野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。
    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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過去のお勧め記事 → ほらね、やっぱり

起立性調節障害

武岡小学校の学校保健委員会での講話のまとめ、2回めです。

2. 起立性調節障害
・朝起きれなくなる疾患として起立性調節障害がある
・思春期にみられる交感神経と副交感神経のバランスの乱れに起因。遺伝的要素 ?
・朝、交感神経の働き始めるのが遅いことで様々な症状が
・立ちくらみ、めまい、起立時の気分不良や失神
・熱いお風呂が苦手、乗り物酔いしやすい
・一日の中では午前中、春や秋などで症状が出やすい
・なお、視床下部の体内時計の親玉は、効果ん神経を介して全身の体内時計を補正している
・修学旅行中の入浴で亡くなる事故があったが、この疾患の可能性あり

・治療として昇圧剤。交感神経を高めるが、次第に効果が薄れることがほとんど
・抗うつ薬が使われることも。副交感神経を抑えるが、血圧低下や中途覚醒など逆効果となること多い
・漢方薬が有効なこと多く、早起きや立ちくらみが楽に
・代表的な半夏白朮天麻湯 ( はんげびゃくじゅつてんまとう ) には漢方で唯一、麦芽が含まれる
・麦芽で腸内細菌が変化することが知られているが、起立性調節障害の症状改善との関連は不明
・起立性調節障害を正しく理解し、漢方薬を活用して生活リズムの改善を


ふらふら
 

立ちくらみ〖 今月のつぶやきから 10 〗


今月は学会に参加したり体調崩したりでいつもよりつぶやきが少なめ。
学会にはパソコンを持っていかずスマホを代用しましたが、 慣れていないのでツイートするのは大変な作業でした。

今月リツイートされたものは、食や薬に関するものが多かったですね。
いくつかおさらいです。
最後の起立性調節障害ですが、診断基準に書かれていることが成人の愁訴を解き明かすのにも便利なこともあります。







2010082309211430912.gif ◆ 診療所ライブラリー 53 ◆


乗り物酔いは臨床では若干軽視されがちですけど、悩んでおられる方には深刻な問題。
起立性調節障害という小児の疾患の診断基準の中に乗り物酔いの有無を問う項目があることもあって、私はよく乗り物酔いの話を患者さんから聞いていろいろな疾患の手掛かりにする機会も多いのです。

それにしても乗り物酔いだけで果たして本が1冊書けるのか ?
書けちゃうんですね。
原因から検査、治療法、自分で出来る対策など様々なことが網羅してあり、乗り物酔いに困っている方には多いに役立つものと思います。
ただ、治療薬に関しては具体的な手の内を明かしていないのはちょっと残念ではありますが、これは仕方ないですかね。

個人的に勉強になったのは吐き気を表す英語「nausea」がギリシャ語の船に由来するということ。
そして、髪染め液がめまいの原因となる可能性があること。
髪染め液に関しては最近、原発性胆汁性肝硬変のリスクを高めるという報告もあったばかり。( Gut 2010; 59: 508-512 )
これから増えるであろう白髪、どうしましょう。


   →「乗り物酔い」撃退ブック―遠足も旅行もドライブも楽しくなる!

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