野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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鹿児島県

鹿児島県では、7月12日にCOVID-19 ( 新型コロナウイルス ) 発症例が初めて1000例を超え、9月18日までその状態が続きました。
その間しばらく、都道府県別の人口10万人当たりの感染者数がトップの状態が続きました。
9月19日・20日は台風14号の影響が大きく、160例・760例に留まったものの、9月23日以降はようやく1000人を割り込み、現在に至ります。
そして、10万人当たりの感染者数がこのところ最下位で、極端に少なくなっています。
夏場に多くの人が感染して集団免疫ができたことや、台風14号で2日間程人流がほぼストップして大きくブレーキがかかったためではないかと思っています。

おはら祭りホッと一息つきたいところですが、全国的には増加傾向にあり、特に北海道や東北・信越などの寒い地域の患者数増加が目立っています。
鹿児島県もわずかに増えつつあります。
11月2日・3日で開催のおはら祭りがどう影響するか、ちょっと気になっています。

4回目のワクチン接種が低調であることが報告されています。
また、ちらほらとインフルエンザ感染例がみられています。
新型コロナウイルスワクチンもインフルエンザワクチンも、現在予約受付中です。
感染例が少ないからと油断せずに、予防できるものはしっかり予防しましょう。 

日々発表される新型コロナウイルスの感染状況が深刻さを増しています。

鹿児島県鹿児島県でも8月17日以降本日まで5日連続して200例を超える新規感染者数が報告されています。
この5日間だけで1171例にも達しています。( 17日から245例・202例・251例・242例・231例 ) 
ワクチン接種が進んでおり、季節外れの大雨が続いて外出機会もそれほど多くないはずなのですが。
コロナ病床もひっ迫しつつあり、軽症者やある程度回復した患者さんを受け入れる宿泊療養施設は既に不足しています。
このため自宅待機を余儀なくされている方が19日の時点で908人に上っています。
この先、不運にも感染した場合、必要な医療が受けられない可能性があります。

鹿児島県には20日から蔓延防止等重点措置が適用されました。
本来、県から要請すべきものですが、政府側のハードルが高いと見送った経緯があります。
そのためか、県の準備不足が否めません。
例えば、時短短縮要請に関する情報発信が乏しいようです。
県のホームページは全く役に立たず、直接問い合わせても担当者によって回答が異なるそうです。

普段でさえ、県の新型コロナの発生状況をホームページ上で更新するのが遅いのですが、昨日は23時を回っても変更なしでした。
一方、鹿児島市は常に16時発表を怠りません。


9月に入ると、学校の行事が多い2学期が始まりますし敬老の日の連休が控えており、感染拡大の要因となりそうです。
この先、不運にも感染した場合に必要な医療が受けられない可能性もあります。

今よりはるかに感染者が少なかった去年と違って、皆さんの新型コロナに対する警戒感が希薄になってきているように思います。
 今一度、感染防御対策を見直して下さい。

何もかも後手後手の鹿児島県を頼っていては自分の身は守れません。 

全国各地で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。
鹿児島県ではゴールデンウイークの始まる前、4月28日までは発症例が10人台に留まっていました。
4月29日に28人、30日に33人、5月1日には過去最多の60人を記録。
以降、40人台を下回ることがありません。
そして、5月7日には2度目となる新型コロナ警戒基準ステージ3の発令がなされました。

実は、昨年4月21日から6月11日の間は、鹿児島県で発症例はゼロだったのです。
それを考えると、今は非常に危機的な状況です。

昨年の今頃は、マスクや消毒液の入手困難な状況で、アベノマスクよりも先に鹿児島市がマスクを各戸に配布したのを有り難く感じていました。

消毒今はどうでしょう。
マスクや消毒液に不自由することなく、マスクを手作りする必要もありません。
そして、店舗の出入り口などで手指消毒をする姿も目立って減ってきています。
変異株が感染しやすいのも一因だと思いますが、我々の気の緩みがあることも疑いようがありません。
今一度、これまで以上に徹底した感染予防を心掛けてほしいと思います。


