野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
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胃薬

先日、紙バカジャンク市というイベントに出掛けました。
その名の通り、紙にまつわる様々な商品や雑貨を売っていたのですが、そこでなぜか古い市販薬が売られていました。
興味津々で消化器に関連した二つを買ってきました。

一つは下の写真の「はらトンプク胃腸散」で、もう一つは「赤玉はら薬」という薬。

前者は、次硝酸ビスマス・次没食子酸ビスマス・蓚酸セリウム・フラスキン・パーポン・炭酸カルシウムという構成です。
ビスマスは胃薬として使われますが、日本では一般的ではありません。
蓚酸セリウムには制吐作用があるようで、フラスキンは抗菌性製剤というところまで分かりましたが、パーポンについては不明です。

後者の成分は、ロートエキス・センソ・センブリ・ゲンノショウコ・オウバク・五倍子、と生薬主体。
センソってガマの油のことなんですね。
今でも売られている胃薬の中に「赤玉」という名の入ったものがいくつかあるります。
胃薬の代名詞的な意味合いがあるのでしょうか。
興味を引きます。

どちらの効能にも「胃腸カタル」とあるのですが、現代医学では全く使わない用語で、一体どんな症状を指すのか消化器をやっている私にもよく分かりません。
調べてみたら、我々の処方する漢方薬にも胃腸カタルに適応のあるものがいくつかありますけれども。

中身が入っていますが、期限はとっくに切れているはずです。
飲んだらおなかをこわしそうなので、そのまま資料として大事にしていきたいと思います。

はらとんぷく

鬼の目にも涙まもなく、胃薬の目薬が出ます。

普通に読んだらよく分からない文章ですが、元々胃炎・潰瘍治療薬として発売されているレバミピド ( ムコスタ ) がドライアイ用の点眼薬となって登場するのです。
元々胃粘液が増えることが知られていたのですが、角膜や結膜でも粘液を増やす作用が確認されたとのこと。
面白いですね。
ただ白濁した液体なので点眼後しばらく目がかすむのと苦味があるのが玉に瑕のようです。

元来ドライアイ治療薬の王道はヒアルロン酸の点眼薬でした。
ヒアルロン酸分子内に水分子を保持する作用があるのです。
ヒアルロン酸は医療用に昔から使われてはいますが、点眼薬の他は関節への注射薬しか存在しません。( 注射薬は内視鏡治療時の粘膜下注入剤としても応用されています。)
なぜ内服薬がないかというと、内服では効果の程がはっきりしないからです。
最近ヒアルロン酸を含んだサプリメントの宣伝を盛んに見聞きしますが、どういう利点があるのか明確でないことはしっかり理解しておいてください。

さて、胃薬の中には唾液の分泌を促すものもあります。
ニザチジン ( アシノン ) という胃炎・潰瘍治療薬ですが、ドライマウス症状のある胃炎や潰瘍、逆流性食道炎の方には喜ばれることが多いですね。

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