◆ 診療所ライブラリー 117 ◆


体を
日常、何気なく耳や目にする用語。
その明確な定義を詳しく知らずにいることは多いですよね。
例えば、天気予報で使われる「時々」「夕方」「大型で強い台風」などはきっちりとした数字で定義がなされています。

本年施行された食品表示法でも用語に基準が設けられています。
成分が全くゼロでなくても「ゼロ」表示が可能で、それに準じて「低」「控えめ」なども表示できる基準があるんだそうです。
そういうことも含めて、食品表示を読み取る能力を養うことを目的に書かれたのが今回紹介する「体を壊す「ゼロ」表示の罠」です。

この本を読んで、最も驚いたことを紹介しておきます。
先日まで食料品に対する軽減税率の線引きが議論されていましたよね。
キャベツは生鮮食料品だけど、それをカットしてしまうと加工食品になるという話を聞いて、馬鹿馬鹿しく思っていました。
でも、カット野菜は次亜塩素酸ナトリウムで殺菌し、洗浄後に防腐剤を添加しているんだそうです。
単に切り刻んでるだけではないことを初めて知りました。

表示にあまり神経質になり過ぎるのも禁物ですが、食品表示から勝手なイメージを頭の中で作り上げてしまうのも注意したいものです。
ましてや健康食品の巧みな売り文句にも無防備になびいたりしてはいけませんよ。

  → 体を壊す食品「ゼロ」表示の罠