秋を飛び越したかのように急に寒くなったと思ったら意外と暖い日があるなど、衣服の調節に苦労が耐えない日々が続いています。
インフルエンザが流行っていますので、体調には十分気をつけて下さい。
集めた医療情報を旧ツイッターで発信していますが、今月は11個をテーマ別に振り返ってみます。
まずは、腸内細菌に関連した情報が5つです。
① 果物や野菜の微生物が人の腸内に定着できるということを実証できたのが初めてというのが意外でした。
人間の腸内に果物や野菜の微生物叢が存在することを実証。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) October 29, 2023
果物や野菜の細菌が腸内細菌の多様性にポジティブな影響を及ぼす https://t.co/Ne4pFT4l1M #note
② 腸上皮でも幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが作られるということと、それを刺激る腸内細菌がいるというのには驚きです。
腸内常在菌の一種が、腸上皮によるオキシトシン分泌を促進。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 7, 2023
腸内でもオキシトシンができるんですね。
腸内細菌がオキシトシンの分泌を促進する https://t.co/6I3Zy7wOJi #note
③ 血液型によって腸内細菌のバランスが異なるというのはびっくりです。
情報量の多い報告ですが、血液型と腸内細菌の話は興味深いですね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 8, 2023
日本人の腸内微生物叢、ゲノム/血中代謝物との関連を網羅的解析で解明-阪大ほか https://t.co/qA7PoFJxkF
④ インスリン投与は低血糖が懸念されるのですが、腸内細菌のバランスが変化して肝細胞がんの発症を防ぐという報告です。
腸におけるインスリン作用が肝細胞がんの発症を防ぐ可能性。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 14, 2023
また、二次胆汁酸の貯留低下・腸内細菌叢の異常改善・腸管の抗菌ペプチド発現増加。いろんな作用が期待できるんですね。
糖尿病合併のNASH、インスリン療法は肝細胞がん発症を「防ぐ」可能性 https://t.co/1WgktJBiR1
⑤ マウスの実験ですが、必要な栄養が欠けると厄介な腸内細菌が増えるようです。
ビタミンA、B12、葉酸、鉄、亜鉛などの微量栄養素の欠乏で抗生物質耐性の腸内細菌が増えているというマウスの実験。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 20, 2023
栄養不良と抗生物質耐性の増加との意外な関連 https://t.co/NABpXXWmR6 #note
次に、糖尿病に関連する2つの話題について。
⑥ 塩分摂取が多いのは血圧だけでなく、糖尿病の発症リスクにもなるという意外な報告です。
塩分摂取量が多いと2型糖尿病のリスクが高まるという意外なデータ。その理由の解明が待たれます。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 5, 2023
塩分摂取量の多さと 2 型糖尿病のリスクが関係している https://t.co/7bkwnzNO69 #note
⑦ 女性において睡眠が十分でないと、糖尿病になってしまう可能性があるという報告です。
6週間にわたり睡眠時間を90分短くするとインスリン抵抗性増。閉経後女性で更に顕著。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 14, 2023
男性ではどうなんでしょうね。
睡眠時間の短縮は女性の糖尿病リスクを高める https://t.co/6EUtq15ROy #note
最後に、個人的に興味のあった話題を4つお届けします。
⑧ 既存の薬が関連性のなさそうな疾患に効くという発見が近年多いのですが、前立腺肥大症の治療薬が薬物依存に有効だというのは、わけがわかりません。
前立腺肥大症治療薬であるシロドシンが薬物依存の治療にも応用できそうだという報告。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 6, 2023
社会的ストレスによるコカイン欲求、シロドシン経鼻投与で治療できる可能性-金沢大 https://t.co/8zfNk0Nu4B
⑨ ワサビの成分が認知機能の改善につながるという、ワサビにうるさい私には嬉しい研究。
ワサビに含まれるヘキサラファンの12週服用で、短い会話・簡単な計算を処理する能力や顔と名前を一致させる能力など認知機能が著しく向上。https://t.co/tIb9HUWTEw
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 17, 2023
⑩ このナスのヘタについての話題は、先日のブログでも取り上げたものです。
ナスのヘタに含まれる天然化合物が子宮頸癌細胞の増殖を抑制。ナスのヘタはイボの治療に昔から使われていたんですね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 21, 2023
子宮頸がん、ナスから発見された天然化合物による抗腫瘍効果を確認-名大 https://t.co/ht8fJHnBpB
⑪ そもそも夜に負った傷が治りにくいというのは知りませんでした。
時間帯によって傷の治りに差があるというのは初めて知りましたが、面白いメカニズムですね。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) November 24, 2023
「夜に負った傷は治りにくい」その原因を示唆する細胞の分子メカニズムを発見-広島大 https://t.co/CvSQ6reicQ