今年の母の日のプレゼントに、ハンドソープを選びました。
間もなく、鹿児島市でも高齢者を対象とした新型コロナウイルスに対するワクチン接種が始まり、少しずつ状況が変わってくるかも知れませんが、手洗いは感染防御の基本であることは将来にわたって変わることはありません。

本日2月25日、鹿児島県内では新型コロナウイルスの新規発症例が0を記録しました。
これは、昨年11月24日以来のことになります。
ほっと一安心ですが・・。

11月25日以降、クラスターと認定された事例が17もあります。
11月23日以前は9でしたから、第3波の影響の大きさをうかがい知ることができます。
また、死亡者数はこれまで26例ですが、11月24日の前後で13例ずつと同数です。
なお、2月24日までの鹿児島県内での発症は1758例ですから、死亡率は1.48%となります。
ちなみに他の九州各県の死亡率は、最も低い佐賀県で0.78%、最も高い長崎県で2.24%と幅があります。

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手洗い今後、緊急事態宣言は解除の方向に向かうでしょうが、油断してはなりません。
春は移動の季節であり、暖かくなって外出の機会も増えることでしょう。
ようやく始まった新型コロナのワクチン接種の本格化ももう少し先です。


今日、鹿児島中央駅の商業施設に行きました。
皆さんマスクは着用しているのですが、気になったのは、出入り口に設置してある消毒液を活用する人が随分と少ないことです。
新型コロナに対する危機感が1年前に比べて希薄になってきているのでしょうか。
寒い冬で、手を洗う習慣が疎かになってしまってきたのかも知れません。

再び、我々の行動や経済活動が大きく縛られることのないよう
・三密を避けること
・マスクの着用の継続
・そして、手指消毒
これらのことは、今後も身を引き締めて徹底していきましょう。

1月22日、鹿児島県は新型コロナウイルスに対する警戒基準を感染者急増にあたるステージ3に引き上げ、感染拡大警報を発令しました。
25日から2月7日までの間、鹿児島市・薩摩川内市・霧島市・鹿屋市・名瀬市の飲食店に対し営業時間短縮の要請もしています。

警戒基準警戒基準のレベルを決める項目が7項目あり、そのうちの「病床占有率 (全体) 」が31.3%、「新規感染者数 前週との比較」が増加、と2項目が該当しています。( いずれも1月21日現在 )

1月20日には、鹿児島県過去最高となる59名の感染者確認と介護施設でのクラスターが認定されれ、入院患者の7割を重症化しやすいとされる60歳代以上が占めています。
入院が長期間に及ぶ可能性が払拭できず、医療供給体制が窮する懸念が出ています。

1月8日に国から緊急事態宣言が発出され、都道府県によっては独自の宣言を出しているものの、感染者数は容易には減少していません。
新型コロナウイルス感染症とは全く関係のない緊急を要する患者さんの受け入れ先を決めるのに、手間取るケースも実際に出てきています。
患者さんと話していると、ほとんどの方は最大限の注意を払っているようです。
感染状況が収束に向かうように、より一層の引き締めをお願いしたいと思います。



感染を抑えきらないうちに経済を回し始めた結果、多くの国民が命の危険に晒され続け、医療関係者にクリスマスも正月も期待できないような状況が生じています。
同じ島国のニュージーランドや台湾は、新型コロナをほぼ征圧しています。
日本もやればできるはずです。

鹿児島県で、新型コロナウイスル新規発症例が続いており、本日でついに200例を超えました。
7月22日に与論島で1例見つかったのをきっかけに、合計23例が確認されています。
小さな島だけに、皆さん大変な思いをされていることと思います。


