置はスティック2回法を原則としていますが、検査を既に経験された方に対しては1回省略するようなりました。
スティックの出し入れは結構不快感を伴うものなので改良した次第ですが、特に麻酔の効果が落ちた印象もありません。

また、医療関係者の間でさえいまだに誤解されている部分もあります。
例えば、花粉症の時期には経鼻はやめておけ、という医師がいたりします。
検査前に鼻の粘膜を収縮させる薬剤を噴霧しますので鼻の通りはむしろ良くなります。
ただ花粉症の症状があるときは若干出血しやすい傾向がありますけどね。

もはや珍しい検査法ではなくなった経鼻内視鏡、当院にてお試しを。


参考までに、これまで当ブログで書いた経鼻内視鏡に関する記事は以下の通りです。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています

内視鏡検査にウーロン茶を導入して早くも6年が経過しました。
ウーロン茶を使う最大の目的は、大腸内視鏡の際にレンズの汚れを取りやすくすることにあります。
このことは以前ブログで紹介しています。( → 使ってみましたウーロン茶 )

ウーロン茶ウーロン茶の応用はさらに広がっていて、胃の内視鏡検査の際にも使うようになりましたし、最近は検査を受ける方に検査前にあらかじめ飲んでもらうように勧めています。
内視鏡で観察するにあたって厄介になるのが、胃粘膜の壁にくっついている粘液。
胃の表面をつぶさに調べるため、この粘液を取り除かなくてはなりません。
粘液を除去するために、水を注入して粘液を飛ばす作業が加わると、その分検査に時間がかかってしまいます。
ところがウーロン茶を飲んでいただくと粘液の付着がほとんど見られなくなり、観察がとても容易になるのです。

内視鏡検査を覚えたての頃は、前日21時以降は絶飲食、と検査を受ける方には説明していました。
しかし、近年は高齢者の方を検査する機会も格段に増えてきており、夏場に検査を行なう場合は脱水なども考慮して水分摂取はOKとしていました。
食べ物でなく、水であれば吸引すれば済むことです。
水がウーロン茶に替わっても全く問題ありません。
問題がないどころか、胃の壁がきれいになってくれるのですから大助かりです。
ただし、茶葉から淹れて飲むと細かな葉っぱが胃の壁にくっついてかえって厄介なので、ペットボトルのウーロン茶にしてくださいね。

内視鏡検査楽に受けられる経鼻内視鏡、土曜日でも可能な大腸内視鏡などでご好評をいただいております当院の各種検査。
曜日によって受けていただけない日がありご不便をおかけしておりますが、4月より水曜日の胃内視鏡・大腸内視鏡・超音波検査が可能となりますのでお知らせ致します。


 ● 胃内視鏡        月・水・木・金及び第1, 3, 4土曜日 の午前
 ● 大腸内視鏡       月・水・金・土 の午後
 ● 超音波検査 (
腹部)  月・水・木・金及び第1, 3, 4土曜日 の午前
 ● 超音波検査 (
甲状腺) 月・水・木・金及び第1, 3, 4土曜日 の午前・(午後)


となります。

消化管の不調のある時は、ためらうよりもまず検査。
当院の検査をご活用下さい。


当院で経鼻内視鏡による検査を始めてから丸7年が経ちました。
それを機にちょっとしたデータをご紹介します。

♦♦♦♦♦
 
昨年11月から今年10月までの 1年間、当院で実施した経鼻内視鏡のうち、右の鼻から挿入した症例がぴったり80%でした。
これは、意識して右鼻からの挿入を心がけている結果なのです。
なぜ、右鼻からの挿入にこだわっているのか、理由を説明してみたいと思います。

耳管経鼻内視鏡の検査後に、まれにめまいを起こすことがあります。
前処置で使う麻酔薬が、中耳と鼻をつなぐ
耳管に入り込んでしまうのが原因とされています。
上部内視鏡検査は左の耳が下になる
左側臥位という体位で行なうため、当然左の耳管に薬剤が流れ込む可能性が大きくなります。
検査が終わって内視鏡を引き抜く際に、内視鏡のシャフトに付着した消化液などを鼻の方へ引っ張り込んでしまいますが、左鼻から挿入した場合、左の耳管開口部 (
耳管咽頭口 ; 図の青い丸印の部分 ) に内視鏡が近接する結果、泡だらけになっているのがしばしば観察されます。
もちろん、消化液だけではなく余分な麻酔薬もくっつけちゃうでしょうね。
どこまで効果があるかわからないのですが、右鼻からの挿入でできるだけそういう可能性を低く抑えようと考えているわけです。
幸いなことに、当院では検査後にめまいを起こされた方はこれまで一人もいません。

ちなみに、同じ期間で経鼻からの挿入ができなかったのは約1.6%でした。
経鼻内視鏡を始めた頃に比べると、随分少なくなってきています。

♦♦♦♦♦
 
ご参考までに、これまで当ブログでとりあげた経鼻内視鏡に関する記事は以下の通りです。
今日ものある方は、是非読んでみて下さいね。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年

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