先日、紙バカジャンク市というイベントに出掛けました。
その名の通り、紙にまつわる様々な商品や雑貨を売っていたのですが、そこでなぜか古い市販薬が売られていました。
興味津々で消化器に関連した二つを買ってきました。

一つは下の写真の「はらトンプク胃腸散」で、もう一つは「赤玉はら薬」という薬。

前者は、次硝酸ビスマス・次没食子酸ビスマス・蓚酸セリウム・フラスキン・パーポン・炭酸カルシウムという構成です。
ビスマスは胃薬として使われますが、日本では一般的ではありません。
蓚酸セリウムには制吐作用があるようで、フラスキンは抗菌性製剤というところまで分かりましたが、パーポンについては不明です。

後者の成分は、ロートエキス・センソ・センブリ・ゲンノショウコ・オウバク・五倍子、と生薬主体。
センソってガマの油のことなんですね。
今でも売られている胃薬の中に「赤玉」という名の入ったものがいくつかあるります。
胃薬の代名詞的な意味合いがあるのでしょうか。
興味を引きます。

どちらの効能にも「胃腸カタル」とあるのですが、現代医学では全く使わない用語で、一体どんな症状を指すのか消化器をやっている私にもよく分かりません。
調べてみたら、我々の処方する漢方薬にも胃腸カタルに適応のあるものがいくつかありますけれども。

中身が入っていますが、期限はとっくに切れているはずです。
飲んだらおなかをこわしそうなので、そのまま資料として大事にしていきたいと思います。

はらとんぷく