野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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鳥インフルエンザ

WHO鳥インフルエンザに関する研究論文の掲載が米政府の横槍で見送られた事に関して18日にWHOで緊急会議が行なわれ、全文を掲載するように勧告がなされました。
鳥インフルエンザがヒトへ感染しやすくなる遺伝子の変異を見いだした論文なのですが、これは今懸念されている致死性の高い鳥インフルエンザの脅威に抗する手がかりとなるものでしょう。
一方で米政府の言うようにテロへの悪用の不安もあります。

問題なのはネイチャーやサイエンスといった超一流の科学誌が、 掲載前に米政府にお伺いを立てていること。
ということは鳥インフルエンザについての論文提出がなされたら報告するような仕組みを事前に作っていたとしか考えられません。
学術誌側が政治圧力に屈しているのも残念ですが、自由を謳歌しているはずの米国がテロの恐怖におびえながら研究や論文発表の自由を制限していることは皮肉としか言いようがありません。 

科学の発展が我々に恩恵をもたらすことは紛れもないことである反面、使う人間のよこしまな考えから不幸が生み出されることもまた事実なんですけどね。

2011062122192616737.gif ◆ 診療所ライブラリー 63 ◆


医食同源という言葉があるように、健康と食事は切っても切れない仲。
診療所のライブラリーにも何冊か食事に関係する本を並べてあります。

数年前に食の偽装問題が相次ぎましたが、その根底にあるのは安くておいしいものを要求する消費者自身に問題があるのではないかと、様々な食材をレポートして考察するのが今回紹介する本です。

口蹄疫や鳥インフルエンザ問題の時に驚いたのは一つの施設の限られた空間に飼われている家畜の数の膨大さ。
醤油や豆腐、納豆など日本人の大豆の消費は多いのに極めて低い自給率。
普段からとても疑問に思っていることがたくさんありました。
消費者の要求する低価格を実現すべく追い求めた食料の供給の実態が一体どういうものなのか、この本で垣間見ることができます。
一方で、しっかりとした理念を持って本物にこだわる生産者もいることがいくつかレポートされています。

この本と同時期に読んだ本に「世界の食料ムダ捨て事情」がありますが、こちらは大量廃棄される食糧問題の深刻さをえぐり出したもの。
二つの本を通して、自然の恵みを忘れかけた飽食時代の日本人はとんでもないものを口にし、まだまだ食べられるものを捨てている現実を知ることになりました。

福島原発事故を契機に節電に対する意識は高まってきましたけれど、消費者自身が食習慣の現状にも目を向けて改めるべきところは改めていかなければなりませんね。
それは地球環境にも優しいことですし、メタボ改善や疾病予防にも繋がっていくのです。


  → 日本の「食」は安すぎる 「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない

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