今月に入り、合計77例というショーパブ関連の大規模なクラスターが発生しました。
県外客が4割を占めるという人気店で、県外客からスタッフを介して利用客に拡がったという見方がなされています。
また、第二のクラスターと認定された例では、介護事業所を利用している方が神奈川県から来た家族と接触履歴があり、利用者とその家族、そして介護職員の計9人の感染が確認されています。

今回の与論島の件も恐らくクラスターに認定されると思いますが、最初に感染が判明した看護師が複数の県外の知人と会食をしたようで、院内感染も疑われています。

gotoトラベルこのように、県外の人との接触で新型コロナの感染・拡散がみられるようです。
「Go To トラベル」の始まったこの4連休で多くの人が行き交っており、これで全く無傷というわけにはいかないでしょう。
鹿児島県のみならず、全国的に爆発的に感染者が増えると私は予想しています。
4月とは桁違いの数値も連日発表されても、感覚的に麻痺してしまっている部分もあるかも知れません。
三密は避けましょう。
手洗いとマスク着用は絶対に怠りなく。

cluster鹿児島で、最大規模の新型コロナウイルスクラスターが発生しました。

7月1日の鹿児島での12例目の報告がきっかけで、7月9日までに101例がクラスター関連と認定されています。
本日発表のあった1例は、どうやら4次感染にあたりそうです。

合計123例となりましたが、記者会見での保健所の対応は、非常に安心感を与えてくれています。
特に、積極的に検査を受けるよう再三呼びかけているのは、好ましい対応です。
また、最初に名前を公表したショーパブ以外にも、多くの店舗や医療機関、職場、学校などが情報を開示してくれており、心から感謝したいと思います。

昨日は、市役所で感染者の個人情報を知ろうとして暴れた方がいたようですね。
警察沙汰となり、自らの個人情報が広く知れ渡るという皮肉な結果となっています。
県民の皆様も、過度に恐れることはなく、節度ある行動で、三密を避けて予防対策を怠らないようにして下さい。
( 参考 → 鹿児島の新型コロナ12例から21例目でわかる、やっぱり大事な三密回避 )


さて、いつもなら新聞紙面のトップになるようなこのクラスター発生のニュースも、梅雨末期の豪雨による全国各地の被害に掻き消されています。
鹿児島でも大隅半島を中心として、雨の傷跡が次々と判明してきています。

避難所これから先、台風のシーズンとなりますし、あちこちで地震も頻発しています。
避難所生活を余儀なくされるケースもあるかも知れませんが、そこでの感染症対策も大きな課題です。
各個人がいろんなことを想定して、万が一の時に困らないような備えを整えていただきたいと思います。
( 参考 → 新型コロナウイルス、流行の先読みで考えておきたいこと )

7月1日に鹿児島で新型コロナの12例目が報告されました。
濃厚接触者を調べたところ、2日までに同じ職場と同居家族、合わせて8人の陽性例が判明しています。
職場は繁華街のショーパブで、店名も公表されました。
風評被害が懸念されるにも関わらず、公表に踏み切った職場と鹿児島市には敬意を表したいと思います。
市中に潜在するかもしれない感染者を少しでも拾い上げ、感染蔓延に繋がる可能性が極めて大きいからです。

これとは別に21例目も報告されました。
この方は県外の友人と3日ほど飲食を伴う接触をしており、県外に戻った友人も発熱症状があるとか。


カラオケ鹿児島の発症例は、70歳代の1例を除き全て40歳代以下で、重症例がなく、病院や介護施設での感染がないというのが特長です。
6月に見つかった11例目の症例は感染経路不明とされたのは気掛かりですが ( 2度の会食や県外の人との接触があったようです ) 、今回の事例からも分かるように、新型コロナ発症に三密 ( 密閉・密室・密集 ) という状態が深く関わっていることが改めて浮き彫りになったように思います。

