ISSこの前、勉強会で某MRさんにブログのネタにどうでしょうかと振られたので、折角ですから記事にしてみますね。

宇宙飛行士若田光一さんが国際宇宙ステーションに長期滞在中、色々な実験を行なっていたことはご存知だと思いますが、そのうちの一つに無重力空間での骨密度の低下を防ぐための研究を行なっていたようです。( → こちら )
通常 1ヶ月で 1~1.5%減少する骨密度が、2時間の筋力運動とビスフォスフォネート製剤を服用することでむしろ増えていたそうです。
運動と薬剤のどっちが良かったのか、あるいは併用が大事なのか若田さんの実験だけでは判断は難しいですね。

ところでビスフォスフォネート製剤は服用上の注意事項があります。
「服用後少なくとも30分は横にならず、飲食 (水を除く) 並びに他の薬剤の経口摂取も避けること」
これは食道に薬が引っかかって粘膜傷害を起こすことがあるのでその予防のための注意なんですが、無重力では意味をなしません。
実際のところこの注意事項、どこまで必要なんでしょうか ?