野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して42年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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肺炎球菌ワクチン

注射器昨年10月から始まった高齢者を対象とした高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種。

本年 4月からは対象となる方が新しくなっています。
平成27年度 ( 本年4月から来年3月末日 ) までに
65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳となられた ( る ) 方です。

鹿児島市では3000円の助成が行われ、残額を窓口で支払っていただくことになります。
価格は各医療機関でまちまちです。
当院は適切な価格設定をしたつもりなのですが、他の医療機関に比べて安いという話も聞きます。
詳しくは電話にてお問い合わせ下さい。

当ブログでは肺炎球菌ワクチンに関してこれまでも情報をお伝えしてきましたが、詳しくはこちらの過去記事などをご参照下さい。( → こちら )

注射昨年10月から高齢者の肺炎球菌ワクチンが定期接種化されました。

平成26年度 ( 昨年4月から本年3月末日 ) までに
65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳となられた ( る ) 方が対象で、今月末までに受けていただく必要があります。

4月からは平成27年度に当該年齢になられる方、と対象者が変わってきます。
駆け込みで受けに来られる方もちらほらおられますが、希望される方は今月中に来院して下さいね。

10月から高齢者の肺炎球菌ワクチン及び水痘ワクチンの定期接種が10月からスタートしました。
ここでちょっと混乱が起こっています。

電話まず、肺炎球菌ワクチンについて。
鹿児島市においては対象者に通知が既に郵送されていますが、この中にどこの医療機関で対応しているかの一覧表が含まれていないのです。
当院で受けていただくことは可能なのですが、確認の電話が1日からひっきりなしにかかってきて業務に支障をきたしています。
行政がたった一枚の用紙の準備を怠った結果、対象者も医療機関も余計な作業に追われる始末です。
来年度以降はこういうことが発生しないよう改善を望みます。

水痘ワクチンについては、対象者のいる家庭に郵送したフローチャートに重大なミスがあったようです。
『水ぼうそうにかかったことがありますか。』の質問に対して「はい」ならワクチン接種の必要がないのですが、「いいえ」で『接種の必要はありません』にたどり着いてしまうという、全くお粗末なチャートです。
これを信じてワクチン接種をされない方が続出するという事態になったら大変です。
正しいフローチャートは鹿児島市のホームページに掲載されていますので、しっかり確認して下さい。( → こちら )

10月から水痘と高齢者の肺炎球菌ワクチンが定期接種化されます。
先日、スタッフ全員で勉強しましたが、肺炎球菌ワクチンについては対象となる人がちょっぴり複雑なので整理しておきましょう。

肺炎球菌基本的には65歳の人が対象になります。
しかし、それでは高齢者をすべてカバーできないので今後5年間かけて、
65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳の方に接種します。
今年度に限っては101歳以上の方全員も対象となります。

なお、肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を予防するものでないことはこのブログでも繰り返しお伝えしておりますのでご参考に。→ こちら
90歳代男性の死因の第1位は肺炎ですし、高齢者が肺炎球菌による肺炎に罹るとの1/3の方が亡くなるとされています。
肺炎は簡単に治る病気という認識の方が多いようですが、この機会を逃さずに予防接種を受けてくださいね。

10月より、鹿児島市の75歳以上の高齢者を対象に肺炎球菌ワクチン接種に3000円の公費助成がなされます。

肺炎治療が進歩して癌や心疾患、脳血管疾患をかい潜って長生きした方が肺炎でなくなるというパターンが増えてきているようで、平成23年度には肺炎が脳血管疾患を抑え、日本人の死因の第3位になりました。2010年のデータですが、鹿児島県の肺炎による死亡率は男女ともワースト6位です。( → 都道府県別死亡率「肺炎」編 )
にもかかわらず、肺炎球菌ワクチンに対して助成を行なっている鹿児島の自治体は姶良市と離島の数ヶ所のみでした。
「75歳以上」とはいえ「3000円」とはいえ、鹿児島市でもようやく予算をつけたのは喜ばしいことです。

このブログでも何回か説明していますが、肺炎球菌ワクチンは全ての肺炎を防ぐものではありません。( → 参考 )
高齢者が肺炎球菌による肺炎に罹ると1/3の方が亡くなるというデータもあります。
5年に1度接種するだけのワクチン、助成を活用して積極的に受けて下さいね。



 

ピアノ〖 今月のつぶやきから 14 〗


今まで当ブログの右側のカラムで使っている twitter のウィジェッドが使えなくなるそうです。
ブログのデザインに合わせて色をカスタマイズできる楽しさもあったのですが、新しいウィジェッドでも変わりなく見てくださいね。

以前「医療情報 Pick Up」で医療に関する豆情報をお届けしていましたが、twitter でつぶやく形をとるようになって医療以外のことにも触れるようになってきました。
今月はそんな中から 3つほど紹介。