過度に恐れる必要はなく、三密という状況に身を置かず、手洗い・マスク着用などを引き続き励行していただきたいと思います。

新型コロナウイルス対策に、国は知恵もお金も出さない。

stay-home刻々と悪化する状況に対応できない拙速さには苛立ちを覚えていましたが、4月16日に国民一人に一律10万円の給付発表とともに緊急事態宣言が全国規模に拡大されました。
4月7日に最初の緊急事態宣言が発令されましたけど、あれは遅きに失しました。( 私は、東京で新規感染者が40名を超えた3月25日に相当な危機感を持ったのですが。)
流行の地域差が大きい中で、実態を見据えていない今回の緊急事態宣言の拡大には、逆に違和感を感じます。

ただ、最初に対象とした7都府県からの人々の移動で感染が拡大したことや、大型連休を目前に控えていることを考えると理解できないわけではありません。
イタリアでは3月8日に北部地域の封鎖を発表した直後、南部への大移動が始まってしまい、翌日には全土封鎖へと舵を切りました。( そういう前例があるのに、日本で無策であったのは罪です。)
また、感染者が13名の段階で早々に非常事態宣言を出したハンガリーの例もありますので。( それでも4月17日現在17632名になっているようです。)

今回の拡大措置が新型コロナウイルス感染状況にどのような変化をもたらすか、注目していきたいと思います。

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さて、地域差が大きいと書きましたが、面積が一番大きい県である岩手県ではご存知のように発症例がありません。
徳島県は3例確認されていますが、全症例退院しており、アクティブな患者数 ( 罹患者累計数 − 治癒患者数 ) はゼロの状態です。

鹿児島県我が鹿児島県は、3月27日に1例目の発症者が出ました。
そして今までに6例の報告があるものの、最初の4例に関しては濃厚接触者にすら影響は及んでいません。
昨日確認された奄美大島の2例は、現在調査中です。
また、鹿児島の症例にはカウントされていませんが、大阪の男性が新型コロナウイルスのPCR検査を受けた後、結果を待たずに鹿児島に出張してきた時点で陽性が判明し、そのまま鹿児島で入院した例があります。
この方は既に退院しているようですね。
鹿児島は、発症例はあったものの概ねコントロールされた状態にあり、現段階では感染拡大の局面にはほど遠い状況と考えています。


他の地域のような厄介な事態に陥らないよう、不要不急の外出や三密 ( 密閉・密室・密集 ) を避け、手洗いなどの感染予防をしっかりと行なっていただきたいと思います。
新型コロナウイルスが蔓延して戦々恐々と日々過ごさなくてはならない生活は、是非とも避けたいものです。

たばこ7月11日の南日本新聞に鹿児島県の市町村たばこ税の2013年度税収が載っていました。
右の表はその南日本新聞から。(クリックで拡大します)
一人当たりの納税額をみるとトップが徳之島町の14913円で、奄美地区の12市町村のうち9つが1万円を超えているという結果でした。

奄美地区には百歳以上の高齢者が全国平均の3倍いるけれども、30~64歳男性の死亡率は1.5倍、女性は1.3倍という調査結果が出ています。( → 参考1 )
更に30~44歳に限ってみると、死亡率は 3倍に跳ね上がるそうで「早世の島」とも呼ばれているようですね。( → 参考2 )

離島における医療体制が十分でないことも理由として考えられますが、逆に奄美群島はこれまで健康長寿で知られていたのはなぜでしょうか。
自家用車が普及して運動しなくなったことや、コンビニ・ファーストフードの普及でかつての健康長寿を支えた伝統の食生活が消えつつあることが大きな要因ではないかと思われます。

当院に来られる奄美地区出身の患者さんの中には、大変立派な脂肪のつき具合の方が多い印象です。
元々肥満になりやすい因子を持っているのかも知れません。
そこへ、今回のデータから推測される喫煙率の高さ。
働き盛りは日本を支える大事な世代です。
生活習慣に関して、一人一人が意識を高めることはもちろん、医療や行政もバックアップして、若年者の死亡率の原因を探って改善していく体制を強固にしていく必要があるでしょうね。

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