医療系に関してはピロリ菌除菌に関する大きな話題があったので、今月は除菌に絡んだツイートが多かったですね。
こちらも 3つほどピックアップ。



初めて学会発表をした時は、今とは違ってスライドを作って会場に持って行き、投影する仕組みでした。
ただ、パソコンで作成してリバーサルフィルムに出力ができるようにはなっていましたけど。
今はパソコンで手軽にプレゼン資料が作れる便利な時代になりましたね。

このスライド作りで上司ともめたことがあります。
要点を簡潔にと思っている私とは違い、発表原稿と同じ文章をそのままスライドに入れろという上司。
結局私が折れる形になりましたが、いまだに手元に残るそのスライド、きれいな色使いだと教授に褒められたものの、実験データも納得できるものではなかったこともあり、あんまり見たくありません。
今や私の考え同様、シンプルなスライドを良しとする流れですね。

スライドを一番目にする機会が多い学会では、口演が10分以内に制限されていることが多いせいでしょうか、その分スライドにぎっしり文章やデータを詰め込んでいるケースが多く、見栄えのいいものにあまりお目にかかれません。

スライド先日、諸先輩方を前に肺炎球菌ワクチンについて話をさせていただきました。
スライド作りで気を遣ったのは、高齢の方々でも見えやすいもの、ということ。
文字の大きさや色使いに神経を尖らせました。
シンプルにした分、話が勝負。
肝心な内容を飛ばさないよう、時間内に収まるよう、嫌というほど練習して臨みました。
甲斐あって、伝えたいことがきちんと伝わったようでほっとしています。
それがプレゼンの最大の目的ですけども、本来口下手な私、事前の準備が何より大切だなと改めて思いました。
専門とはいささか異なる分野の話をしたこともあり、いろんな意味でいい勉強をさせていただきました。

機会を与えてくださったこと、感謝いたします。

高齢者昨日は敬老の日でした。

日頃行なっている内視鏡検査でもご高齢の方を担当する機会が多いのですが、以前住んでいた神戸では89歳の上部消化管内視鏡検査が最高齢でした。
ところが鹿児島に帰るとあっさりその記録を更新し、上部では103歳、下部では100歳の方の検査を経験させていただきました。
鹿児島にはただ年齢を重ねているのではなく達者でおられる方が本当に多いなと日頃感じています。

さて、平成23年度の人口動態統計において日本人の死因の第三位に肺炎が躍り出ました。( → 参考 )
これまで50年以上にわたって死因の上位を占めていた悪性新生物・心疾患・脳血管疾患の三大疾病の一角が崩れたのです。
特に90歳代の男性では肺炎が第一位なんですね。
10月からはインフルエンザの予防接種が始まりますが、肺炎球菌ワクチンとの併用が有効であるという検証が積み重なってきています。( → 参考 )
ご高齢の方々が防げる病気で健康を損なわないためにも、ワクチン接種をお勧めいたします。

2009121121095930527.gif全国的にも武岡周辺も新型インフルエンザの勢いは落ち着きつつあるようです。
この間、いろいろな物が品薄となりました。
治療薬、検査診断キットはもちろんのことですが、市販もされている消毒薬はポンプが不足したそうです。
また、圧倒的に子どもの感染が多かったので子供用のタミフルが不足し、大人用のタミフルカプセルの中身を取り出して使わざるを得ない状態。
タミフルは賄えても苦味を緩和するために使用する乳糖が底をついてしまったようです。
タミフルの苦味はココアの粉末で紛れるらしいので一つの方法かと思います。


インフルエンザにかかったときに肺炎を併発しては大変と、どこかのマスコミが紹介したようで、この結果「肺炎球菌ワクチン」も不足しています。
この肺炎球菌ワクチンに関してはかなり多くの方が誤解しておられるようです。
以前にもこのブログで書いたことがあるのですが、改めていくつかのポイントを説明しておきます。

このワクチンは肺炎全てを予防するものではないこと。
肺炎球菌は肺炎を引き起こす原因菌としては第1位で、肺炎全体のおよそ2~3割を占めます。
残りの肺炎は他の原因菌によるものということになります。
ただ、肺炎球菌は抗生物質に対して抵抗性を持つものが大部分を占めるようになってきました。
すなわち肺炎球菌が原因の肺炎にかかってしまうと治療に窮することになります。
ワクチンで予防することはこのあたりに意味があるのです。

細菌の名前に肺炎の文字があるのが勘違いの元になっていると思いますが、以上をご理解いただいた上で接種をお願いします。
しかし、現在も品薄状態が続いていますので予約してしばらくお時間をいただきます。

肺炎球菌ワクチンは1回の接種でおよそ5年は有効とされていますが、日本においてはどういうわけか同じ人には2度接種してはならぬという決まりがありました。
つい最近のことですが、2度目も大丈夫と方針転換がなされました。
ワクチン後進国・日本、ですけれど、このように少しでも世界の標準に近づいてもらいたいものです。

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